KEYTALKがフレデリックを歌う場面も
!人気バンド5組が競演した、夏フェ
ス『ジャイガ』スピンオフ・イベント

『THE BONDS 2023 -AMAZING OSAKA-』2023.4.1(SAT)大阪・Zepp Osaka Bayside
2023年の夏、大阪・舞洲での開催が決定した人気の音楽フェスティバル 『ジャイガ』こと『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2023』。そのSPIN-OFFイベント『THE BONDS 2023 -AMAZING OSAKA-』が、KEYTALKTani Yuuki、ねぐせ。、フレデリック、pachaeの計5組のアーティストを迎え、4月1日(土)にZepp Osaka Bayside にて開催された。
オープニングアクトを務めたのは、大阪出身のユニークでポップな4人組、pachae
pachae
この日、オープニングアクトを務めたのは、大阪を中心に活動するバンド、pachae。2020年にmurffin discs主催のオーディションで準グランプリを受賞した注目の3人組だ。
pachae
軽やかでスマートなシティーポップ・チューン「冥王星ガール」を歌い奏でた後、「こんなでかい場所でやるのは今回が初めてでテンション上がってます」と、ボーカル&ギターの音山大亮が嬉しそうに話す。さらに音山が続けて、「終わることを表す言葉が、<しめる><おひらき>という真逆過ぎる日本語のパラドックスに最近気づいた」と、謎発見を自慢気に披露。マイペース過ぎるそのMCに、食い入るようにステージを見つめていたフロアも思わず爆笑。
観客の笑顔にメンバーの緊張もほぐれたのか、演奏の熱気も一気に上昇。アグレッシブなギターや独特な歌詞世界など、ポップと毒気が融合したそのハイブリッドなサウンドに、オーディエンスも楽しそうに身体を揺らせていた。
pachae
pachae
<ここに集まってくれた”あなた”の為に> 即興の熱唱と熱演で魅せた、ねぐせ。
ねぐせ。
本編のトップを飾ったのは、ねぐせ。だ。大きな拍手と歓声の中、ステージにダッシュで勢いよく飛び出してきたのは、ドラムのなおと。まず最初に披露されたのは、「片手にビール」。サビを歌う観客の声がフロアに響く幸せな光景に、ステージの上の4人の表情はたちまち笑顔になっていく。
ねぐせ。
楽しそうな観客のジャンプで始まった「グッドな音楽を」から、「死なない為の音楽よ」へと続く盛り上がりゾーンでは、ポップで力強いバンドサウンドで場内を沸かせ、一足早い夏フェスのムードを作り出す。すると、「今年の『ジャイガ』にも出演することが決定しまして。すごい嬉しいです」と、ギター&ボーカルのりょたちがMCで報告。
ねぐせ。
場内から祝福の歓声が沸き起こる中、「『ジャイガ』はケータリングがバカうまい。とくにお寿司はやばい」と、メンバー全員で『ジャイガ』出演の決定を喜び合う。そんなほのぼのとした場面の後は、最新曲「愛してみてよ減るもんじゃないし」を披露。そして、ボーカルのりょたちの「小さいライブハウスから来ました」という声を合図に、名曲「日常革命」をエモーショナルに歌い鳴らす。
ねぐせ。
最後に披露された「ベイベイベイビー!」では、ギターのなおやとベースのしょうとが互いに向き合って熱い演奏を繰り広げる中、ボーカルのりょたちが即興で歌詞を変更。<あなたの為に生きてみたい>という最後のフレーズを、<ここに集まってくれた一人一人の為に…生きて行こう>と熱唱。この日、シンガロングとジャンプで大いに盛り上がった観客への感謝と真摯な想いを歌に込めて届けた。
ねぐせ。
ねぐせ。
圧倒的な歌声と力強いメッセージ。切なさと情熱でフロアを染めた、Tani Yuuki
Tani Yuuki
続いて登場したのは、TikTokやYouTubeなどのSNSから火がついた、絶大な人気と実力を誇るシンガー・ソングライター、Tani Yuuki。バンドメンバーに続き、エレクトロなダンスビートと共にステージに登場したTaniは、彼の代名詞とも言える名曲「生きる偉人たちよ」の冒頭を、圧巻のアカペラで披露。伸びやかなその歌声と、ケルト音楽のエッセンスが漂うバンドサウンド、そして、フロアから沸き起こったオーディエンスのシンガロング。すべてが重なり合った瞬間、場内はポジティブな空間に変化していく。
Tani Yuuki
光ある未来を渇望するリリックと、ラテンの情熱を帯びたリズムを響かせる3月リリースの新曲「多面態」では、会場の熱気が急上昇。場内にハンドウェーブの波が生まれた直後、葛藤と希望を描いた名曲「もう一度」を披露。夕陽のようなドラマティックなオレンジの光がステージを照らす中、未来を切望する力強い歌声が場内に切なく響き渡る。
Tani Yuuki
メランコリックでファンキーなエレクトロポップチューン「Unreachable love song」を披露後も、「夢喰」→「Life is beautiful」と、アッパーチューンを連発。場内はすっかりダンスフロア状態だ。
ひとしきり盛り上がった後、最後に歌い奏でられたのは、珠玉の名曲「W/X/Y」。この夏のGIGAへの出演も決定している、Tani Yuuki。力強さと切なさを併せ持つ彼の歌声と音楽は、この夏の青空にも夕暮れにも星空にも、きっと抜群に映えるに違いない。
Tani Yuuki
Tani Yuuki
フレデリックを知ってても知らなくても、楽しめる要素が間違いなくある
フレデリック
「フレデリック、始めます!」の声で登場したのはもちろん、フレデリックだ。
「今日あなたが誰を目当てでここにいるかはわかりません。(フレデリックを)知ってても知らなくても、どうせやったら楽しみませんか?」
フレデリック
どんな人でもウェルカムなポップ精神と、ライブバンドとしての確固たる自信。4人のプライドが漲るボーカル&ギターの三原健司の一言でスタートしたのは、ライブアンセム「ジャンキー」。早くもダンスホール状態の場内に追い討ちをかけるように、三原健司いわく「フレデリックの2023年の代表曲」という、「スパークルダンサー」を投下。ダンサブルなポップロックチューンの連発に、観客も楽しそうにジャンプとダンスで応えている。
フレデリック
続いて披露されたのは、ダークな美曲「アウトサイドの海」。イベントらしからぬ意外な選曲に、驚きと喜びに浸るオーディエンス。そんな観客たちに向かい、三原健司が、この日の競演者であるpachaeやねぐせ。、Tani Yuukiについて、それぞれの印象などを言及。しかし盟友、KEYTALKについてだけは、「もう言うことないな!」と雑な発言。すると、「おーーいっ!」というツッコミの声と共に、ステージ袖からKEYTALKのギター、小野武正が登場するという一幕も。
フレデリック
フレデリック
場内が笑いに包まれた後、ラストに披露されたのは最強のキラーチューン「オドループ」。ダンサブルなリズムに合わせて、ギターの赤頭隆児とベース&コーラスの三原康司が、追いかけっこ状態でステージ上をくるくると周りながら楽しそうに演奏。最後にステージを去る際、「『ジャイガ』で待ってまーす。あ、出るんです、俺ら」と、嬉しい報告をするギター&ボーカルの三原健司。今年の夏も間違いなく、踊ってない夏になりそうもない!

フレデリック

フレデリック
盟友の名曲フレーズを打ち込みリスペクト!トリの貫禄を見せたKEYTALK
KEYTALK
メンバー全員、元気いっぱいにステージに登場したのがこの日のトリ、KEYTALKだ。
最初の1曲「夜の蝶」で一気に場内を盛り上げた後、レイヴのエッセンスも弾ける夏チューン「Summer Venus」を披露。観客の手拍子も炸裂した場内をさらに沸かせるべく、ギター&ボーカルの寺中友将が、手に持っていた缶ビールを景気良く飲んで見せる。

KEYTALK

一瞬で場内が夏フェス気分に包まれたところで、「今年の『ジャイガ』に出ることになりましたー!」と、寺中が嬉しそうに報告。そして「夏フェスにぴったりな曲」と、夏っぽさ満載のパーティーチューン「君とサマー」を披露。ステップを踏みながら演奏するメンバーも、高らかに手を上げて身体を揺らせる観客も、その脳内はすでに夏フェス状態だ。そんな「君とサマー」の最後、ドラムの八木優樹がカウベルをカン!と鳴らすと、メンバー全員が身体を斜めに傾けたポーズでフリーズ。ステージ上の4人のオモシロ姿に思わず吹き出すオーディエンス。「何笑ってんだよ!?」と、毒づく寺中も笑顔だ。
KEYTALK
KEYTALK
ボーカル&ベース、首藤義勝のスラップベースが力強く鳴り響いた「MATSURI BAYASHI」を演奏後、「みんなの声が聞こえるのがいいね」と、声出し解禁ライブの喜びを語る寺中。ベースの首藤が投下した、「この4人の中で嫌いな人とかいる?」という自虐質問で場内を爆笑の渦に巻き込んだ後は、「トラベリング」を披露……が!この日の「トラベリング」のサビの歌詞とメロディはなんと、盟友、フレデリックの「オドループ」!メンバー全員でヘドバンをキメたKEYTALK版<踊ってない夜を知らない♪>のリフレインに場内も大熱狂だ。
KEYTALK
KEYTALK
最後にライブアンセム「MONSTER DANCE」を披露し、トリにふさわしい熱演を繰り広げたKEYTALK。同じく『ジャイガ』出演も決定している盟友に対するリスペクトも含めて、今夏の『ジャイガ』への期待がますます高まる圧巻のステージだった。
KEYTALK
取材・文=早川加奈子 写真=オフィシャル提供(撮影:松本いづみ)

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