EBiDANが4月16日、本拠地である恵比寿の清掃活動 photo by 米山三郎・笹森健一・冨田望

EBiDANが4月16日、本拠地である恵比寿の清掃活動 photo by  米山三郎・笹森健一・冨田望
超特急を筆頭に、数多くの人気ボーイズグループを輩出している若手アーティスト集団・EBiDANが、一世風靡セピアの代表曲をカバーした「前略、道の上より」、最新オリジナル曲「New day! New wave! 2023」の2曲を、4月5日に同時配信リリースした。それに伴い、EBiDANの所属するスターダストプロモーションの本拠地・恵比寿の街を清掃する『EBiDAN 恵比寿クリーンアップキャンペーン』を、4月16日に実施。前日の大雨が嘘のような晴天の下、16名のEBiDANメンバーもサプライズで加わって、ファンと共に美化活動を行い、環境問題の啓発に一役買った。

2010年に路上パフォーマンスから出発したEBiDANだが、超特急、M!LK、SUPER★DRAGON、さくらしめじ、ONE N’ ONLY、原因は自分にある。BUDDiiSと、主要7グループが合同でリリースを行うという一大スケールのプロジェクトは、10年を超える歴史の中でも初。そこにはEBiDANの拠点である恵比寿の街より、日本を盛り上げていきたいというテーマがある。その一環として、この日は環境問題の中で最も身近なゴミ問題に着目し、恵比寿・代官山地区美化推進委員会主催が主催する『4.28 渋谷区一斉清掃の日』の関連イベントとなる清掃活動を敢行。リリースに参加している7グループのファンに、なんと超特急、ONE N’ONLY、原因は自分にある。のメンバーも加わって、恵比寿の街でゴミ拾いを行った。

クリーンアップボランティアとして事前に申し込み、抽選で選ばれたEBiDANファン約80名は、当日、朝から恵比寿公園に集合。当初は参加しないと告知されていたEBiDANメンバーも駆けつけると、ファンからは喜びの声があがる。さらに、10時からのセレモニーでは渋谷区長をはじめ、渋谷警察、渋谷消防署、恵比寿駅(JR、東京メトロ)等の関係者が挨拶。日頃から清掃活動を行っている恵比寿地区町会連合会の人々も、EBiDANメンバーやファンを前に「こんなにたくさんの人が来たのは初めてで圧倒されています」と驚き、「清掃活動を楽しんでもらえれば」とエールを送った。

この日は恵比寿の街が16の区域に分けられ、それぞれを超特急のカイ、ユーキ、タカシ、シューヤ、ハル、ONE N' ONLYのHAYATO、TETTA、REI、EIKU、KENSHIN、原因は自分にある。の大倉空人、小泉光咲、桜木雅哉、長野凌大、武藤潤、吉澤要人と16人のEBiDANメンバーが一人ずつ担当。ファンもそれぞれランダムに区域が割り振られ、セレモニーのあとは同じ地区を受け持つメンバーとファン、そして町内会の人々が連れ立って各地区に移動し、トングでゴミを拾って集めていく。メンバーは「前略、道の上より」のキーフレーズでもある“ソイヤ!”の文字が入った赤い法被を着ているため、遠くからでも目立ち、道往く通行人が彼らのボランティア活動に感心げに目を留める場面も。「僕らが掃除している姿を見て“私も掃除しよう”と思う方が一人でもいてくれたら嬉しいなという気持ちでやりました」という小泉光咲の想いも、きっと届いたに違いない。

日頃から町内会の人々がコンスタントに清掃活動を行っているおかげもあり、メンバー一同「思ったよりゴミが少なかった」と口をそろえた恵比寿の街。それでも人の多い場所では、煙草の吸殻や空き缶などが目についたようで、「花壇の中に隠すようにゴミが捨てられていることが多かったです。ペットボトルが丸ごと捨ててあったりして、お花が可哀想でした」と話してくれたのは、駅前の区域を担当した武藤潤。ユーキも「見つけた中で一番大きなゴミは壊れた傘! あとは駅前の噴水の中を覗いたら、なぜか電池が二つほど捨てられていたり」と、かなり注意深くゴミを探したようだ。また、分別の仕方もそれぞれで、KENSHINは「集めたゴミを燃えるゴミ、ペットボトル、缶……って、ファンのみんなと最後に分別できたのは素敵な経験でした」と言えば、TETTAは「拾う段階から担当を決めて、例えばファンの子が吸殻を拾ったら、燃えるゴミ担当の僕が“入れていいよ”ってゴミ袋を開けたりしてました」とのこと。結果、順調に清掃作業は進み「ファンの方々が掃除してくださった道を通ってみたら、見慣れてる恵比寿の景色も普段より綺麗に見えて! 小さなゴミを丁寧に拾うことでここまで変わるんだなと改めて思いました」と、大倉空人も感慨深げだった。

「地域の方々とファンの方々と一緒にやることに、今回はすごく意味があったなと思う」と桜木雅哉が述べたように、清掃作業の中ではメンバー、ファン、町内会の人々という三者の交流も。長野凌大いわく「まるでファミリーみたいな感じで和気藹々とやれた」そうで、「EBiDANのことを知らなかった町内会の方々ともフランクに話せて僕らを知ってもらえました」とREIが語れば、HAYATOも「地域の方々が、街の歴史とかをたくさん教えてくれて楽しかったです」と充実感を漂わせる。ハルにいたっては「町内会の方が僕と同じ九州出身で、親近感が湧いて話題が炸裂しました! 逆に、偶然同じ区域にいた僕のファンの方には“緊張して近づけない”って、ずっと距離を取られていて(笑)。こういったボランティア活動に自分のファンが応募してくれたのも、メチャメチャ嬉しかったです」とハイテンション。シューヤも「自分の区域を担当していた子たちに“超特急のアルバム(3月に発売した『B9』)聞いた?”と質問したら、他のグループのファンが下を向いたので、“家に帰ったら聞いて!”とアピールできました」と満足げだ。中には、推しの持つチリトリに自分がゴミを掃き入れるという幸運に見舞われたり、時計を見ながら「ヤバイ! もう少しで終わっちゃう!」とシンデレラ状態だったファンもいたという今回のキャンペーン。だからといってメンバーの邪魔をすることなく掃除に専念し、EIKUに「掃除にも一生懸命参加してくれて、そんなファンから“EIKUくんの歌を聴いて好きになりました”と直接言ってもらえたのは嬉しかったです」と言わしめるのは、EBiDANファンのマナーの良さの表れだろう。

また、恵比寿公園にはケバブや唐揚げ、フランクフルトなどの屋台もEBiDANとのコラボで出店。清掃終了後には、普段から地区の美化推進活動を担っている町内会や地域の人々とEBiDANファンが交流したり、EBiDANメンバーも食事をしに現れた。ユーキはチキンやフライドポテトを頬張り、ファンに囲まれてのミニ縁日な空間に「こういうのも含めて楽しい。早起きして良かったです」とはシューヤの弁。ファンも偶然同じ区域になった者同士で初対面なのに仲良くなったり、「町内会の人たちも明るく話しかけてくださって、来て良かったです」、「思ったよりゴミが少なくて、この美しさを継続させられたらいいなって思いました」と伝えてくれた。

今回のキャンペーンの究極の目的は、EBiDANの本拠地・恵比寿を掃除することで、その経験をファンそれぞれの街に持ち帰ってもらい、少しずつでも世界をきれいにしていこう――というもの。その想いは、EBiDAN(=恵比寿学園男子部)の名を掲げて活動するメンバーの中でも強く、事務所に入って14年が経つというカイは「恵比寿には毎週来ているけど、地域に根付いた何かはできていなかったので、このタイミングでEBiDAN(=恵比寿学園男子部)と恵比寿の名を冠している僕らが、やっと恵比寿らしいことができた」と笑顔に。吉澤要人からも「恵比寿の休日の朝はメチャメチャ爽やかで、カフェでお茶する人からすれば視野にゴミがないほうが絶対清々しくいられるじゃないですか。細かいところにまで気を配って隅々まで綺麗にしていくことは、きっと日常生活にも活かされていくと思う」と、実にポジティブな声が聞かれた。

応援するアーティストと共にファンがボランティア活動を行う貴重なイベントであり、清掃を終えてタカシが発した「人が捨てて人が拾うっていう、そんな要らないサイクルは失くしたい」という言葉を、参加者一同が痛感したに違いない今回のキャンペーン。より美しくなった恵比寿の街から、EBiDANが一丸となって放つ一大プロジェクトはまだまだ続いていく。所属アーティストが一堂に会する真夏の恒例イベント『EBiDAN THE LIVE』も、今年は2日間3公演という史上最大規模で8月11・12日に行われることも発表され、EBiDANの勢いはますます高まりそうだ。

photo by 米山三郎・笹森健一・冨田望
text by 清水素子
EBiDANが4月16日、本拠地である恵比寿の清掃活動 photo by  米山三郎・笹森健一・冨田望
EBiDANが4月16日、本拠地である恵比寿の清掃活動 photo by  米山三郎・笹森健一・冨田望
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OKMusic編集部

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