【DEAD END リコメンド】
輝き続けるDEAD ENDの軌跡が
示すものとは?
さらなる成熟を迎える予兆を感じる
メジャーデビュー作
『DEAD LINE』の好調なセールスはメジャーデビューにつながっていき、1987年9月にアルバム『GHOST OF ROMANCE』がリリースされた。前任ドラマーのTANOが脱退し、オーディションを経てMINATOが加入した体制で制作されたという点でも、この作品の持つ意味は大きい。MORRIE(Vo)、YOU(Gu)、"CRAZY"COOL-JOE(Ba)、MINATO(Dr)――独自の音楽性を開花させていく布陣は、ここでついに固まった。
「MINATOはうまいのはもちろんでしたが、ここぞという時の底力の凄まじさ、音の殺傷力みたいなものに惹かれました」(MORRIE)
「ドラマーも決まり、いよいよメジャーデビューやなって感じやったのかな? 東京に来てドラマーを探していて、スタジオで何人かと演奏したけど、MINATOはなんか肌が合ったんやろうね」("CRAZY"COOL-JOE)
「Danse Macabre」「Phantom Nation」「The Godsend」「Skeleton Circus」「The Red Moon Calls Insanity」などがファンの間で人気が高い本作について、MORRIEは次のように語っている。
「新しくメインの作曲者になったYOUちゃんを信頼していたので、曲の方向性などは話し合ったことはなかったと思います。渋めに仕上がったと思います。メジャーのデビューアルバムとはいえ、バンドのアルバムとしては実質2枚目でしたので、いわゆる“勝負の3枚目”へのつなぎ的なアルバムになったと思います」(MORRIE)
既存のハードロック/ヘヴィメタルの枠に収まらない曲が、この時点ですでに生まれている点に注目させられる。特に「Song of A Lunatic」はギターのクリーントーン、アルペジオ、繊細な和音が活かされていて、UKロックに通ずる作風を感じ取ることができる仕上がりだ。
「曲作りのために河口湖へ合宿に行って、“こんな曲ができた”と「Song of A Lunatic」をYOUちゃんが披露した時、感動したことを憶えています。聴かされた時は感動すると同時に驚きました。というのは、ハードロック/メタル的な曲ばかりを作っていたギタリストから、そうではない何か未知の可能性を感じさせる曲が出てきたからです。別に他のメンバーの嗜好を斟酌したとは思えませんし、自然に作られたような感じでしたので、そこで彼に惚れ直しました」(MORRIE)
「その頃はその頃で、The MissionとかThe Cultとかの影響が大きかったんじゃないかな?」("CRAZY"COOL-JOE)
このあとに続く2作品のものすごさを知っているので、『GHOST OF ROMANCE』を紹介する際には、“さらなる成熟を迎える予兆を感じるアルバム”というような言い方をしたくなってしまうが、このアルバムもDEAD ENDを語る上で絶対に欠かせない作品のうちのひとつだ。後につながる要素を探しながら各曲に耳を傾けるのも楽しい。
「MINATOはうまいのはもちろんでしたが、ここぞという時の底力の凄まじさ、音の殺傷力みたいなものに惹かれました」(MORRIE)
「ドラマーも決まり、いよいよメジャーデビューやなって感じやったのかな? 東京に来てドラマーを探していて、スタジオで何人かと演奏したけど、MINATOはなんか肌が合ったんやろうね」("CRAZY"COOL-JOE)
「Danse Macabre」「Phantom Nation」「The Godsend」「Skeleton Circus」「The Red Moon Calls Insanity」などがファンの間で人気が高い本作について、MORRIEは次のように語っている。
「新しくメインの作曲者になったYOUちゃんを信頼していたので、曲の方向性などは話し合ったことはなかったと思います。渋めに仕上がったと思います。メジャーのデビューアルバムとはいえ、バンドのアルバムとしては実質2枚目でしたので、いわゆる“勝負の3枚目”へのつなぎ的なアルバムになったと思います」(MORRIE)
既存のハードロック/ヘヴィメタルの枠に収まらない曲が、この時点ですでに生まれている点に注目させられる。特に「Song of A Lunatic」はギターのクリーントーン、アルペジオ、繊細な和音が活かされていて、UKロックに通ずる作風を感じ取ることができる仕上がりだ。
「曲作りのために河口湖へ合宿に行って、“こんな曲ができた”と「Song of A Lunatic」をYOUちゃんが披露した時、感動したことを憶えています。聴かされた時は感動すると同時に驚きました。というのは、ハードロック/メタル的な曲ばかりを作っていたギタリストから、そうではない何か未知の可能性を感じさせる曲が出てきたからです。別に他のメンバーの嗜好を斟酌したとは思えませんし、自然に作られたような感じでしたので、そこで彼に惚れ直しました」(MORRIE)
「その頃はその頃で、The MissionとかThe Cultとかの影響が大きかったんじゃないかな?」("CRAZY"COOL-JOE)
このあとに続く2作品のものすごさを知っているので、『GHOST OF ROMANCE』を紹介する際には、“さらなる成熟を迎える予兆を感じるアルバム”というような言い方をしたくなってしまうが、このアルバムもDEAD ENDを語る上で絶対に欠かせない作品のうちのひとつだ。後につながる要素を探しながら各曲に耳を傾けるのも楽しい。
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