ヤングスキニー「本当はね、」歌詞の意味を考察!察してほしい女心を描く失恋ソング?

ヤングスキニー「本当はね、」歌詞の意味を考察!察してほしい女心を描く失恋ソング?

ヤングスキニー「本当はね、」歌詞の
意味を考察!察してほしい女心を描く
失恋ソング?

1st フルアルバム「歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた」収録曲

若者のリアルな思いを綴った歌詞が多くの共感を呼び、10代を中心に絶大な人気を集めているヤングスキニー(通称「ヤンスキ」)。
かやゆー(Vo&Gt)、ゴンザレス(Gt)、りょうと(Ba)、しおん(Dr)の4人からなる、東京発、2020年結成の若手ロックバンドです。
2023年3月15日、そんなヤンスキが、1st Full Album『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』を配信リリースしました。
『本当はね、』は、同アルバムに収録されている人気曲の1つ。
作詞作曲はボーカルの「かやゆー」が手がけています。
MVの再生回数は1400万回を超え、ヤンスキの作品のなかでも特に人気の高い1曲です(2023年3月30日現在)。
▲ヤングスキニー - 『本当はね、』【OfficialMusicVideo】
また、同楽曲は、TBSの人気番組「王様のブランチ」10月度(2022年)のエンディングテーマとしても起用され、大きな話題を呼びました。
そんなヤンスキの代表曲ともいえる『本当はね、』。
果たしてその歌詞には、どのような意味が込められているのでしょうか。
本当は「か弱い女の子」
まずは、前半の歌詞から考察していきます。
本当はね、 歌詞 「ヤングスキニー」
https://utaten.com/lyric/ky22100521
最初のひと言は「本当はね、あなたが好き」。
以降の歌詞も考慮すると、この歌の主人公は「好きな人に思いを伝えられないでいる女性」だと仮定できます。
また、「最低なこと」や「余計なこと」を言ってしまうくらい相手との距離感は近いようですね。
本当は大好きで構ってほしいけど、照れくさくて素直になれない自分。
何度も繰り返される「ごめんね」からは、そんな自分が嫌で元気をなくしてしまうような主人公の優しさ、切なさが伝わってきます。
また、「面倒だなんて “思わないで” 」ではなく「言わないで」となっているのは、「自分の弱い面は自覚しているから、思っても口には出さないでほしい」という思いの表れなのかもしれません。
次の歌詞です。
本当はね、 歌詞 「ヤングスキニー」
https://utaten.com/lyric/ky22100521
「照れ隠す子供みたい」という表現は、心にもないことを言って本心を隠す主人公を絶妙にたとえているように思えます。
そんな主人公ですが、ここにきて「今から会いたい」という思いを何とか口に出せた様子。
鼓動が高まるようなビートのなか、サビに入ります。
本当はね、 歌詞 「ヤングスキニー」
https://utaten.com/lyric/ky22100521
大好きな「あなた」のために「メイクもヘアセットも」頑張る主人公。
どうやら相手の好みは「可愛い」女性のようです。
ただ、主人公の「可愛い女になりたいわ」という言い方からは、心の奥では「可愛い」を甘く見ているようなニュアンスが伝わってきます。
好きな人のタイプと自分の雰囲気が違うからこそ、「私」は余計に意地を張ったり強がったりしてしまうのかもしれません。
それでいてすぐに「嫌われてないかな?」と心配もしてしまう。
外からどう見られようと、主人公の本当の姿は「か弱い女の子」なのですね。
本当は「気づいてほしかった」
ここからは、後半の歌詞を見ていきます。
本当はね、 歌詞 「ヤングスキニー」
https://utaten.com/lyric/ky22100521
「酔っ払ったふりして」電話をかけたのは、普段は見せない「か弱い女の子」の一面を見せたかったからでしょうか。
ちなみにMVでは、「酔っ払ったふりして」と歌われるタイミングで、電話掛夫『酔っ払ったふりして』という本が登場します。
これを踏まえると「電話をかけたのは男性の方だった」とも考えられ、実は2人とも互いに「本当は好き」なのに延々とすれ違っているというような解釈もできそうです。
いずれにせよ「本当はさ、寝れないんだろ?」と図星を指された様子の「私」。
ふざけた調子にも聞こえる問いに、「そんなわけないわ」と強がります。
すぐに続く「嘘ついてごめんね」からは、せっかく本心を察してくれたのに素直になれなかった…という小さな罪悪感がうかがえますね。
相変わらず「照れ隠す子供」のような態度をとる主人公。
このままではいけないと思ったのか、「今から気持ちを伝えてみようかな」と心が揺れている様子です。
次の歌詞を見てみましょう。
本当はね、 歌詞 「ヤングスキニー」
https://utaten.com/lyric/ky22100521
「可愛い女」を演じることなんて、やろうと思えばできるのに…
そんな主人公のもどかしさが伝わってきます。
「私だって、私だって」と、満たされない気持ちが増幅したところで、最後のサビです。
本当はね、 歌詞 「ヤングスキニー」
https://utaten.com/lyric/ky22100521
「ファッション」に「メイク」に「ヘアセット」。
見た目を変えることで必死に「あなた」にヒントを出してきた主人公。
好きな人を想った自分磨きが「外見を変えること」に終始しているのは、最後には「ありのままの自分(内面)を好きになってほしい」という思いがあるからかもしれません。
そして最後の歌詞は「本当はね、私気づいてほしかったの」。
「私」の気持ちを察して、「あなた」の方から動いてほしかったという意味でしょうか。
タネ明かしをするような過去形の表現は、実らなかった恋への心残りや、吹っ切れたふうを装う最後の強がりなど、さまざまな解釈ができそうです。
読点「、」が示すのは女心?
今回は、ヤングスキニー『本当はね、』の歌詞の意味を考察しました。
「本当の気持ち」と「外に出す態度」との隔たりが印象的に描かれた歌詞でしたね。
『本当はね、』というタイトルに読点「、」があることも考慮すると、言葉の先を察してほしい女心も、この歌の1つのテーマなのかもしれません。
その一方で、MVでは、今回の考察とは違う方向の「狂気じみた愛」が描かれているようです。
MVの内容も存分に生かして考察すると、きっと歌詞に新しい味わいが生まれることでしょう。
この機会にぜひ、それぞれの歌詞の世界を広げてみてはいかがでしょうか。

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