【JUNNA インタビュー】
5年間私が歌ってこられたのは
“親愛”なるみなさんが
いてくださったから
ソロデビュー5周年を記念した3rdフルアルバム『Dear』。TVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』OPテーマ「Dear」をはじめ、TVアニメ『海賊王女』、TVアニメ『錆喰いビスコ』などのアニメテーマソングのほか、JUNNAが作詞作曲を手がける「あやまち」など新曲も多数収録されている。16歳でソロデビューしてから5年、JUNNAの成長と魅力が詰まった聴き応えのある作品になった。
『魔法使いの嫁』と出会えたことは、
本当に幸運だった
1stフルアルバム『17才が美しいなんて、誰が言った。』(2018年10月発表)2ndフルアルバム『20×20』(2020年12月発表)はタイトルに年齢の数字が入っていましたが。
そのシリーズはもう終わりました(笑)。17歳は自分にとって大切なタイミングで、“華のセブンティーン”と言われるように女子高生の象徴的な数字でした。20歳も成人した年齢で、10代の頃から応援してくださっているファンの方は“やっとJUNNAが20歳になった”と喜んでくださってとても嬉しかったです。22歳になって、これからは年齢にとらわれるのは終わりにして、素の私を見てもらえるようになるきっかけになればいいなと。今作は5周年というタイミングで、私が5年間歌ってこられたのは“親愛”なるみなさんがいてくださったからという感謝の気持ちが一番大きいので、それがひと目で分かるタイトルがいいと思って、表題曲の「Dear」をそのままアルバムタイトルとしてつけました。
「Dear」はTVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』OPテーマですが、『魔法使いの嫁』と言えば、1stシングル「Here」がTVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON1』のOPテーマでした。“Dear”と“Here”は語感が似ていたり、「Here」と同じく作詞は岩里祐穂さん、作曲編曲が白戸佑輔さんというのもあえてのことですか?
はい。5周年のタイミングに1stシングルでお世話になった方々と楽曲制作することは意味があると思って、絶対におふたりにお願いしようと思いました。“Dear”と“Here”と韻を踏んでいることもそうですが、どちらの曲も『魔法使いの嫁』の主人公のチセに焦点を当てているので、ストーリーの展開を踏まえて聴くと、両曲のつながりやチセの成長を感じていただけると思います。
「Dear」のレコーディングでは、白戸さんや岩里さんと5年前の「Here」の時のことを話しました?
白戸さんとはレコーディングの時に、“あの時は本当にヤバかったね”って話をしました(笑)。白戸さんとは「Here」のレコーディングの時が初対面で、お互い探り探りの状態だったし、私、「Here」のコーラスが難しすぎてレコーディングブースで黙り込んでしまったんです。それを見た白戸さんが私のことを怖い子だと思ったらしくて(笑)。
怒っていると思われたんですかね?
そうなんです(笑)。「Here」のレコーディングの時は“あんなことがあったね”って。今回の「Dear」のコーラスもすごく難しかったのですが、白戸さんとはこの5年間でいろんな楽曲を作らせてもらったことで、いい関係性が出来上がっていて、今回は白戸さんに“何でこんなに難しい曲を作ったんですか!”と冗談めかして言うことができました(笑)。
「Here」は孤独だったチセの切実な叫びのような印象でした。そこからアニメのストーリーが進み、エリアスやいろんな人と出会って関係性を育んでいったので、今回の「Dear」はどこかやさしさや温かさが感じられました。
「Dear」はTVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』で広がったチセの世界を歌でも表現したいと思っていたし、特にBメロはすごく広がりを感じさせるメロディーなので、草原に立って笑顔で風に吹かれているようなイメージで歌いました。そして、サビはさらに開けた感じになっています。だから、「Here」とはだいぶ歌い方が変わりましたね。
5年前のレコーディング時の話も含めて、チセの状況とJUNNAさん自身の状況がリンクしていて、チセと一緒に成長してきたみたいな感じですね。
「Here」の当時は右も左も分からず、誰に悩みを相談していいのかも分かりませんでした。だけど、この5年でいろんな人と出会い、人として成長したし、人見知りは今も変わっていないけど、昔よりは社交的になったと思います。あの時のままではなく、チセと一緒にいろいろな経験を重ねて世界を広げることができたので、共感できる部分がたくさんあって、歌いやすかったというか、スッとこの歌の世界に入ることができました。1stシングルで『魔法使いの嫁』と出会えたことは、本当に幸運だったと思います。
原作者のヤマザキコレさんが初回限定盤特製スリーブケースで、JUNNAさんのイラストを描いてくれているのも嬉しいですね。
すごく嬉しいです! 「Here」の時からいつか大切なタイミングでイラストを描いていただけたらと思っていたので、私の5周年とTVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』のOPテーマを歌わせていただくという素敵なタイミングで描いてもらえてとてもありがたく、すごく嬉しいです。