L→R りん(Ba)、​葵(Dr)、ねね(Vo)、えれん(Gu)

L→R りん(Ba)、​葵(Dr)、ねね(Vo)、えれん(Gu)

FullMooN、
フルアルバム『Dear...』全曲を語る
メンバー全員インタビューを公開!

「shut out」
いろんなバンドさんが好きではなく、
何時だってFullMooNが
一番好きであってほしい。

えれん:「shut out」は、ライブですごく生きる曲。
ねね:その会場の雰囲気がどうであろうと、「shut out」を演奏すると、かならずフロアが盛り上がって一体化した空気を作ってくれる。初見の人でも、すぐに拳を振り上げて騒いでくれるからね。だから、ライブでは欠かさずにやっています。
えれん:《誰かと比べるのはやめて》という歌詞もいいよね。
ねね:世の中には、「一番じゃなくていい」という風潮があるじゃないですか。わたし、誰かと比べられるのはすごく嫌なんですよ。いろんなバンドさんが好きではなく、何時だってFullMooNが一番好きであってほしい。

――お前ら、浮気するなよと。

ねね:そう。だって、好きなんでしょと言いたくなる。
葵:「shut out」は、MVも制作。中に、一瞬だけ不思議な人たちも登場します。
りん:なんか、いきってるような人たちがね(笑)。

「オレンジビーチ」
伊東市の温泉街の目の前に広がる
「伊東オレンジビーチ」を舞台にした、
めっちゃ青春している
歌詞になりました。

――オレンジビーチのみんなで合唱するサビ歌が、とてもインパクトを持って響いてきます。

りん:「オレンジビーチ」は、ファンの人たちも巻き込みながら、みんなで合唱できる楽しい曲が欲しいなと思って、夏が似合う雰囲気もイメージして作りました。
えれん:この曲を制作している当時、伊東市で立ち上がった「オレンジビーチプロジェクト」にFullMooNも関わることになり、そのプロジェクトのテーマソングの依頼を受けました。その時期にりんからこの曲が上がってきたことから、「この歌ならみんなで一緒に歌えるし、プロジェクトにもピッタリじゃないないか」という話になり、歌詞にもオレンジビーチとたくさん言葉を詰め込んだ、この曲が生まれました。
ねね:伊東市の温泉街の目の前に広がる「伊東オレンジビーチ」を舞台にした、めっちゃ青春している歌詞になっています。だいぶ、オレンジビーチと連呼しているけどね(笑)。
葵:まさに、青春ソング。アルバムの中へ明るいロックな楽曲が少ないぶん、良いインパクトを与えてくれたからね。

「OMY」
ギターソロになると、
大室山からおじさんが降臨して
渋いギターソロを弾けば、
弾き終わると、
また大室山に帰っていくんですよ

――歌詞に大室山と出てくるなど、「OMY」も伊東市関連の歌になるんですよね。

えれん:きっかけは、伊東市でオレンジビーチプロレスというプロジェクトが立ち上がり、そこからオオムロ・ヤーマンというマスクマンプロレスラーが誕生しました。そのテーマソングの依頼を受けたことから作ったのが、「OMY」になります。
葵:「入場テーマになる曲を」という依頼を受け、まさに、リングへ向かって登場し、歩きだすシーンをイメージして作りました。
ねね:歌詞にも力良い表現を心がけつつ、スコリアや大室山、ジオパーク、イワナガヒメなど、伊東市にまつわる題材をたくさん詰め込んだご当地ソング風にも仕上げています。
りん:この曲のギターソロが、とにかく渋いんですよ。
葵:ゴリゴリのメタルサウンドながら、なぜかギターソロになると、大室山からおじさんが降臨して渋いギターソロを弾けば、弾き終わると、また大室山に帰っていくんですよ。

「GoGo」
えれんは、「GoGo」の
プレイのためだけに
新しい光線銃を購入。
ライブでも、
この曲専用で使っています。

――『GoGo』は、みんなで「GoGo」と叫びあい、ライブで一体化した景色を作りあげてゆく楽曲ですよね。

ねね:この曲の元ネタも2012年頃に誕生。今なら、絶対に生かせる曲だと思ってアレンジを始めたところ、サビメロ以外は、完全に作り直しています(笑)。この曲は、お客さんたちを巻き込んでフロアでぐちゃぐちゃにまみれてゆく、明るく楽しく騒げる「ドキドキ夏休み」の第二弾ソングとして誕生しています。
えれん:埋もれていた曲の中から、良い部分だけをサルベージしてきました。フロアにいる人たちを巻き込み、一緒になって騒げる、まさにライブ曲です。
葵:最後のほうに、光線銃を使ったギターの音を入れているところも、えれんらしいプレイ。えれんは、「GoGo」のプレイのためだけに新しい光線銃を購入。ライブでも、この曲専用で使っています。
りん:ベースではオクターブ奏法を用いています。FullMooNの曲の中で、初めてオクターブ奏法を使った曲になったので、そこにも注目してください。

「存在証明論」
《本能で衝動で感情で
幻想で根性で》と、
お経のように言葉を連呼している
お経メタルナンバー。

――「存在証明論」は、りんさんのスラップベースからスタートする。とくにベースのフレーズが軸になった楽曲ですよね。

りん:スラップを多用した楽曲で、冒頭はベースとドラムの絡みから始まるように、とくにリズム隊の演奏が目立つ曲です。かなり攻めた激しい楽曲だし、ベースの旋律が、この曲を際立たせる肝になっているから、そこへ注目してほしいです。
葵:「存在証明論」は、わたしが加入する前からあった曲。ずっと、「アルバムを出すときには形にしたいよね」と言ってたから、ようやく念願が叶いました。

――「存在証明論」は、連呼する歌詞もインパクトがありますよね。

ねね:《本能で衝動で感情で幻想で根性で》とか《同情も尊敬も後悔も欲望も全て》など、お経のように言葉を連呼しているお経メタルナンバー。早口で言葉を詰め込むのが好きだから、それにチャレンジもしています。
えれん:まさに、ライブ曲。ただ、演奏時はみんなテクニカルな技量を求められるから、ライブで演奏するときは必死です。その姿も含めて、ライブでは楽しんでもらえたらなと思います。

「絆」
「絆}は、私たち4人のことを歌った
楽曲と言っても過言ではないです。

――「絆」は、4人のことを歌った楽曲ですよね。

えれん:「絆」は、私たち4人のことを歌った楽曲と言っても過言ではないです。
ねね:「shut out」と同じく、「絆」もライブには欠かせない曲。しかも「絆」は、頭でも、途中でも、最後に演奏してもと、どこの部分に置いても生きる曲。大サビの《前だけ見て歌えるのは いつだって隣で君が支えてくれるから》の部分を、ライブでは、いつもメンバー一人一人を指差しながら。そのうえで、お客さんたちも巻き込んで歌っています。

――今の4人は、まさに絆という言葉が相応しい関係。むしろ、ここへ至るまでが、絆が深そうに見えて、いろいろ裏切られることも多かったですからね。

ねね:本当の絆というのは、そんな簡単に作れるものじゃないですよ。
えれん:数々の経験のおかげで、いろんな楽曲も生まれたけどね。
りん:「絆」は、MVも作りました。撮影場所が、伊東市の廃校になった小学校を舞台にしています。中に校章も映っているから、調べたら場所もわかるんじゃないかな?!撮影中は、すごく懐かしい気持ちになってた。
葵:そうだね。もともと小学校だったから、黒板や窓の位置も低いし、椅子や机も小さいしと、小学生の頃って、こんなにも小さかったんだと懐かしい驚きもあったからね。
ねね:えっ?? 椅子とか机、ちょうど良いサイズだったけど…。自分の場合、小学生の頃と身長がほとんど変わりないんで。ただただ、体重だけが増えていく(笑)。

――FullMooNのメンバーに、伊東市など伊豆出身の人はいないですよね。なぜ、ここまで伊豆繋がりが深いのかが気になります。

えれん:きっかけは、伊豆の観光協会の方が、伊豆で同じイベントをしようと、東京はお台場で開催していたとあるイベントへ視察に来ていたんですね。そこへ、たまたまFullMooNが出演していて、そのライブを気に入ってもらえたことがきっかけです。そこから、伊豆のご当地ヒーロー"イズカイザー"のテーマ曲「イズカイザーのテーマ」を作れば、「affection」や「エール」のMVの撮影で、いろんな伊豆の名所での撮影をコーディネイトしていただきました。だからFullMooNには、伊豆を舞台にしたMVが多いんです。

「エール」MV

「affection」 MV

「絆」MV

りん:だから伊東市のオレンジビーチや「オレンジビーチプロジェクト」、オオムロ・ヤーマンのテーマ曲も作ったわけだからね。
葵:伊豆には、よくイベントでも行ってるからか、この間も伊東市にあるカフェのおじさんに、「FullMooNは伊豆出身のバンドと言ってもいいじゃないの?!」と言われるくらい、今じゃ第二の故郷になっています。

OKMusic編集部

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