L→R りん(Ba)、​葵(Dr)、ねね(Vo)、えれん(Gu)

L→R りん(Ba)、​葵(Dr)、ねね(Vo)、えれん(Gu)

FullMooN、
フルアルバム『Dear...』全曲を語る
メンバー全員インタビューを公開!

「花火」
マジで青春曲です。しかも、
高校生の頃の恋愛模様のような…。

――『花火』は、めちゃくちゃポップでキャッチーな。しかも、淡い青春時代の恋心を感じる歌ですよね。

ねね:マジで青春曲です。しかも、高校生の頃の恋愛模様のような…。
葵:聴いてて、キュンキュンするからね。
えれん:だから、ウキウキ飛び跳ねているような曲調なんです。
ねね:これは体験談ではなく、わたし自身、少女漫画が大好きなことから、ああいう世界観を歌詞にしたくて書いてみました。
えれん:FullMooN自体、ジャンルレスな音楽性を打ち出してきたし、そこの意識は今後も持っていたいことから、こういうポップな表情もアルバムに入れておきたかったんですよね。「Dear…」から「花火」という真逆な曲調が続く流れも、むしろFullMooNらしいじゃないですか。
りん:この手の曲は、アルバムだからこそ入れられる。結果的に、アルバムにも良い振り幅を付けてくれたからね。

「Time limit」
《承認欲求のお化け》など、
自暴自棄になれば、
自分やまわりを
ディスる面も出ています。

――「Time limit」でも、表情をガラッと変えてきましたよね。

葵:「Time limit」は、わたしがFullMooNに加入して初めて書いた曲。自分の作る楽曲の場合、“歌メロが難しくて表現しきれない”と言われることが多いんですけど。でも、“ねねなら大丈夫”という思いから挑戦してもらったところ、理想以上に表現してくれました。
ねね:確かに、しっかりと歌いきるのは大変でした。
えれん:演奏陣のみんなも、表現力を求められた楽曲だったからね。とくにベースはね。
りん:この曲は、2番のAメロのベースがポイントになっています。

――歌詞では、けっこう自問自答していません?

ねね:《承認欲求のお化け》など、自暴自棄になれば、自分やまわりをディスる面も出ています。まぁ、わたしの場合、ディスる歌詞も得意なので(笑)。
葵:ねねちゃんは、たまに変な恰好でライブをするときがあるんですけど。そういうときほど「認めたくないこんな自分」と書いた「Time limit」を歌いたがるんですよ。その自虐的なところもポイントです。この曲はギターソロも恰好いいので、ぜひ注目してください。

「日常」
「日常」も、
キュンキュンする恋愛の歌。
「花火」に出てきた女の子が、
大人になった感じだよね。

――歌始まりの「日常」は、最初から聴き手のハートをグッとつかむ曲。しかも歌詞の内容が…。

葵:「日常」も、キュンキュンする恋愛の歌。「花火」に出てきた女の子が、大人になった感じだよね。
ねね:ふわーっとした柔らかい曲調だったことから、幸せな気分になれる歌詞にしたくて、「一緒に暮らそうか」「えっ?!」みたいな感じで、同棲したての恋人どうしの姿を書きました。
りん:確かに、聴いてて心があったかくなる。こちらは大人の恋愛であり、女性の恋心って内容だからね。
葵:木漏れ日が射してくるようなね。

――これは、ねねさんの経験談?

ねね:えっ、そんな経験ないですよ。本当に少女漫画大好きっ子だから、思いきり妄想しながら書きました。ディスる曲のような経験はあっても、恋愛曲のような経験がまったくないので(笑)。
えれん:ねねは、少女漫画マスターだから。

――最後の、「大好きだよ」の部分もいいよね。

りん:あそこ、楽器の音も全部消えて、ねねの「大好きだよ」の言葉だけになるんですね。あの部分を聴いたら、絶対に自分に向けて言われてる気持ちになるよね。
ねね:ライブでは、誰かピンポイントで一人だけを指さして、「大好きだよ」と歌っちゃおうかな。

「イデア」
「イデア」は,亡くなった父との
思い出を記しています。

――「イデア」は、ライブで生きる楽曲ですよね。

葵:これまでのFullMooNにはなかった、ちょっとゴシックやクラシック感のある楽曲だよね。
えれん:今までのFullMooNにはない楽曲をと意識して作ったからね。結果的には、私らしさも出てるんだけど…。

――曲調は激しいのに、歌詞は切ない。そこのギャップも魅力です。

ねね:「イデア」には、幼かった頃のわたしの思い出を書きました。亡くなった父との思い出を記しています。一緒にプラネタリウムを観に行った思い出や、窓の外に落としてしまった大切にしている人形を、父親が雨の中、外まで深夜に拾いに行ってくれたこと。オレンジの小さな明かりは、寝るときの豆電球のこと。動き出す人形たちは、子供の頃に見た怖い夢の記憶。父親が亡くなったのはもう10年以上前になりますけど。忘れたくない子供の頃の思い出を、ここに書き記しました。確かに曲調は激しいからライブでも生きる曲だけど、激しさじゃない感情で、この曲を受け止めています。
りん:演奏自体は、確かに激しいよね。
えれん:煽りも入っているから、ライブでも生きるシンフォニックメタル寄りの曲になりました。

OKMusic編集部

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