TVアニメ『僕の心のヤバイやつ』放送
直前 堀江瞬&羊宮妃那へのオフィシ
ャル対談インタビューが到着

4月1日(土)から放送開始となるTVアニメ『僕の心のヤバイやつ』のメインキャストである堀江瞬と羊宮妃那への放送直前対談インタビューが到着した。
TVアニメ『僕の心のヤバイやつ』 (c)桜井のりお(秋田書店)/僕ヤバ製作委員会
桜井のりおによる最新作である『僕の心のヤバイやつ』は、陰キャで中二病の中学生・市川と、美少女で天真爛漫な山田が繰り広げる青春初恋コメディとなっている。「このマンガがすごい!オトコ編」では2年連続ランクイン、「次にくるマンガ大賞2020Webマンガ部門」でも1位を獲得した作品だ。アニメの放送は2023年4月からを予定している。
以下、インタビューを引用する。

――原作を読まれた感想をお聞かせください。
堀江:青春の甘酸っぱさが詰め込まれた作品だと思いました。主人公の市川(京太郎)がちょっとひねくれた男の子という、どの作品にも被らない王道から外れたラブコメなところも印象的で。僕も市川の言動に共感することが多く、すぐに『僕ヤバ』の世界にのめり込んでいました。そして、ゆっくり丁寧に描かれる市川とヒロインの山田(杏奈)との恋模様を尊いなと感じつつ、毎話毎話もどかしい気持ちにもなっていました(笑)。
羊宮:私は最初、杏奈ちゃん視点で読んでいたんですけど、市川くんの優しさに触れていくうちに、市川くんが愛おしくなっていましたね。杏奈ちゃんについては、ひたむきで繊細な子だと感じました。不器用だったりガサツに見えちゃったりもしますが、何事にも一生懸命なので「いい子だな」と自然と好感を持たれると思います。
――山田の“かわいいところ”を挙げるなら?
羊宮:全部かわいいです!
――(笑)。では、最初にかわいいと感じた瞬間は?
羊宮:やっぱり食べているところですね。杏奈ちゃんは読者モデルをするほど美少女なのに、無邪気にほっぺを膨らませながらお菓子を食べていて。美味しそうに食べる彼女の姿はすごく愛らしいです。
堀江:市川の前では、ポンコツになることが多いですよね。かたやナンパイ(山田にアプローチをかけてくるイケメン先輩・南条ハルヤ)には、キリッと「私、興味がないので」感を出すこともあって。ギャップというか、多彩な表情を持っているところが山田の魅力のひとつだなと思いました。
――ちなみに、お2人の中学生時代はどうでしたか?
堀江:昔の自分と市川がダブるくらいの中二病でした。陽キャを小馬鹿にしつつ、内心ではすっごく羨ましかったですなぁ。また山田のように、僕のことを気にかけてくれる女子もいたんですよ。彼女が前の席だったときは、その長い髪を僕の顔に掛かるように大げさに振り返りながらプリントを渡してきたりして……。
羊宮:マンガみたいですね!
堀江:当時はすごく動揺させられましたね。ささやかな青春でした。だから、市川の気持ちが本当に、痛いほどよくわかます(笑)。
羊宮妃那
――羊宮さんはどんな中学生でしたか?
羊宮:周りと比べて思春期が遅く、小学生時代も男勝りな性格だったので、中学生になってもそのノリはあったように思います。
堀江:ナチュラルに陽のオーラを纏っていたと。お互い正反対の中学生時代を送ったようですね。ちなみに市川がダブって見えたとさきほど話しましたが、さすがに教室で「殺人大百科」を読んだりはしませんでしたよ。文豪作品のカバーと取り替えて、こっそりライトノベルを読んでいたりはしましたけど(笑)。
――ここからはアニメのアフレコについてお聞かせください。キャラクターを演じてみていかがでしたか?
堀江:市川は声変わりする前の男の子なので、どのような声が相応しいのか悩みました。そもそもオーディションの段階では、「市川はきっと女性の役者さんが演じるんだろうな」と思っていたんです。だから市川役に選ばれたとき、男性が演じるビジョンが見えてこず、戸惑いが大きかったですね。とはいえ改めて市川と向き合い、“かわいさが含まれない男性ならではの高い声”が自分のなかで定まってからは、市川の演技に軸足を置くようになりました。
――市川の演技では、どんなことを心がけましたか?
堀江:息遣いや言葉にならない小さな声はできるだけデフォルメせず、自然に、リアルに沿った雰囲気を心がけました。そういう些細な空気感にも『僕ヤバ』の魅力が詰まっていると思ったんです。キャラクター同士の掛け合いでは、それこそ羊宮さんや、共演者の方々の演技に身を委ねていましたね。市川も山田同様、キャラクターごとに態度や口調が変わるので、周りの方々に市川というキャラクターを形作ってもらうようなイメージで演技していました。
――羊宮さんは山田を演じるにあたってどんなことを意識されましたか?
羊宮:一番は、そのとき杏奈ちゃんが市川くんのことをどのように思っていたかですね。とくに序盤の彼女は少しずつ彼のことを意識していくので、杏奈ちゃん視点での、市川くんとの距離感を常に意識しながら演じました。そのなかで印象的な出来事があって。堀江さんのお芝居にすごくトキめいたというか、市川くんにドキッとする瞬間はこういう気持ちなのかなと感じる時がありました。
堀江:おっと、初耳だな。
羊宮:ネタバレを避けるため、どのセリフかは伏せさせて頂きたいのですが...そのお芝居をされた時、全身を電流が走ったかのような衝撃がありました。
――羊宮さんも、市川のことを好きになっちゃたんですね。
羊宮:そうですね(照笑)。杏奈ちゃんを演じていくうえで、とても大切な経験を積めた瞬間でした。あと原作の該当シーンもすごく素敵なんですよ。マンガとアニメ、その表現の違いもぜひ楽しんでいただけますと嬉しいです。
――話は変わりますが、劇中では山田のオトボケな行動と市川の鋭いツッコミなど、コメディも魅力的ですね。
羊宮:杏奈ちゃんのトボけた言動については、頭で考えず素で演じるようにしています。彼女自身が意識せずやっていることなので、私が考えて演じてしまうと違和感が出てしまうと思って。つどつど音響監督の小沼(則義)さんからアドバイスをいただきつつ、「杏奈ちゃんとして生きる」という気持ちを胸に演じました。
堀江:市川のツッコミは、掛け合いでもモノローグでもすごく苦労しました。そもそも面白いセリフって、演技としてとても難しいんです。なので、とにかくいろいろ試しました。先輩役者さんの演技を真似てみたり、ちょっとニヒルだったりクールだったりとキャラを変えてみたり、早口になって畳み掛けるように言ってみたり。考えられる限り全部挑戦しましたね。最低でも滑らないようにだけは心がけましたが、やっぱり大変でした……。
――ツッコミ以外の掛け合いやモノローグで心がけたことはなんですか?
堀江:両者の違いがはっきりわかるように演技を分けました。僕自身がそうなのでよくわかるんですけど、コミュ障って会話と心の声とで、声のボリュームやテンションが異なるんです。市川も明らかに同じタイプだったので、喋り方からかなり変えています。モノローグは基本的に偉そうで(笑)、会話は基本ビビリ声です。山田に対しては最初へにょへにょと喋っていて、距離が縮まっていくにつれて、心の声と似た喋り方になっていきますよ。
堀江瞬
――続いて、アフレコ現場の様子はいかがでしたか?
堀江:収録は比較的少人数で、僕と羊宮さん、あと小林ちひろ役の朝井彩加さん、関根萌子役の潘めぐみさん、吉田芹那役の種﨑敦美さんの組み合わせが多かったです。
羊宮:あと話数によって、足立翔くん役の岡本信彦さん、ナンパイさん(南条ハルヤ)役の島﨑信長さんなどが加わる感じでしたね。
堀江:ですね。そして現場は、むちゃくちゃアットホームな雰囲気でした。
羊宮:そうですね。本当にお優しい方ばかりで……。
堀江:みなさんどこかしらキャラクターと共通する部分があって、僕自身は仲良し女子の集まりにお邪魔している感じでした。すごく居心地のよい、優しさに包まれた現場でしたね。
羊宮:あと収録現場に、ラーメンの匂いが漂ってきたというお話も印象的でした(笑)。
堀江:ブースの換気扇から匂ってきたんですよね
羊宮:はい。そういう他愛もない話で盛り上がるような環境でした。
――市川たちのクラスのように賑やかだったようですね。ちなみに市川や山田には魅力的な友人がたくさんいますが、とくに気になるキャラクターは誰ですか?
羊宮:恋愛に限った話でしたら、原(穂乃香)さんですね。『僕ヤバ』では市川くん&杏奈ちゃん以外の恋物語も描かれていて、なかでも注目なのが原さんと神崎(健太)くんの恋模様なんです。なんなら原さんたちのほうが恋の進みが早いかもしれません。
堀江:原さん女子力高いですもんね。
羊宮:かわいいんですよ本当に。豊崎愛生さんが演じる原さんのほわほわな雰囲気に、ぜひ皆さんも癒やされてください...!
堀江:僕は足立、神崎、太田(力)の男3バカですね。毎回かなりエグい下ネタをぶっこんでくるので、女子からは総スカンを食らってしまうんですけど、なんか憎めないんですよ。根は3人とも良いヤツなので、そのバカっぽさを温かい目で見守ってほしいです。
――もしお2人が市川&山田のクラスにいたら、どんな生徒だと思いますか?
堀江:市川と同じく、周りを観察しながらボッチしているでしょうね!
羊宮:私も杏奈ちゃんと同じく、ツッこんでくれたりお世話してくれる人の側に居そうです...。ちいちゃん、萌ちゃん、芹那ちゃんに囲まれて過ごしたいです(笑)。
――市川と山田そのまんまですね(笑)。それでは最後に、アニメの見どころを教えてください。
羊宮:アニメーションやキャラクターボイスや音楽が付くことで、『僕ヤバ』の世界観がより一層広がっているのかなと感じます。原作で感じられること、アニメで感じられること、どちらも大切な杏奈ちゃん達の日常です。あの切なくも優しい世界に一緒に浸っていただけると嬉しいです。市川くんと杏奈ちゃんがどのように2人の世界を築いていくのか、その尊い様子をぜひお楽しみください。
堀江:「こんな青春を送りたかった」という憧れを込めつつ、優しい共演者に囲まれながらアフレコすることができました。そのなかで赤城(博昭)監督を始めとするスタッフの作品愛を、何度も感じられましたね。そうして出来上がったTVアニメ『僕の心のヤバイやつ』は、明るく楽しいシーンやドキドキするシーンがたくさんあって、たまにホロっとするシーンもあって、まさに「青春」が形になった作品だと思います。ぜひ一緒に、彼らのキラキラした思春期を見守っていただけたらと思います。

間も無く放送となる本作、楽しみだ。

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