ツイッターでキモい人認定される仕草
一覧【後編】

【本記事は後編記事。前編記事はこちら】
 世の中の揉め事はだいたいツイッターで起きている。ツイッターでトラブルを巻き起こしまくる、悪しきツイッタラー=バカの特徴を確認する記事の後半戦。さあ、始めよう。

プロフィールにヤバい臭いが… 昨今、最もツイッターを汚しているのが、政治的思想の強い方々のツイートだ。彼らのせいで、まともな人がどんどんインスタへと避難していく。この政治的思想の強い方々にもやはりバカが多く、右か左かでわかりやすくカテゴライズされていると、もうその思想でしか考えられなくなって、まともな思考ができなくなる。
 例を出そう。ネトウヨは、情報のソースが朝日新聞や赤旗といった左寄りの新聞だと、「ソースが赤旗…」とか言って、一顧だにしない。そんな彼らの信じるものは、YouTube動画。いやいや、訴えられるリスクがあって、校閲もある新聞のほうがソースとしてはちゃんとしているのだが。
 一方のサヨクも似たようなもんで、『月刊Hanada』やShare News Japan (ネトウヨ系ニュースサイト)の記事が元だと小バカにして相手にしない。ネトウヨ系と言えど、デマオンリーのわけがないのに。サヨクはひろゆきのことを往々にして嫌いだけど、ひろゆきにレスバを挑んでも、論破したい気持ちで焦るあまり、「賠償支払いを拒否した件については?」と過去の話を引っ張り出すもんだから、結局ウヤムヤになってしまう。まともな議論ができていないのも、ツイッターでよく見る光景である。
 政治的思想の強い人ほど、プロフィールに「普通の日本人です」と書きがちという問題もある。
〝普通〟じゃないと思われてると自覚があるから、わざわざ〝普通〟であると主張するのだろう。「右でも左でもありません」も同様。右か左かを普段から気にしてないと、わざわざこんなことは書かない。
 陰謀論にハマり出した人は、「マスコミの真実に気づきました」と書く。そしてもれなく反ワクチンを訴えている。ワクチンについて肯定的に語ろうものなら、たとえ知らない相手でも「ワクチンは絶対に打ってはなりません!」と絡んでいく。
 売れない舞台役者は「表現者でありたい」と書く。これはこれで鼻につく。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」「徒然なるままにつぶやく」とプロフィールにあるのも考えものだ。アーティスト的な活動をしたいけど全くできず、せめてSNS上だけでもと、自分はあくまで創作する側であるとアピールをしているのだろう。厄介だから近寄らないほうがいい。
 プロフィールの場所を「地球のどこか」としている人もよく見かける。本人は個性的だと思ってそうだが、検索すると大量に引っかかるから、その個性とやらは既に埋もれている。
 さらにこじらせたのが、「闇属性」「人間失格」といった、中二病っぽい言葉。笑わそうとかではなく、本人はいたってマジ。少し前まで「死ぬこと以外かすり傷」もよく見られたが、天才編集者の箕輪厚介がこのタイトルの著書を出して以降はとんと見なくなった。
「毒舌注意」「たまに毒吐きます」これも要注意だ。毒を吐くというのはユーモアがあってこそのものだが、彼らの毒舌は、性格が悪い人が思ったことをそのまま垂れ流してるだけなのだからタチが悪い。ハリウッドザコシショウの下ネタにはキレて、沢村一樹の下ネタには鼻の下を伸ばして喜ぶ一貫性のなさ。もっと主義を持って毒舌を吐けよ。

無駄な量の肩書き 現実社会での肩書きが皆無の人ほど、ツイッターのプロフィールに肩書きを大量に詰め込む傾向にある。そういう人たちがバズるツイートを書くことはまずなく、基本は誰からも相手にされない。それを気にする人は強がって、「無断RT禁止」とか書いて、あらかじめバズらない自分への予防線を張っている。
 最近ではフェミニスト界隈が盛り上がっているが、彼女たちの言動に対し共感表明をするのがツイッターでの処世術となっている。少しでもおかしなところを指摘しようものなら、ミソジニスト(女性蔑視)認定されてしまう。その相手が被害者だった場合はもう最悪。「はい、二次加害」と断じられ、その後取り巻きによるネットリンチが開始。本名や住所が特定もされ、社会的地位を剥奪されるのがオチである。
 被害者ムーブに入っている人は実に厄介。謝罪を求めるくせに、謝罪しても誠意が足りないとして、さらなる謝罪を要求。不祥事を起こした企業が「不快な思いをさせてしまったことをお詫び申し上げます」みたいな謝罪文を出したとすると、「詫びることは不快な思いをさせたことに対してなのですか!?」とつっかかる。完璧な謝罪を見られる日は来るのだろうか。
キモい人がよく使う言い回し まだまだヤバい人がよく使う言葉はたくさんある。最後に一つずつ挙げていこう。
「ファンだったのに残念です」
 はい、絶対にファンじゃないよね。「ファンだったのに」と言えば効くと思って言ってるのがよくわかる。
 ちなみにナイツの塙がラジオで、「『いつもナイツのラジオを聴いてます』と言ってくる人、絶対に聴いてないんだよな」と嘆いていた。そのファンを名乗る者もまさか内容を語れるほどのものがそこで繰り広げられているとは思ってないはず。全く興味がないからこそ、軽々しく〝ファン〟だと名乗れるのだ。
「〇〇と言ってる人がいるけど△△」
 △△の部分を主張したいがために、めちゃくちゃな暴論である〇〇という発言を引っ張り出してるわけだが、この〇〇が存在しないことが実に多い。文章的には綺麗な論破になっているから、バカは引き込まれる。
「解像度が低い」
 うまく言えないけどなんとなく気に触るからボヤッと批判しておこうという時に使われる言葉。〝解像度〟って響きがかっこいいし使いたくなるよね。普段読書をしない語彙力のないバカから人気の言葉である。もちろん画像の画質に対して言及している場合を除く。
「~の時点で同じ」
 自分は中立アピールをする時に使われる。その線引きは自分の偏見でしかないので、公平なジャッジとは全く持って言えない。
「FF外から失礼します」
 突然話しかけるという自分の行いを詫びているから一見丁寧ではあるが、異様なことには変わらない。その文言から始まるツイートが届いたら、内容を見ずにブロックするのが吉だろう。
【本記事は後編記事。前編記事はこちら】
初出/『実話BUNKA超タブー』2022年4月号

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