Editor's Talk Session

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【Editor's Talk Session】
今月のテーマ:
ファンとともにアーティストを育てる
『OIKOS MUSIC』とは?

アーティストも一緒に育つ
サービスになるようにしたい

岩田
ローンチ時には、LALATAN、リトルスクーター、Canata、カネコミレン、群青マキという5アーティストが所属して楽曲をリリースしました。さらに、2023年の3月には、さわりさとDumyy Louも加わって。シンガーソングライター、バンド、ユニットなど幅広いジャンルが揃っていますが、どのアーティストも無名に近い若手です。新人発掘に苦戦しているレコード会社もある中、どのようにしてアーティストを見つけているのでしょうか?
宮田
主に探してきたのはコバヤシですが、草の根戦法というか、実際にライヴハウスに足を運んでいますね。また、私も10代の頃にお世話になったバンドコンテストの審査員をやらせてもらっているので、そこから見つけたりもしています。
岩田
その手法は今の時代では珍しいくらいですよね。5アーティストをどのように決められたのかも気になります。
宮田
私は音楽に関して雑食なところもありますし、ある程度はどのアーティストも売れるための施策やイメージが湧いてしまうんです。なので、同じものをずっとやっていると飽きてしまうんですよね。だからこそ、いろんなジャンルの音楽、アーティスティックなものを『OIKOS MUSIC』には置いてみたくて。アーティストもクリエイターもそうだし、チーム全体でワクワクできたのが、あの5アーティストだったんです。例えば、LALATANは面白いことがしたくて、あの組み合わせにしました。
岩田
LALATANはデビューが決まってから組まれたユニットなんですか!?
宮田
実はそうなんです(笑)。18歳のヴォーカルのCocoと21歳のドラムのManaのユニットなんですけど、初めは“Cocoちゃん、面白いよね”と話していた中で、コバヤシから“ピンヴォーカルだけだとね”という意見があって。そこで、ドラムとヴォーカルのユニットは少ないと思い、Manaちゃんにも参加してもらったんです。
石田
なるほど。でも、それがアーティストのプロデュースということですからね。ピンでヴォーカルを売るよりもユニットを組んだほうが華やかになると考えて動かれたと。
宮田
この考えはプロデューサーの目線かもしれませんね。
岩田
弊誌で群青マキさんに取材した時には、宮田さんが楽曲制作にしっかりとかかわっているとうかがいました。楽曲制作にも参加されているのでしょうか?
宮田
アーティストによりけりですが、群青マキは自分で楽曲の絵がある程度描けるので、彼が思い描いている絵を話してもらってからアドバイスというか、アレンジメントに入ることで彼が描いた歌詞のイメージに近づけました。そんなアーティストもいれば、楽曲制作の根本的な部分から携わってハンドリングしないといけない場合もあって。ただ、曲が私たちのものになってはいけないので、どういうアーティストでも、そこはしっかりとディスカッションして当事者意識を持った上で制作してもらえるかたちを目指してやっています。
岩田
全国を弾き語りで回られているCanataさんをどこから見つけてきたのかも気になるのですが。
宮田
彼は人となりを見せながら歌っていくことに大きな魅力があるアーティストなので、“日本を一周して、いろんな経験を積んだらどうかな?”という話をしたんです。彼も頑張りたいと言ってくれたので、活動をサポートしながら一緒に楽曲制作をしています。
岩田
リトルスクーターはデビュー後まもなくヴォーカル以外が脱退したという衝撃的なバンドで。
宮田
バンドなので、転機の時期にはいろいろありますよね。ファンのみなさんにどう説明しようかと悩みました(苦笑)。それでもバンドとして辞めなかったところが、ある種の強さだと思います。
岩田
馴染みやすい人柄もポイントのカネコミレンさんにも注目しています。
宮田
彼女はチャーミングで、声がとても良くて。洋楽が好きで、魅力的なバックボーンを持っているところも含めて世界へ発信していきたいひとりです。
岩田
これからのアーティストも『OIKOS MUSIC』に所属すれば、現役で活躍されているプロの方に育ててもらえるのも大きな魅力ですね。今年でサービスは2年目を迎えますが、どのような施策を考えているのでしょうか?
宮田
この春を目処に収益の分配化がスタートするので、サービスとしては新しいステージに移行します。それと同時に今までどおりにアーティストを見つけて広げていきながらも、インディペンデントなアーティストが利用しやすいものとして『OIKOS MUSIC』を広めていきたいです。
石田
『OIKOS MUSIC』がブランド化して、所属しているアーティストの楽曲なら聴いてみたい、アーティストからも参加したいと思ってもらえるようなものになればいいですね。
宮田
そうですね。“あそこのラインナップを見ればいいアーティストがいるぞ”と思ってもらえることは所属アーティストにとってもいい影響があると思います。なので、他社のアーティストの楽曲配信も『OIKOS MUSIC』からできるようにもして、サービスの充実化を目指して動き続けたいですね。

OKMusic編集部

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