アニマルズ解散後、
エリック・バードンが挑んだ新境地
閑話休題「Tobacco Road」に
まつわる悲話
曲に戻ろう。先に触れてしまったが「Spil The Wine」が3曲目で、LP時代はB面の冒頭を飾った曲だった。続く「Blues For Memphis Slim Medley: Birth / Mother Earth / Mr. Charlie / Danish Pastry / Mother Earth」も再びブルースピアノで知られるメンフィス・スリムの「マザー・アース(原題:MOTHER EARTH)」をテーマにメドレー式に展開した曲。ロニー・ジョーダンのオルガンでスロースタートし、ここでは本領発揮とばかりリー・オスカーが名人級のハーモニカを聴かせる。チャールズ・ミラーのサックス、バードンのヴォーカルも冴える。ラスト「You’re No Stranger」はウォーのメンバーで合作したとおぼしき、短いエンディングコーラスのような曲でこれはバードンのことを指しているのだろうか?