【オーイシマサヨシ インタビュー】
まとめて聴いていただきたいと思い、
全部がA面のつもりで収録した
頭から声が入っている曲は
ある種のトレンドで最強だと思う
ライヴの話は最後にうかがうとして、もう1曲の「碧い砲撃」はアプリゲーム『アズールレーン』の5周年記念ソングとして、昨年9月にデジタルリリースされた楽曲です。ど頭から超絶ハイトーンを響かせていてすごいです!
自分でもすごいと思っています(笑)。
以前の取材で、曲を聴いてもらえるかどうかは冒頭2秒で決まるとおっしゃっていました。「ようこそジャパリパークへ」(どうぶつビスケッツ×PPPに提供したTVアニメ『けものフレンズ』のオープニングテーマ)もイントロのホルンの音が浮かんで“これは来た!”と感じたと。この「碧い砲撃」も、まさしく2秒の理論ですね。
はい(笑)。“アニソンは頭が大事”という話は、今でもよく話します。その理論はゲームでも通用すると思ったし、サブスク時代でイントロを飛ばしてしまう若者が増えているとも聞きますから、頭から声が入っている曲はある種のトレンドで最強だと思うので。
それにしても、冒頭の《嗚呼 なんて碧い海だ》と歌うハイトーンのインパクトは絶大です。
楽曲発表当時はゲームのオープニングで映像とともにこの曲が流れたのですが、アプリ会社のYostarさんも“これは来た!”と思ったのか、結構大きめのボリュームで初期設定されていまして。プレイヤーのみなさんからも“毎回アプリを開くたびにオーイシの爆撃を食らう”とネットで話題になりました。“嗚呼”爆撃だと(笑)。それくらいインパクトがあったようで嬉しいです。
《嗚呼 なんて碧い海だ》と歌うサビは2番で《嗚呼 なんて細い腕だ》に変わっていて、そこはゲームの中で戦っているキャラクターたちへの愛情を感じました。
プレイヤー視点も入れたいと思いました。こういう美少女擬人化ゲームをやるたびに思うんですけど、“そんなに無理して戦わなくていいのにな”って(笑)。キャラクターの背中を押してあげたいとも思いましたし、5周年というタイミングだったので、プレイヤーである指揮官の皆さんのモチベーションがさらに高まるように、そして新規プレイヤーさんが増えるようにと、さまざまな願いを込めて作らせていただきました。
サウンドもオーイシさんの楽曲の中ではかなり激しいですね。
自分の楽曲の中でもかなりラウドロックな仕上がりになっていますね。僕がテーマソングを担当する前は、3周年が西川貴教さんの「As a route of ray」で、西川さんが美少女艦船化したCMが話題になりました。4周年が鈴木このみさんの「Defiant Dolls」と、歴代アツいヴォーカルを聴かせるアニソンシンガーが参加しているコンテンツなので、それに負けないくらいアツく、過酷な戦いを示唆するようなハードな曲にしたいというのはありましたね。演奏陣もすごくて、ドラムは岸田教団&THE明星ロケッツのみっちゃん、ベースはヒトリエのイガラシくんに来てもらい、ギターは共同名義でアレンジを手伝ってくれたebaくん。第一線でハードなロックをやっているみなさんのスピリットが込められたサウンドにも注目して聴いていただけたら嬉しいです。
では、最後に『オーイシマサヨシ ワンマンライヴ 2023』についてお聞かせください。
ちょっとした試みがありまして、以前『ウルトラマンR/B』主題歌「Hands」(2018年7月発表のシングル)を担当させていただいたご縁もあって、神戸にはウルトラマン、東京にはグリッドマンとダイナゼノンが来てくれます。ヒーローショーのようなことができたらいいなと。初見の方、オーイシの名前は知っているけどライヴはどうしようかと迷われている方、普通に来て観て楽しんでいただけるアトラクションのような内容になっております。アニメがお好きな方なら、少なくとも1曲は知っている曲があると思いますし、かなりツヨツヨなセットリストです。より濃い時間を過ごしていただけると思うので、ぜひ遊びにいらしてください!
取材:榑林史章
「ギフト」MV
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