L→R 本多響平(Dr&Cho)、諒孟(Gu&Cho)、宮原 颯(Vo&Gu)、井口裕馬(Ba&Cho)

L→R 本多響平(Dr&Cho)、諒孟(Gu&Cho)、宮原 颯(Vo&Gu)、井口裕馬(Ba&Cho)

【irienchy インタビュー】
みんなで戦っているような
気持ちが芽生えた

3月1日に新曲「ソルジャー」をリリースしたirienchy。「ずっと」(2023年1月発表)、「バイバイ」(2022年10月発表)と、ここ数カ月で配信シングルをリリースしているが、どの楽曲にも今を大切に生きたい気持ちが表れており、彼ららしい死生観や人生哲学が詰まった仕上がりとなっている。

ライヴで後悔したくないという
想いから生まれた「バイバイ」

配信シングル曲「ソルジャー」「バイバイ」「ずっと」も演奏された結成3周年記念ライヴ『irienchy ONEMAN LIVE 〜こたつとみかんとイリエンチー〜』(2023年1月22日@東京・下北沢WAVER)は、振り返ってみていかがですか?

井口
僕らとしてもアコースティックコーナー(松任谷由実の「やさしさに包まれたなら」をカバー)とか、いろいろ仕込んだ上で気合いを入れて臨みました。個人的には「ヒトミシリ流星群」(2022年9月発表の配信シングル)で同期を加えて演奏したのが大きかったですね。今まで“何か足りないな”と思っていた部分をうまく補えて、“あっ、これが自分たちのやりたかった音だ!”と掴めた感覚があります。
諒孟
そういうトライもしつつ、2022年はかなりの本数のライヴができたことで得るものが多かったから、この3年間のまとめをしっかり出しきりたかったんです。結果、すごくいい日になったと思いますね。
本多
ライヴが終わった瞬間は“えっ、もう終わり?”みたいな感じだったんですよ。「藁人形の館」(2020年4月発表のミニアルバム『START』収録曲)で僕がフロントに立ってラップをするのは勢いで決めちゃったところもあったので、実は緊張が半端なかったっていう(笑)。
宮原
そうだったんだ(笑)。
本多
でも、やってみたら楽しかったね。ドラムセットからの視界とは違って、お客さんをしっかり見渡せたのがめちゃめちゃ気持ち良くて。

irienchyが愛されていることもすごく伝わってきたライヴでした。

宮原
オープニングでスタッフが作ってくれたサプライズムービーが流れて、そこに僕の母親からのメッセージまであったり、お客さんがとんでもなく温かかったり、まさかのことが多すぎて(笑)。このままだとお祝いしてもらってばかりになっちゃうので、ちゃんと自分たちがみんなを楽しませなきゃという気持ちでいっぱいでしたね。
本多
あの日は僕たちのために遠くから駆けつけてくださった方もいて、本当に感謝しかないです。

結成2周年の際もワンマンライヴ(2022年1月7日@東京・SHIBUYA TAKE OFF 7)を開催されましたけど、その頃と比べると達成感はだいぶ上ですよね。

諒孟
そうですね。当時はバンドのエネルギーがまだまだコントロールできていなくて、わりと粗いライヴをしていました。
宮原
2022年にたくさんライヴができて力がついたよね。今思うと、2周年のワンマンまでは発表会みたいな出来栄えでした。自分がフロントに立つようになって、“ヴォーカリストってこんなに注目されるんだ!”という基本的なことに気づくとか。それくらいの時期だったので。

この一年でバンドが大きく成長したということですね。では、楽曲の話も聞かせてください。リリース順で「バイバイ」からいきましょうか。

諒孟
「バイバイ」はイントロのギターフレーズだけが最初にあって、それをとりあえずスタジオに持っていったんですよ。
宮原
セッションする感じやったよね?
諒孟
そうそう。いったんフィーリングでやってみて、音を出しながら“次のコード進行はこうしようか?”と決めていくみたいな。颯くんにはアドリブで歌ってもらって。

じゃあ、歌詞はその時点では何もない状態で。

宮原
なかったです。だけど、自分でも驚いたのが頭にパッと浮かんだことを歌ったら、すごくしっくりくる言葉があふれるように出てきて。結局、その歌詞がほぼ変わらないまま今の完成形になった感じなんですよ。ちょうど全国各地のいろんな場所でライヴをしながら、“これが最後かもしれないっていう気持ちで毎回やらないと後悔するぞ”と思い始めた頃で。

そう思うようになった理由というのは?

宮原
経験を重ねて自分たちの演奏がどんどん変わっていく中、言いたいことが言えた日もあれば、言えずに終わってしまう、納得のいかないパフォーマンスに凹んでしまう日もあって。そこで“一本一本を120パーセントでやらないとダメだ!”と強く思ったんです。ライヴって、たまたま観に来てくれた人もいるだろうし、それこそ遠くから足を運んでくれている人もいたりするわけですからね。“もし明日死んだら、これが最後のライヴになってしまうんだよな”とかひたすら考えまくっていたので、その想いがダイレクトに反映された曲ができました。

「バイバイ」はライヴのエンディングを飾る定番曲になってきていて、颯さんがいつも歌う前に想いをしっかり言葉にしている印象があります。

宮原
忘れてしまいがちなんですよ、こういう気持ちって。いつか別れが来るのが分かっていても、誰かを大切にできなかったり。あって当たり前になって、その状態に慣れてしまう。だからこそ、自分自身にも言い聞かせながら歌っていますね。ライヴでこの曲を歌う時には“やり残したことはないか?”と考えるし、「バイバイ」が後悔しないように出しきる姿勢を教えてくれている感じです。

明るくアッパーに仕上げたアレンジも絶妙でした。

諒孟
最初はコードをきれいに広げていくような方向性だったんですけど、途中でパンクアレンジになったよね?
井口
うん。やっているうちに、元気のある感じに変わっていきましたね。逆に明るくポップにしたほうが歌詞の切なさもより引き立つと思ったし。
本多
自然とスウィング2ビート的なノリが生まれて、面白いバランスの曲になりました。
宮原
悲しい“バイバイ”を歌いたいわけではなくて、今を大切に生きたいということを歌った曲ですからね。
諒孟
ちなみに、イントロとラスサビ前で鳴る汽笛の音は旅立ちの時をイメージしたものなんですけど、自宅でオタマトーンを6本くらい重ね録りして作りました。
宮原
“こういうプップー!になったんだけど、どう?”みたいに言っとったよね(笑)。ユーモアがある感じも気に入っています。
L→R 本多響平(Dr&Cho)、諒孟(Gu&Cho)、宮原 颯(Vo&Gu)、井口裕馬(Ba&Cho)
配信シングル「ソルジャー」

OKMusic編集部

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