『朝霧JAM’23』開催決定! 例年よ
り2週間遅い秋の深みが増す時期に

『~It’ s a beautiful day~ Camp in ASAGIRI JAM’ 23』(以下、朝霧JAM)が、10月21・22日に静岡・ASAGIRI ARENAにて開催されることが決定。「富士山の日」である2月23日にオフィシャルサイトで発表された。
『朝霧JAM』は、富士山が初冠雪となり、夕暮れ時には美しい赤富士が観られる時期に、富士山という素晴らしい山、そして酪農家が築いた美しい緑の朝霧高原に敬意を払いながら、太陽と月の軌道に音楽をのせ、みんなで楽しく飲んで踊って遊べるフェスティバル。オールナイトで夜通し音楽を楽しむのではなく、“CAMP IN(キャンプイン)”の名の通り、みんながキャンプをしながら音楽を楽しむ、それが『It’ s a beautiful day〜Camp in ASAGIRI JAM』である。これまでは「スポーツの日」のある連休に開催されていたが、今回は例年より2週間遅い、秋の深みが増す時期に開催される。
出演者など詳しい情報については続報を待つことになるが、このたび開催が正式発表されたことで安堵した人も多いのではないだろうか。というのも、『朝霧JAM』は苦難が続いたフェスだからだ。2019年は台風19号の影響により開催中止、翌2020年、2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催は見送られ、3年連続開催ならずという辛酸をなめてきた。そうして不遇にじっと耐え続けた日本の元祖キャンプインフェスは、昨年2022年、実に4年ぶりの開催にこぎつけたのだった。運営側もさることながら、出演者、来場者といった参加者すべてが並々ならぬ意気込みを持って臨んでいたように思う。
そうした状況など色々踏まえて参加した様々なアーティストによるジャンルレスで心地好いソウルフルな音楽の波は、4年もの長い時間『朝霧JAM』という特別なフェスに飢えていた来場者一人ひとりの心へと、時には激しく、時にはゆるやかに流れ込んでいった。ある来場者たちはとても幸せそうに笑いながらその音の波に溺れているようにも見えたし、天候は今ひとつだったものの、2日目には富士山もその美しく雄々しい姿を覗かせ、時が流れて夜が深まると会場のある朝霧高原がまるごと音楽に飲み込まれていくような瞬間さえあった。
まるで美しい映画を観たかのような、うっとりしながら観ていたあの景色を反芻し、あれが『朝霧JAM』の本質ではないだろうかという考えが頭に浮かんでいる。これについては公開されている映像「ASAGIRI JAM' 22 | AFTER MOVIE」を観ていただければお分かりいただけるはずだ。この映像には、2022年にコンサート活動を終了すると宣言していた若大将こと、加山雄三が、最後の野外フェスとして出演した時の感動的なシーンも盛り込まれている。
文=早乙女 ‘dorami’ ゆうこ

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