Editor's Talk Session

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【Editor's Talk Session】
今月のテーマ:
音楽クラウドファンディング
『sprayer』が提示する
新たなファン体験

音楽ファンは常に
新しい出会いを求めている

千々和
では、従来のクラウドファンディングと、『sprayer』にはどんなところに違いがあるのでしょうか?
morisake
『sprayer』では音源作品ありきで支援プロジェクトを立ち上げることになります。その作品の音楽配信代行(ディストリビューション)も提供しているので一般的なクラウドファンディングと違い、作品のリリース全体をサポートしているのと、支援者へのリターンは配信サービスから支払われる収益になるので、リターンの内容を用意する必要もありません。さらに、クラウドファンディングを始めて作品を配信するための初期費用がかからないので、誰でも資金集めに挑戦することができます。
千々和
これまでのクラウドファンディングは作品を作るために支援者を募集するパターンも多く、実際にどんな作品になるのかは支援後に分かるものなので、これまでの活動歴や既にリリースされた作品と自分の好みの親和性みたいなものが大事でしたよね。でも、『sprayer』では楽曲を試聴してから支援するかどうかをユーザーが選べるわけだから、出来上がっている音源での勝負ってことで、これまでの活動歴がなくても挑戦しやすいかもしれないです。
morisake
私もライヴハウスやSNSで新しい音楽に出会うことが多いですが、音楽ファンは常に新しい出会いを求めている方が多いんですよね。実際にライヴを観てからCDやグッズを買うか判断している方もいると思うので、『sprayer』でもその流れができたらいいなと思っています。ただ、CDを販売してリリースイベントをする既存の流れを変えようと思っているわけではなくて。あくまで作品のデジタルリリースのサポートとして提案し、一緒に音楽を応援して、アーティストと同じタイミングで収益を受け取るという体験を届けていきたいです。
岩田
今は音源を自作できれば誰でも配信でリリースできますが、宣伝の仕方や費用が分からないアーティストが多いと思っていて。『sprayer』にはアーティストに渡った資金で宣伝広告が出せるプランがあったのもいいなと思ったのですが、広告はどのようなものが用意されているのでしょうか?
morisake
はい。『sprayer』のもうひとつの特徴として、集めた資金の使い道もサポートする広告メニューがあります。ひとつは街中での広告展開です。音楽を知る手段として街で鳴っていることは大事だと社内のメンバーと話していたんです。
kii
TikTokなどのSNSで流れている楽曲を改めて街で聴くと、“この曲のアーティストって有名なんだ!?”と気づくことがあるので、街で楽曲が流れていることは重要だと思います。なので、コンビニや飲食店などの全国チェーン店のBGMとして自分の音楽を流せるプランも用意しました。
岩田
確かに街で流れていると自然と脳内に残っていたりもしますね。
morisake
あとは、メディア展開ですね。インタビューやディスクレビューなど、他者から自分たちの楽曲を語ってもらうことってとても重要なんです。自分から音楽を聴いてほしいと伝えるのも大切ですが、他者からの感想って影響力があるので。また、SNS広告も海外へのアプローチに有効なので、そこも手ごろな費用でできるように進めています。
石田
事務所が全てやってくれるから、アーティスト自身はプロモーションの仕方とか分かっていなかったりするので、こうやってメニューとして提示するのは分かりやすくていいですよね。

OKMusic編集部

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