【純情のアフィリア インタビュー】
この曲も私たちの代表曲に
なるんじゃないか思う
カフェ&レストラン『アフィリア・グループ』の代表キャストで構成されたアイドルグループ・純情のアフィリア。昨年末に新体制となった彼女たちのニューシングル「この盾に、隠れます。」の表題曲は、第1シーズンに続きTVアニメ『痛いのは嫌なので防御⼒に極振りしたいと思います。2』のOPテーマに起用された。新たなスタートを切るグループを代表して、渚 カオリ、寺坂ユミ、⼩宮⼭アサミ、⽩雪ミハルの4人を直撃した。
人数が増えたことで
表現の幅が広がった
まずは新メンバーのアサミさんとミハルさん、自己紹介をお願いします。
ミハル
⽩雪ミハルです! メンバーカラーは白で、身長は162センチです! 好きな食べ物はうどんで、アイドルが大好きです!
アサミ
⼩宮⼭アサミです。身長は156センチで、好きな食べ物は梅干しです!
ユミ
取材の自己紹介で身長を発表するところが面白いよ(笑)。
確かに(笑)。そんなおふたりは、純情のアフィリアに加入する前と後でグループの印象に変化があったりしましたか?
アサミ
ありました。加入前は体育会系というか、部活的なイメージで上下関係がしっかりとしているイメージがあったんですけど、先輩メンバーのみなさんがとてもやさしくて。なので、始まったばかりですが楽しく活動できています。
ミハル
加入前は大人しくて真面目な方ばかりの印象がありましたが、加入したら面白い先輩ばかりで嬉しかったです。
いい意味でイメージと違っていたのですね。カオリさん、ユミさんから見て、おふたりの印象は?
ユミ
私から見て、アサミちゃんはすごくしっかりとしていて礼儀正しい優等生なイメージがあります。ただ、最近はちょっとヌケけているところが見え始めていて(笑)。なので、そのギャップの部分もファンの人に知ってもらいたいと思います。ミハルちゃんは見た目どおりの天然おバカちゃんみたいな感じですかね。すでにグループのムードメーカーになっていますよ(笑)。
カオリ
私もユミと同じ印象がありますね。アサミちゃんは落ち着いているので、普段から新メンバーと先輩メンバーとの架け橋的なポジションになっていて。ミハルちゃんは加入前から…今もかな? グループいちのおバカキャラの桜田アンナと、どちらが一番のおバカキャラかを競い合っている様子を見ているのが面白いです!
今まで後輩だったメンバーも改めて気持ちを入れ直す機会にもなるでしょうしね。新体制になり数カ月が過ぎましたが、グループ全体にどんな変化が生まれていますか?
ユミ
私は加入して8年目になりますが、イベントが開催できることや衣装が着れることなど、改めて当たり前のことじゃないんだと、ミハルちゃんのTwitterでの告知を見て再認識しました。他の先輩メンバーたちも同じ気持ちになっているので、活動に対する意識に変化が出てきたと思います。
カオリさんはいかがですか?
カオリ
パフォーマンスに関してですが、純情のアフィリアのダンスは大人数で踊ることで映える構成になっているので、人数が増えたことで表現の幅が広がったし、迫力が増しました。1月29日に豊洲PITで開催された『MAGES;FES 2023』に現体制で出演したのですが、ここ数年間8人でやってきたパフォーマンスとは断然に見え方が違ったんです。そこも大きな変化だと思います。
純情のアフィリアはステージを広く使うパフォーマンスが多いので、人数は大きなポイントになると。そして、新メンバー加入後初のシングル「この盾に、隠れます。」はアニメ『痛いのは嫌なので防御⼒に極振りしたいと思います。』(以下、『防振り』)の「究極アンバランス!」(2020年3月発表のシングル)に続いて、第2シーズン『痛いのは嫌なので防御⼒に極振りしたいと思います。2』(以下、『防振り2』)でもOPテーマになりました。OPテーマに決定したことを初めて聞いた時はいかがでしたか?
カオリ
『防振り』の最終回で『防振り2』が制作されることが発表されたのですが、その時にはOPテーマが決まっていなかったので、当時のメンバー全員で“次も担当したいよね”と話していたんです。それが2020年の話で、そこからは『防振り』の話題が出るたびに“続けては無理なのかな~”と諦めかけていたところに今回も決まったという連絡がきて、本当に嬉しかったですね。
ユミ
現状、「究極アンバランス!」がグループの代表曲になっていると思うんです。それは、リリースしたあとの『TOKYO IDOL FESTIVAL』のコラボステージでこの曲を選んでいただけたりしたし、『防振り』という作品がみなさんに愛されているからこそ、多くの人に楽曲を知ってもらえているんだと実感しますし、影響力がすごいですよ。そして、「この盾に、隠れます。」も『防振り2』のOPテーマ曲なので、私たちの代表曲になるんじゃないかとワクワクしています。
アサミさんとミハルさんは初参加の楽曲がアニメ作品のテーマ曲ということで驚かれたんじゃないですか?
ミハル
加入前からグループにアニメのタイアップ楽曲があることは知っていましたが、いつか自分もそんな曲に出会えたらいいなと思っていたら、オーディションの合格発表で初参加作品がOPテーマに決まったことを聞かされてびっくりしました(笑)。しかも、もともと『防振り』のファンだったので、本当に嬉しかったです!
アサミ
私もまさか初参加の作品がアニメのタイアップだとは思っていなかったので、とても驚きましたね。あとは、純情のアフィリアを知らない方にも届くチャンスがある楽曲に新メンバーで参加させていただけたのもありがたいことだと思います。家族や友達に“アニメの曲を担当するよ”って伝えたら、“アニメも観るね! 応援してるよ!”と言ってもらえたのも嬉しかったです。
この曲は「究極アンバランス!」に続き、グループのプロデューサーでもある志倉千代丸さんが作詞作曲をされました。「究極アンバランス!」と同じくイントロのワクワク感と耳に残るサビのメロディーが印象的なポップソングですが、初めて聴いた時の印象はいかがでしたか?
ユミ
前回は全体的にさわやかな楽曲だったので、今回もそうなるのかなと思っていたのですが、ワクワク感だけでなく、2番のサビは少しハラハラするような雰囲気が追加されていたので、アニメと同じく『防振り2』になってバージョンアップしている印象がありましたね。あと、最後の《この盾に、隠れます》っていうオチが、アニメの主人公のメイプルちゃんとリンクしていて面白かったです(笑)。
『防振り』はバーチャル空間で複数人が遊べるVRMMO『NewWorld Online』と呼ばれるゲームの世界でメイプルと親友のサリーが冒険をして、そこで出会った仲間とギルドと呼ばれる集会を作り、みんなと少し冒険をしたところで終わりました。そして、『防振り2』はそのギルドを主軸に話が進んでいますので、「究極アンバランス!」は冒険の始まりを思わせる歌詞でしたが、「この盾に、隠れます。」では『防振り2』に合わせて仲間の絆が歌詞に描かれていて。志倉さんはアニメとのリンクを意識して歌詞を書かれたのかもしれないですね。
ユミ
《新たなイベント 危険そうな予感》というフレーズも『防振り2』では、ほぼ毎話のようにギルドのメンバーが新しいクエストに挑戦しているので、内容とリンクしていますからね。
カオリ
そのあたりもすごいよね。『防振り2』はメイプルが強すぎて、ゲームの運営側が次々に難しいクエストを出すけどもクリアーされるという展開ですが、この曲の歌詞にもそのあたりが表現されていて。志倉さんは『防振り2』を全部観る前から曲を作っていたはずなのに、何でこんなにリンクさせられるんだろうと驚きました。おそらくゲーム作品を作っている方なので分かるのかと。
アサミさんとミハルさんはお気に入りの歌詞はありますか?
アサミ
《お散歩楽しいな/囲まれたらしいな》というところの韻の踏み方が面白いと思いました。
アサミ
歌詞で“らしいな”と終わる曲を私は聴いたことがなかったので新鮮で。
ミハル
あと、その部分のダンスは歌詞に合わせてカオリさんと葉⼭カナさんと⾬森セラさんを円になって囲む振り付けになっていて、ファンの方も楽しめる部分なのでお気に入りです。
歌唱に関してはいかがでしょうか?
カオリ
この曲は全体的に歌いやすいと思います。ただ、サビの《この広い 世界なら 1⼈?か2⼈?は/どこかに居るんだって!?》という部分の音の切り方や高音が少し難しいかもしれません。
リズムに乗って歌うことがコツなのですね。本作のDVD付盤にはMVも収録されていますが、どんな作品に仕上がっているのでしょうか?
カオリ
私たちのスタンダードな衣装であるアフィリア制服と『防振り』の世界観に合わせた衣装を着て撮影しました。『防振り』ではメイプルちゃんが防御力にステータスを全振りしているので、どんな攻撃も耐えられる無敵状態なんですよ。なので、私たちも無敵のアイドルになっています(笑)。例えば、傘をさしながら笑顔で話している私たちの周りではとてつもない状況が起こっているのに、私たちは何気なく過ごしていたりして。そのギャップも面白い作品になりました。
メンバー全員が最強のゲームキャラクターになっていると(笑)。撮影は楽しめましたか?
ユミ
楽しかったですけど、当日はまさかの極寒で大変でした(笑)。極寒の中で撮影したことでメンバーのテンションが変な感じにハイになっていて。その様子も撮られていたんですけど、MVではそこも使用されているのでぜひ探してみてほしいです(笑)。
そのシーンを頑張って見つけたいと思います。MV撮影自体が初めてのアサミさんとミハルさんはいかがでしたか?
ミハル
アフィリア制服を着て、可愛いピンク色の背景の前で夏目ベールさんとアンナさんと撮影したシーンがあるんですけど、そこでは私がふたりからいじられて爆笑している様子が使われています(笑)。なので、楽しく活動している私たちの姿がファンの方に伝われば嬉しいです。
アサミ
ユミさんもおっしゃっていましたが、本当に寒かったんですよ。でも、映像ではその寒さが伝わらないように演じている先輩メンバーのみなさんの姿がすごかったので、“私も頑張るぞ!”と思いました。