月裏×ニャン・トンロン feat.GUMI「ゴー・トゥ・大都会」には元ネタがある?ユニークな歌詞の意味を考察!

月裏×ニャン・トンロン feat.GUMI「ゴー・トゥ・大都会」には元ネタがある?ユニークな歌詞の意味を考察!

月裏×ニャン・トンロン feat.GUMI「
ゴー・トゥ・大都会」には元ネタがあ
る?ユニークな歌詞の意味を考察!

元ネタはネットで話題となったあの人!

▲月裏×ニャン・トンロン feat.GUMI-ゴー・トゥ・大都会【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
『ゴー・トゥ・大都会』は作詞作曲とイラストをニャン・トンロンが、作曲および編曲と動画制作を月裏が担当したボカロ曲です。
普段は音MADなどを投稿している投稿者2人による初のボカロ作品で、2019年12月19日に投稿されるとそのキャッチーなメロディと昭和アニメを思わせるMVが高く評価されヒットしました。
しかしそれ以上に注目を集めたのが歌詞です。
ゴー・トゥ・大都会 歌詞 「月裏,ニャン・トンロン feat. GUMI」
https://utaten.com/lyric/rq21040603
「勃ってきちゃった」と繰り返される冒頭から、かなりセンシティブな内容の歌詞に戸惑ったリスナーは多いことでしょう。
歌詞の意味を考える前に、まず元ネタについて軽く触れておきたいと思います。
『ゴー・トゥ・大都会』は「リーダー・クルー」名義で2015年よりTwitterなどで活動していた鈴木康史という人物を元に制作しています。
Twitterや女性のブログにセンシティブな内容を日常的に書き込んでいたところを取り上げられ、独特過ぎる発言の面白さから大きな話題を呼び広く名前が知られるようになりました。
この楽曲の歌詞にはそんな彼の発言や嗜好が反映されているのです。
構文を使って表現される独特の世界観
ゴー・トゥ・大都会 歌詞 「月裏,ニャン・トンロン feat. GUMI」
https://utaten.com/lyric/rq21040603
冒頭の歌詞に続く「美少年の女装コスニー」というフレーズも衝撃的ですよね。
この部分はリーダー・クルーがネット上でやり取りをしていた人物という点をふまえると、あるネットユーザーがそうした動画を持っていることを知って見せてほしいとお願いしているシーンと解釈できます。
しかも美少女ではなく、女装コスプレをした美少年の自慰行為の動画を求めているところにアブノーマルな性癖が見えてきます。
さらに初めは「みーせてみせて」とねだっていたのに、すぐに「みせろみせろ」と命令形になっていて、情緒不安定な様子も感じ取れるでしょう。
次の疑問符がついたフレーズは、リーダークルーがよく用いていたいわゆる“リダクル構文”です。
このフレーズを聴いて元ネタに気づいたリスナーもいるのではないでしょうか?
挑発的な言葉が使われているので、おそらく見たかった動画を見せてもらえなかったのでしょう。
自分にそんな態度を取ってもいいのかと脅すような言い回しですが、むしろ小物感が演出されています。
ゴー・トゥ・大都会 歌詞 「月裏,ニャン・トンロン feat. GUMI」
https://utaten.com/lyric/rq21040603
サビの「Super Super Express Explosion」は直訳すると「超特急爆発」。
単語の綴りに注目するなら性行為の暗喩とも考えられますね。
続く歌詞は、彼の脳内で繰り広げられている妄想内の会話なのかもしれません。
甘い空気から得られる快感に浸っている男の姿が表現されています。
妄想から抜け出せない男の主張
ゴー・トゥ・大都会 歌詞 「月裏,ニャン・トンロン feat. GUMI」
https://utaten.com/lyric/rq21040603
「抱いてしまった」と繰り返していながら最後には「抱いたのか」と疑問を持っている様子から、1番のサビでの行為が妄想なのか現実なのか判断ができないでいると考察できます。
「紅顔可憐の初体験もみーせてみせて」とあるので、現実ではなかったことを頭の片隅ではちゃんと理解しているようにも思えます。
そんな矛盾を指摘する周囲からの言葉を「聞き捨てならず!」と切り捨てているのでしょう。
そして妄想の中で自分に抱かれていながら現実では自分のものになっていない相手の女性を「恐ろしいヤバ女」と表現し、あくまで自分はまともだと主張しているように感じられます。
ゴー・トゥ・大都会 歌詞 「月裏,ニャン・トンロン feat. GUMI」
https://utaten.com/lyric/rq21040603
「大脳縦裂」とは脳の中央部にある頭の前後を横断する深い溝のこと。
病気や障害を指す言葉ではありませんが、言葉の響きから脳が裂けたかのような激しさや苦しみ、理性が壊れるような衝動性が伝わってきますよね。
続く歌詞では「触れあいっこは終わり」や「ちゅーがちゅき?だめ、だよ」と妄想の中の相手に拒絶されていることが分かります。
だから何もできないならせめて「ぎゅーってこのまま」抱きしめていたいと思ったのでしょう。
現実を受け入れようとせず妄想の世界で生きる男の不安定さや気味悪さの中に、どこか悲哀が漂う歌詞が印象的です。
ボカロ曲は自由度が高いから面白い!
『ゴー・トゥ・大都会』はネットで話題となった人物をモチーフにするという着眼点がユニークな作品です。
内容は人前で聴いたりカラオケで歌ったりするにはためらってしまうようなセンシティブなものですが、それをオシャレなボカロ曲に仕上げているところにニャン・トンロンと月裏のセンスが光っています。
ボカロの多様性と面白さをさらに証明した曲として、きっと今後も愛されていくことでしょう。

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