【reGretGirl インタビュー】
今回は自ずと“tear=涙”っていう
ところで日頃から意識していた
今まで試してきたことが
一本の太い芯になってきた
十九川さんと前田さんは今回、自分のプレーの側面でも楽曲としても前進したと思う曲はありますか?
十九川
「best answer」が自分のレベルを引き上げてくれたのはもちろんなんですが、平部がくれるデモはあまりベースが動いていなかったりするので、僕が9割作るみたいなところがあるんですけど、「winter」はアレンジャーさんの意見を聞いて相談しつつ作った曲なので、僕らしさを残しつつ、これもまた引き出しが増えた曲だと思っています。お気に入りですね。
十九川さんは平部さんのデモ以外の部分で、“これを表現したい”みたいところでベースのアレンジに影響したりは?
十九川
基本的に曲が呼んでいる気持ち良いベースというか…ベースを抜いた音源を聴きながら鼻歌で作ってるだけなんで、“これ!”っていう歌詞があったらそれを表現してみたりとか、ベースで下を支えるだけじゃなくて面白いことが何かできたらなぁっていうのはちょっと思っていますね。
確かに以前のようにシンプルな曲の中で十九川さんのベースが動いているから生まれるダイナミズムだけじゃなくなってきている気がする。
十九川
それは大きいですね。引くことも覚え始めているというか、僕もまた大人になっている感じはします。例えば、8ビートのルートを弾くことによってスケールが表現されるというか、そこでベースが動いていたら曲がボコボコしてしまうので、そういう部分で結構大人になったかもしれないです。
それって曲のバリエーションが増えたこと、平部さんが歌いたいことが増えたことと関係あるかも。
十九川
そうですね。そういう意味でも楽しみは尽きないですね、ベースを弾いていて。
前田さんは今回どうですか?
前田
「ギブとテイク」はシンプルなんですけど、それを重たくどっしりと、いい音で叩くのが一番難しいというか。このアルバムを作ったことで、それをもっと磨いていこうと思うようになりましたね。もっとシンプルなものを、ちゃんとしたどっしりした音で叩くのが一番いいなぁと。
今回のアルバムはこれまでと何が変わって、何は変わってないと思いますか?
十九川
『カーテンコール』でいろいろチャレンジしてみて、そのあとに『生活e.p.』(2021年12月発表のEP)を作って、そこからなので、やれることをいろいろやって、また帰ってこれたというか。ベースで言うと、エフェクターをむちゃくちゃ試すだけ試して“やっぱりアンプに直でいいや”ってなった感じというか(笑)。
それはかなり強くなっていますね。
十九川
(笑)。忙しくライヴを回って…まぁコロナ禍はまだ抜けてないですけど、お客さんの顔も見れるようになってきて、やっと戻ってきた感があるというか。改めてこうやってアルバムの曲が並んでいるのを見たら、ちょっと強くなれたとは思ってます。
プレーヤーとしてはいろいろ試してみたけどシンプルなところに戻ってきたっていうのは、自分のフレージングや音に自信が持てたっていうことじゃないですか?
十九川
そうですね。“ここは負けたくない!”みたいな…僕よりうまいベーシストはめちゃくちゃいるけど、負けていない面も出せるというのは自信になってきますね。
前田さんは今回のアルバムに関してはいかがですか?
前田
とっくんの言うとおり、いろいろやったけど、芯の部分は変わってないというか、一周していい意味で一本道だったというか、そんな感じはします。
平部さんはこのアルバムを作って、バンドとしても、人間としても、どういうところまで来たと実感できますか?
平部
バンドとしても自分個人としても、大人になった感じがちょっとしているというか。いろいろ今まで試してきたことがしっかり太い一本の芯になってきた感じが最近していて。中身が詰まってきたみたいな。だから、今後はこの芯をどんどん太くしていきたいと思いますね。
取材:石角友香
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アルバム『tear』2023年2月1日発売
日本コロムビア
- 【tear box盤】(CD+DVD+tear オリジナルハンカチーフ)
- COZP-1978〜9
- ¥4,840(税込)
- 【通常盤】(CD)
- COCP-41983
- ¥3,080(税込)
『reGretGirl presents winter oneman tour 2023 “tear”』
2/18(土) 北海道・札幌 PENNY LANE 24
2/22(水) 栃木・HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJー2
2/23(木) 宮城・仙台 Rensa
2/25(土) 長野・CLUB JUNK BOX
2/26(日) 愛知・名古屋 DIAMOND HALL
2/28(火) 京都・KYOTO MUSE
3/02(木) 埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJー3
3/04(土) 香川・高松DIME
3/05(日) 広島・SECOND CRUTCH
3/11(土) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE
3/12(日) 石川・金沢EIGHT HALL
3/15(水) 静岡・Live House 浜松窓枠
3/17(金) 福岡・DRUM LOGOS
3/19(日) 大阪・BIGCAT
3/27(月) 東京・EX THEATER ROPPONGI
リグレットガール:大阪を中心に活動中。切なく女々しい歌詞とキャッチーなメロディーが特徴の次世代センチメンタル3ピースギターロックバンド。2017年12月にリリースした全国デビューミニアルバム『my』の収録曲「ホワイトアウト」がアプリ“TikTok”で多数使用されるなど、若者を中心に爆発的に浸透している。21年に1stフルアルバム『カーテンコール』でメジャーデビューを果たし、23年2月に2ndフルアルバム『tear』を発表。バンド名は、平部が当時の彼女に振られた際に“いつか有名になってフッたことを後悔させてやる”と思ったことが由来。reGretGirl オフィシャルHP
「winter」MV
「サムデイルーザー」MV
「サンシャワー」MV
「車の中から」MV
「ルックバック」MV
「ハングオーバー」MV
「ダレヨリ」MV
「best answer」MV
『tear』全曲Trailer