ミュージカル『ビリー・エリオット
~リトル・ダンサー~』2024年7月~
11月、 東京・大阪にて上演決定 ビ
リー役・マイケル役の子役オーディシ
ョンも開催

ミュージカル『ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~』が、2024年7月~11月、 東京・大阪にて上演が決定した。 加えて、 タイトルロールのビリー・エリオット役と、 ビリーの親友であるマイケル役のオーディション開催も決定。 今回も1年以上にわたるレッスンを積み、 新たなビリー役が誕生する。
本作は、音楽エルトン・ジョン ✕ 脚本・歌詞リー・ホール ✕ 演出スティーヴン・ダルドリーといった、世界最高峰のクリエイターが生んだ、感動のミュージカル。
不況に喘ぐ英国北部の炭鉱の町を舞台に、ひとりの少年と彼を取り巻く大人たちの姿を描いた映画「BILLY ELLIOT」(邦題「リトル・ダンサー」)。アカデミー賞ノミネート監督であるスティーヴン・ダルドリー(映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」)が手掛けたその作品は、世界中の観客を虜にした。
『ライオンキング』『アイーダ』などの傑作ミュージカルを手掛けた“ポップス界の生ける伝説”サー・エルトン・ジョンは後のインタビューで「すごく泣いた。泣きすぎて、観終わったあとは立ちあがるのに人の手を借りなければならなかったよ」と語っている。2005年、リー・ホール(映画「ロケットマン」「キャッツ」)が脚本・歌詞、スティーヴン・ダルドリーが演出を担当、そこにエルトン・ジョンが音楽で加わりミュージカル化され、世界中で成功を収めた。
主役のビリーは、演技や歌だけでなく、バレエをはじめとする様々な分野で高い能力が必要な難役。そのため、この作品では世界各地で長期トレーニングと併行したオーディションが行われてきた。
ロンドン初演時に数千人の応募者の中から見出された少年は3人。そこからレッスンに1年の歳月をかけて迎えた初日、観客は彼らの圧倒的なパフォーマンスと、作品の持つ巨大なエネルギーに言葉を失くした。2006年英国ローレンス・オリヴィエ賞4部門、ブロードウェイ進出後の2009年には、米国演劇界のアカデミー賞ともいうべきトニー賞で10部門を獲得、主役ビリーを演じた子どもたち3人は、双方の主演男優賞部門で史上初の3人同時受賞を果たしている。
2020年舞台写真より 撮影:田中亜紀
2020年舞台写真より 撮影:田中亜紀
2020年舞台写真より 撮影:田中亜紀
2015年11月、日本初演に向けてビリー役の募集がスタート。翌年4月には海外よりクリエイティブ・スタッフが来日し、応募総数1346名の中から10名のビリー役候補が選出されてレッスン形式のオーディションが開催された。
そして約1年にわたるオーディションを勝ち抜き、日本でビリー・エリオットを演じる5名が決定。彼らと、そして同じくオーディションで選ばれた実力派大人キャストを迎えた『ビリー・エリオット』日本初演が2017年7月についに開幕した。
連日多くの観客が劇場に詰め掛け、約4カ月に渡り東京・大阪でロングランされた本作は、約16万人の観客を興奮と感動の渦に巻き込んだ。日本演劇界にも一大旋風を巻き起こした本作は、2017年の菊田一夫演劇賞大賞、読売演劇大賞 選考委員特別賞など数多くの演劇賞を受賞。
そして、2020年9月、新型コロナウイルスの影響による一部中止を乗り越え、新たにオーディションで選ばれたビリー・エリオット役4名とともに東京・大阪にて再演。未曾有の事態で世の中が混沌に包まれた当時、この奇跡のミュージカルは観客に明るい希望をもたらし、劇場は感動と興奮に包まれた。
観客の心を揺さぶる奇跡のミュージカル『ビリー・エリオット』に期待が高まる。
2020年舞台写真より 撮影:田中亜紀

2020年舞台写真より 撮影:田中亜紀

あらすじ
1984年の英国。炭鉱不況に喘ぐ北部の町ダラムでは、労働者たちの間で時のサッチャー政権に対する不満が高まり、不穏な空気が流れていた。数年前に母を亡くした少年・ビリーもまた、炭鉱で働く父と兄、祖母と先行きの見えない毎日を送っていた。
父はビリーに逞しく育って欲しいと、乏しい家計からお金を工面し、ビリーにボクシングを習わせるが、ある日、バレエ教室のレッスンを偶然目にし、戸惑いながらも、少女達と共にレッスンに参加するようになる。ボクシングの月謝で家族に内緒でバレエ教室に通っていたが、その事を父親が知り大激怒。バレエを辞めさせられてしまう。
しかし、踊っているときだけはツライことも忘れて夢中になれるビリーは、バレエをあきらめることができない。そんなビリーの才能を見出したウィルキンソン夫人は、無料でバレエの特訓をし、イギリスの名門「ロイヤル・バレエスクール」の受験を一緒に目指す。
一方、男手一つで息子を育ててきた父は、男は逞しく育つべきだとバレエを強く反対していたが、ある晩ビリーが一人踊っている姿を見る。それは今まで見たことの無い息子の姿だった。ビリーの溢れる情熱と才能、そして”バレエダンサーになる”という強い思いを知り、父として何とか夢をえてやりたい、自分とは違う世界を見せてやりたい、と決心する。
11歳の少年が夢に向かって突き進む姿、家族との軋轢、亡き母親への思い、祖母の温かい応援。度重なる苦難を乗り越えながら、ビリーの夢は家族全員の夢となり、やがて街全体の夢となっていく…。

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