中井貴一&キムラ緑子出演 内館牧子
の面白過ぎる小説が舞台に リーディ
ングドラマ 『終わった人』上演決定
【コメントあり】

2023年夏、中井貴一、キムラ緑子出演、リーディングドラマ『終わった人』の上演が決定した。内館牧子原作の大反響ベストセラー定年小説『終わった人』(講談社文庫)の舞台化となる。
50歳に差し掛かったところで、いきなり窓際にとばされそのまま定年退職。何もやることがない主人公・田代壮介を中井が演じ、壮介を振り回す女性たちをキムラが一手に引き受け、演じる。
壮介のまわりでどこまでも続くバトル。そんなノンストップ・コミカル・エンターテイメントの台本・演出は、笹部博司が手がける。
中井貴一 コメント
中井貴一
私の同級生達も、年齢的に「終わった人」の門口にさしかかっています(笑)
それに反し、俳優という仕事は幸か不幸か「終わった人」になるかならないかは自己判断。故に、ここからが、大きな人生へのチャレンジになる様な気もしています。そのチャレンジの初めとして、リタイアというアメリカ的な発想が苦手な同胞達に、共感と可笑しみを与えられる様、朗読させて頂きます。
キムラ緑子 コメント
キムラ緑子
台本読んで、泣けてきました。どの人も正直で、本音と本音がぶつかってる。それが生で面白いんです。リーディングってあまり生っぽくならない方がいいのかな、と勝手に思っていましたけど、この台本はそうではない気もしています。愛情があるから、ぶつかりあい、なんとかしたいと思う。誰にでも何かしらを思い浮かべて共感できるのではないかしら。この面白い(切ない?)脚本をそのまま、お伝えするために後は稽古でジタバタするのみです(笑)。いろんなことを想像していただくために、届く言葉でしゃべりたいと思っています。
内館牧子 コメント
小説『終わった人』を書いた時、どれほど多くの読者から言われたかわからない。「あの主人公は、自分がモデルだろう」友人知人はもとより、全国津々浦々の会ったこともない方々からも言われたのだから驚いた。モデルはまったくいない。私が創り上げた主人公である。
ただ、これほど多くの方々が自分に重ねたということは、定年後の男たちの心理、情況がいかに現役時代と違うかを物語っている。どんな職種であれ、第一線で働いてきた男たちが、定年と同時に「終わった人」になる。すでに下の世代が会社を、組織を動かしている。まだまだ能力も技術もあるのに「お引き取り下さい」になるのだ。かけられる言葉も「お元気そう」とか「若々しい」とか「お変わりないなァ」とかジイサン仕様になる。
こんな「終わった人」の悲哀とあがきを中井貴一さんが、そしてそんな夫と関係なく自分の人生を組み立てていく妻をキムラ緑子さんが演じる。原作者としてワクワクする。楽しみでたまらない。そして全国津々浦々の「終わった人」たちは観て、「やっぱりモデルは自分だ」と思うだろう。大成功というものである。

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