28年ぶり赤信号劇団は、室井滋と再び
タッグを組み桑原裕子新作『誤餐』を
スズナリで上演

既報とおり、<赤信号結成・43年記念公演>赤信号劇団第15回公演『誤餐』が、2023年3月25日(土)~4月2日(日)に東京・下北沢のザ・スズナリで上演される。赤信号劇団としては、28年ぶりの公演。本作は、桑原裕子の新作書き下ろしで、演出も彼女が務める。出演は、渡辺正行 ラサール石井 小宮孝泰/室井 滋/那須 凜 岩男海史 若狭勝也。
元々テアトル・エコー養成所で出会った三人(渡辺正行・ラサール石井・小宮孝泰)によって1977年に結成され、お茶の間の人気を博したお笑い芸人“コント赤信号”が、どうしても芝居がしたくて事務所社長に直訴して1984年に旗揚げしたのが“赤信号劇団”だ。コントとは一線を画した、演劇に特化した作品を披露してきた。第1回公演は下北沢ザ・スズナリにて「マゼラン・ブルー」(作:鴻上尚史 演出:川村毅)、出演は三人の他に室井滋、近藤芳正、肥後克広(ダチョウ倶楽部)だった。以降1995年の14回公演「イメルダ」(作:三谷幸喜 演出:渡辺えり子)(本多劇場)まで定期的に上演を重ねてきた。
今回は、室井滋と再びタッグを組み、さらに新進気鋭の那須凜、岩男海史、KAKUTAの若狭勝也を加え、子供時代にコント赤信号を見て育った鬼才・桑原裕子の掌に乗って踊るという。実に40年ぶりに初演の地スズナリに舞い戻り「赤信号」芝居の原点に帰る。
<STORY>
大学で教鞭を執る逆井戸教授(渡辺正行)のもとへ、ひさしぶりにかつての恋人、永久子(室井滋)が訪ねてくることになった。
永久子の息子(岩男海史)が逆井戸の勤める大学の生徒で、普段から息子が懇意にしてもらっている御礼に昼食でも、ということになったのだ。
永久子はかつて教授が最も愛し、最も苦しめられた女だった。
ざわつくようなときめくような。
密かに泡立つ気持ちを抱いて再会の支度をするため珍しく自宅に帰った教授は、妻の間男(小宮孝泰)が昼寝をしているところに遭遇する。
なぜか妻(那須凜)は出掛けていて、不在。間男だけがのんきに寝こけていた。
若い妻が浮気をしていることは知っていた。だが、なぜこんな…自分よりも冴えない男なのか……?
下着姿で縮こまる中年男を怒るに怒れず、昼休みが終わるまで教授は間男と共に妻を待つのだが、そうしてる間にも永久子がこちらへ向かっていた。
更に、永久子の夫で教授の旧友・源三(ラサール石井)が、そんな永久子を追ってきて……加えて教授の不在を案じてやってきた大学の教員仲間(若狭勝也)まで巻き込まれ、事態は混乱してゆく。
ささやかな邂逅のひとときを過ごすはずだった午餐会は、まちがいだらけの暗雲立ちこめる“誤算会”へと発展してゆくのだった――。
(上段左から)渡辺正行 ラサール石井 小宮孝泰 室井 滋/(下段左から) 那須 凜(青年座) 岩男海史 若狭勝也(KAKUTA)

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