たぬかな(たぬかなTwitterアカウントの投稿より)

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低身長に「人権ない」のゲーマーたぬ
かながやっぱり差別発言を繰り返す理

反省どころか過激発言を次々と「170センチ未満は人権がない」と発言し炎上、昨年2月から活動停止していたゲーマー・たぬかなが、1月20日に約1年ぶりとなる復活配信を行い、低身長の人間に向け挑発的な言葉を連発。「持たざる者」「ホビット連合」「ホビホビ」など、差別用語とも捉えかねない発言を繰り返し、さらなる批判を呼んでいる。
 こうしたゲーマーによる差別発言は、なにもたぬかなだけが行っているものではない。今年1月、プロゲーミングチーム「DETONATOR」所属のプロゲーマー・Hayappeが外国人プレイヤーに「キムチうるさい」とのチャットを送り除名処分に。
 昨年5月にも「REJECT」のSaRaが、配信中に他人のゲームプレイを見て「障害者やろ、マジで」と発言。活動停止処分に追い込まれている。
 なぜゲーマーによる差別発言が、こうも後を絶たないのか。それは、ゲーマーという職業が“動画配信”と切っても切れない関係だからである。
 現在、多くのプロゲーマーが自身の動画配信チャンネルを持ち、ゲーム実況を行い日銭を稼いでいる。そのため、人を呼び配信を盛り上げるために、あえて過激な言葉を使う風潮があり、またそれを良しとする視聴者がたくさんいるのだ。
第一人者も差別発言だらけ 例えばプロゲーマーではないが、ゲーム実況の第一人者である加藤純一はゲームキャラに対して黒人を差別的に揶揄する罵詈雑言。
 自身の女性観を語るシーンでは「女はバカなんだから役職なんか就くんじゃねえ死ね」「女の人は頼むから家から出ないでください」と、まともな社会生活を送っていたらとても耳にしないような言葉を連発している。
 ゲーム実況者の第一人者かつ最も人気のある人物がこの調子なのである。これに倣って、過激な発言で視聴者を得ようとする者が現れても不思議ではない。実際にゲーム実況者の動画を見ると、明らかに加藤純一を意識したテンションで配信を行う者が多いことに気づくだろう。
 また、ゲーマーが差別発言を繰り返すもう1つの要因として、ゲーム実況動画配信の界隈で日常的に使われている用語の下劣さも挙げられる。
 例をあげてみよう。

○「人権キャラ」=持っていないとそのゲームを攻略できないレベルのキャラ
○「沼プレイ」=知的障害者を指すネットスラング・池沼(ちしょう)から派生。意味不明なゲームプレイのこと
○「脳死」=何も考えずにプレイしている様子
○「レイプ」=一方的なゲーム展開のこと
○「死体蹴り」=勝敗が決した後も勝者がプレイを続ける様

 などなど。
 これらの発言が普通に飛び交っているのが、現在のゲーム界隈の状況なのである。
 もはや感覚が麻痺しているとしか言えない。
 こうした現状が変わらぬ限り、たぬかなをはじめとしたゲーマーが差別発言を繰り返すのは当然なのかもしれない。
文/編集部写真/たぬかな(たぬかなTwitterアカウントの投稿より)

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