歌い手であるウォルピスカーターが“
歌わない”講演会を行なう真意とは?
 ウォルピス社の社長に聞いてみた

“高音出したい系男子”の異名を持ち、トレードマークのハイトーンボイスを武器にリスナーを魅了する男性歌い手・ウォルピスカーター。実直な“高音”へのこだわりを掲げ、設立10周年を迎える「ウォルピス社」の社長でもある彼が、ライブではなくトークのみの講演会『ウォルピスカーター講演会~グローバルな変化を予見し、高音で持続可能な社会を実現するイノベーション~令和5年・春』を2023年4月9日(日)にヒューリックホール東京にて開催する。

歌い手である彼がトークのみの“一切歌わない”場を設けた意味や“高音で持続可能な社会”を目指す理由、講演会の“売り”など、ウォルピス社の社長に聞いてみた。
ーー本年はめでたくもウォルピス社設立10周年記念にあたるそうですが、まずは社長であるウォルピスカーターさんから、2023年の年頭挨拶として所信表明をお願いいたします。
皆様には平素よりご高配を賜り、誠にありがとうございます。
我が社は2012年に設立し、現在より1オクターブ半も低い音程から「歌ってみた」をスタートさせました。以来10年に渡り、高音出したい系男子として皆様のニーズにお応えしながら、常にフレキシブルな発想で新たな音域へとチャレンジしてまいりました。
この10年の間で、我が社を囲む環境も大きな変化を遂げました。「歌ってみた」にとどまらず、オリジナル楽曲のリリースや、ライブ活動、ラジオMC、歌い手ユニットの編成、書籍の執筆といった様々なフィールドへの事業開拓も積極的に展開いたしました。
昨今、私たちを取り巻く社会情勢や環境は大きな変貌を遂げております。誰もが気軽に高い声を出す音楽シーンにおいて、ハイトーン楽曲のイノベーションが求められていると感じております。そこでウォルピス社は、この先10年を見据えた「ハイトーンの、その先へ」という指標を策定しました。
これは、人々のライフスタイルを豊かにするハイエンドな高音とともに、世界をトーンアップし新たな価値の創造を目指すという考えが込められています。この実現にあたっては、私自身も日々進化しハイトーンを変革し続ける必要があります。
その一環として、この度の『ウォルピスカーター講演会~グローバルな変化を予見し、高音で持続可能な社会を実現するイノベーション~令和5年・春』を開催する運びになりました。我が社のさらなるハイトーンや持続可能な高音への挑戦はもちろん、この講演会を通じてこれまで以上にチャレンジングな精神を醸成し、ハイトーン業界の中核を担う新たなハイトーンを実現していきたいと考えています。
引き続き、我がウォルピス社をご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
ーー令和5年度の始まりには『ウォルピスカーター講演会~グローバルな変化を予見し、高音で持続可能な社会を実現するイノベーション~令和5年・春』を開催されるとのこと。そもそも、社長が“高音で持続可能な社会”を目指される理由についてあらためておきかせください。
ハイトーンとは、人生の師であり最大の友である。
歴史上の様々な人物が、このように語っています。すなわち高音は、いつの時代も人々に幸福をもたらすものの1つになってきたと言っても過言ではありません。そして私個人にとりましても、ハイトーンは常にQOL(Quality of Life)を向上させてくれるツールでありました。人類は、これまでになかったような数多くの課題に直面しています。そんななか「私はどのように社会に貢献できるだろうか。」それを考え、答えを出していくことが、高音出したい系男子のリーディングカンパニーである我が社に課せられたミッションであると考えています。
ーーなるほど。社長が今まさに実感あるいは予感されている“グローバルな変化”とは、どのようなものなのでしょうか。
ハイトーン業界では、日々新たな価値の創造が行われています。そのイノベーションは、インターネットを通じてグローバルに展開されています。しかし、それは本当の意味で顧客のニーズに寄り添えているのでしょうか。
そこで我が社では、原点に立ち返り、2月には全曲「歌ってみた」のアルバムをリリースする運びになりました。設立10周年という節目の中で、あえてのリクエスト募集、あえての“原点回帰”が今後の我が社に気運をもたらすよう、現在は日々邁進しております。
ーー持続可能な社会=SDGsだとすると。SDGs実践のために社長が日々の中で意識されていること、具体的に行動されていることはありますか?
日々の取り組みとしましては「働き方の改革」です。
具体的にはシエスタです。録音の合間に喉を休めるために、我が社では意識的にシエスタを取ることを推進しております。
ーー社長が目指される“高音で持続可能な社会を実現するイノベーション”を具現化していくために、今もっとも必要なこととは?
とりあえず2月22日(水)にリリースいたしますカバーアルバム『ひとのうた』の全録音を終えることが、現在の最重要課題となっております。
ーー逆に、“高音で持続可能な社会を実現するイノベーション”を具現化していくうえでできるだけ避けていきたいことなどはありますか。
我が社の最重要課題となっております「録音」を遂行するため、まずはコンプライアンスに基づき、私的な活動として勤しんでまいりましたゲーム類の事を一切忘れる行動を遵守しております。
ーーなお、今度の『ウォルピスカーター講演会~グローバルな変化を予見し、高音で持続可能な社会を実現するイノベーション~令和5年・春』はあくまでも講演会でありトークだけに終始されるとうかがっております。歌い手としてのキャリアをこれだけ積まれてきたウォルピスさんが“一切歌わない”場を自ら設けたことの意味と真意はどこにありますか。
ハイトーンで社会に貢献したい。ハイトーンによるイノベーション。これは我が社が設立した10年前からの願いであり、理念であります。そして10年を経た今、ウォルピス社は、自社のハイトーン楽曲だけでなく、様々なコンテンツを提供するまでに至りました。「ハイトーンの、その先へ」―これまでに培ってきた高音はもちろん、様々なコンテンツとともに未来に向けた新しい革命を。決してライブがやりたくないという訳ではありません。ウォルピス社は、常に考え、変化を恐れず、未来を創るクリエイティビティに挑戦していきます。
ーー企業トップによる講演会といいますと、かつて故スティーブ・ジョブズ氏が新製品発表会において「One more thing」の一言からさらなる一手を打つ、というスタイルは世に度重なる驚きを与えました。講演会における、トークスキル面での“売り”はどのようなものになっていくでしょうか。
これまで我が社が開催いたしましたワンマンライブでは、演劇的な要素を盛り込んだ内容をご提供してまいりました。また、レギュラーラジオやYouTube上での配信など、トークをメインとしたコンテンツも多くお届けしてきた自負がございます。つまりこの10年の歴史の中には、歌以外の“One more thing”がございます。そういった歌以外の活動で培ってきたノウハウをふんだんに盛り込み、“ボケ・ツッコミ・リアクション”の三原則をモットーに、テーマである「グローバルな変化を予見し、高音で持続可能な社会を実現するイノベーション」を語りつくします。ご期待ください。
ーー4月の講演会のあとには“歌う場”を設ける予定はありますか?
現段階では未定ですが、10周年の節目を迎えたこともあり、皆様からのご要望には可能な限りお応えできればと存じます。
ーーそれでは最後に、ウォルピス社設立10周年を迎えた今あらためて社長からカスタマーの皆様へのメッセージをお願いいたします。
……と、まぁ色々お伝えいたしましたが、正直自分でも何を言っているのかわかりません! 本当に、何なんでしょうかこの講演会は。ただ、これからもハイトーンにこだわり、ひたすらに高い曲をお届けできたらと思っておりますので、今後ともご愛顧のほど宜しくお願いいたします。

取材=杉江由紀

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