L→R ame(Vo)、Hanako(Visual ※アイビー愛美)、sobue(Vj&映像ディレクター)

L→R ame(Vo)、Hanako(Visual ※アイビー愛美)、sobue(Vj&映像ディレクター)

【tonari no Hanako インタビュー】
tonari no Hanakoは
だいたいの曲で脅迫している

メインメンバーのame(Vo)、sobue(VJ&映像ディレクター)、楽曲の世界観を表現するビジュアル担当の Hanako(Visual ※アイビー愛美)という編成で活動しているtonari no Hanako。音楽と映像を密接にリンクさせているこのユニットは、いったい何を大切にしながら創作と向き合っているのだろうか? ameに語ってもらった。

前に出たい気持ちはそんなになくて
クリエイティブ重視の活動をしてきた

音楽と映像をリンクさせた活動は、ユニットの結成当初から決めていたことなのでしょうか?

はい。私はもともと視覚からもらえる情報にすごく興味がある人間なので、両方がセットになって初めて、その世界観がより深く表現できると思っていたんです。だから、音楽を作ったらそれで終わりではなくて、リスナーさんに届くところまでの全部を自分でやりたいと思ったのが、この活動を始めたきっかけですね。

曲を作っている段階で視覚的なイメージもご自身の中で明確に浮かんでいるということですね?

そうなんです。例えば色とかですね。色がビビッドかくすんでいるかで印象は変化しますし、そういうところも大切にしています。なので、一緒に活動できる人をずっと探していて、sobueと出会うまでに結構時間がかかりました。sobueとは共通の知り合いの集まりで初めて会ったのですが、映像を作っていると知って、作品を観せてもらったら“イメージにぴったりだ!”と思ったので声をかけました。

共鳴できたのはどのような部分でした?

sobueが当時作った空想委員会のMVがすごく良くて。言葉で言い表すのは難しいですけど、映像の質感が映画のようで、“この方だったら私の作りたい世界観を一緒に作ってくれるかもしれない!”と感じたんです。

みなさん自身が表に立つ活動はしていないですが、これもユニット結成時から一貫しているんでしょうか?

そうですね。私はどちらかと言うと、物を作るのが好きなんです。だから、ステージに立つとかよりも、そっちにシフトしがちなんです。前に出たい気持ちはそんなになくて、クリエイティブ重視の活動を今までしてきました。ヴォーカルも一時期探していたんですけど、ぴったりくる方と出会えなかったので、“だったら自分で歌ってスタートさせるか”と。そこからズルズルと今に至っています(笑)。作るものに関して妥協したくないので、たまたま自分が担当している感じですね。

ヴォーカリストとしての自分を、ある意味プロデュースしている感覚ですか?

はい。“ここが足りないな”と思ったら研究したり練習したりしますし、“こういうものを作りたい”という頭の中にあるものを目指して猛特訓しております(笑)。

(笑)。今はYouTubeやTikTokなどを通じての映像の発信もしやすいですから、tonari no Hanakoの活動スタイルを活かせる環境が整っていますよね。

たまたま時代がMVやYouTubeありきになってきて、“今ならやれるな”と感じるようになりました。

でも、メジャーデビューするまではメンバー編成を公にしていなかったんですよね?

そうなんです。“こういうものを作りたい”という構想は2016年頃からあって、そこからメンバーを探して見つかったのが2018年くらいで。惚れ込んだミュージシャンひとりひとりに声をかけて、集まってもらってレコーディングをするようになったので、“バンドを組みました!”という感じではなくて。だから、編成を公表する必要性も感じていなかったんです。“音楽があればそれでいいかな?”と思っていたので。

tonari no Hanakoというプロジェクトが楽曲を世に送り出している感覚でしょうか? 例えば企業も製品開発にどのようなスタッフがかかわっているのか事細かに公表することはあまりないですから。

まさにそんな感じです。“今回はこの人にお願いしたい”という方々に集まっていただいて作っているので。メンバーを固定してしまうと天井があるというか。だから、作りたい曲に対するベストメンバーに声をかけながらやってきました。そういう意味でもメンバーをフワッとさせておきたかったんです。インディーズでEPを3作品出してきましたが、各EPごとのメンバーでしたからね。でも、今のところそんなに大きくは変わっていないです。

メジャーデビューを機に、ユニットの顔的な存在であるHanakoさんを迎え入れたのも興味深いです。

“表に出る人が必ずしも作っている人、歌っている人ではなくてもいいんじゃないか?”という考えが自分の中にずっとあったんです。

それで出会ったのがモデルのアイビー愛美さんだったんですね。“初代Hanako”という表現が面白いと思ったんですけど。

作品ごとに“こういう雰囲気を醸し出せる方”というようなコンセプトがあるので、今後変わっていくかもしれない意味を込めて“初代”としました。

アイビー愛美さんに初代Hanakoをお願いした理由はどのようなことでした?

アーティスティックなビジュアルをしていらっしゃって、カメラの前に立つとバシッ!ときまるんですよね。オーディションをした際、根っこに純粋なものを感じて、それもtonari no Hanakoのコンセプトにすごく合うと思いました。

これまでに出演されたMVも楽曲のイメージととても合っていますね。

はい。例えば「ヘアゴムとアイライン」だったら、純粋さ、真っ直ぐさ、透明感みたいなものがすごく感じられて、Hanakoという顔を作って良かったと思いました。
L→R ame(Vo)、Hanako(Visual ※アイビー愛美)、sobue(Vj&映像ディレクター)
配信シングル「ぜんぶ忘れてしまうって」
配信シングル「傷を隠して」
配信シングル「ヘアゴムとアイライン」

OKMusic編集部

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