カノエラナ

カノエラナ

【カノエラナ インタビュー】
展開をかき回していかないと
面白くならない

TV アニメ『虚構推理 Season2』のオープニングテーマとなった「ヨトギバナシ」。アニメに対する深い愛情を日頃から表明しているカノエラナは、どのようなことをイメージしながらこの曲を書き下ろしたのだろうか? もともと大好きだったのだという『虚構推理』への思い入れも語ってもらった。

さまざまなかたちで触れてきた
異形の世界観を反映していった

長編アニメ『永遠の831』のオープニングテーマだった「キンギョバチ」(2022年1月発表の配信シングル)以外は、実在する作品のオープニングテーマを想定しながら制作したのが2022年8月にリリースされたアルバム『歌楽的イノセンス』でしたが、「ヨトギバナシ」は『虚構推理 Season2』のオープニングテーマのお話をいただいて書き下ろしたんですね?

はい。ようやく公式として(笑)。

(笑)。第1期の『虚構推理』が大好きで、夢中になって観ていたとお聞きしています。

そうなんです。実は第1期を観終わったタイミングで曲を勝手に作っていたんですけど、誰にも言わずに置いておきました。第2期の放送が決まったという発表があった時も“わーい!”ってファンとして喜んでいたら、数日後に“オープニングテーマを書きませんか?”と。

ものすごい展開ですね。

はい。“温めていた曲があるので、聴いていただいてもよろしいでしょうか?”とお渡ししました。その曲を少し改造することによって「ヨトギバナシ」が完成したんです。

『虚構推理』の第1期は、どのようなところに惹かれていましたか?

“キービジュアルが好きだなぁ。録画しよう!”からのスタートだったんです。それで1話を観て一気に好きになって、原作漫画も買いました。私は強い女の子が好きなので、主人公の岩永琴子ちゃんの“人なんだけど人ならざるもの”みたいな不思議な強さが魅力的だなと。そして、“人なんだけど人ならざるもの”という別の意味で強さを持った九郎先輩も現れて、“このふたりが織りなす恋愛って何だろう?”と思いながらどんどん引き込まれました。もともと推理っぽい作品が好きでしたし、デフォルメされて描写されている妖怪たちもめちゃくちゃ可愛いんですよ!

この作品の中で妖怪は“怪異”と呼ばれていますが、そういう存在にも興味はあるんですか?

基本的に可愛いキャラクターが好きなんですけど、和風なものにも惹かれるんです。だから、もともと妖怪がモチーフのグッズは好きでした。『ゲゲゲの鬼太郎』もずっと観ていましたから。

カノエさんの音楽にも和風な要素は一貫してありますよね?

そうなんだと思います。幼少期からそういうものが好きだったので。「ヨトギバナシ」にも和の要素が色濃く出ていると思います。

カノエさんの音楽を聴くと異世界の雰囲気も強く感じるんですけど、ご自身ではどのように思いますか?

おっしゃるとおりだと思います。自分自身を生々しく出していくというよりは、自分とは別のものになりたい感覚が私の中にあるので。曲自体は私が主人公なわけではなくて、“この世界に成り代わって歌っていますよ”みたいな感じにしたいんです。だから、いろいろな楽曲を歌うし、ビジュアルも毎回変化していくところが一貫してあるのかもしれないですね。

「ヨトギバナシ」は『虚構推理』の世界観を踏まえていると同時に、そういうカノエさんならではの作風もすごく表れていますね。

はい。アニメの中でそんなに詳しく“怪異”というものに触れているわけではないので、私がこれまでにさまざまなかたちで触れてきた異形の世界観も反映していったんです。そういう意味でも曲の端々でカノエ着色ができたと思います。

変なことを突然お聞きしますが、妖怪を見たことはありますか?

妖怪ではないですけど、“この世の存在ではないかも”っていうのは2回くらい見たことがあります。妹とふたりで車の後部座席にいて、母の運転でおばあちゃんの家に行った時のことなんですけど。おばあちゃんの家に行く道と、山の方へ向かう道が分かれている場所に差しかかった時、前を走っていた車がフラフラしていたんです。その車が山へ向かう道に行ったと思ったら、後部の窓のところで生首みたいなのがユラユラと揺れていて(笑)。“えっ!?”と思いつつも“見間違いだよな…”と妹を見たら、妹も“今、見たよね?”っていう顔をしていて。あれは恐ろしい体験でした。“何だったんだろうね?”って大人になってからも妹と話しています。

もうひとつのもののけ体験は?

友達と一緒にいた時、プリクラの機械の下から黒い手みたいなのがニョ!って出てきたことがありました。“えっ!?”ってなって下を見た時の写真がプリクラになりました(笑)。楽しそうにしているとそういう存在が現れるので、私の周りにいるのはハッピー系なのかもしれないです(笑)。“そういう存在はいるのかもな”と思っているところも「ヨトギバナシ」には表れていますね。
カノエラナ
配信シングル「ヨトギバナシ」

OKMusic編集部

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