『ヒプノシスマイク』クリスマス開催
のイケブクロ・ディビジョン公演DAY
2レポートとステージ写真が到着

今年9月でスタートから5周年を迎えた、キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』。2022年9月3日から始まった初のディビジョン別ソロ・ライブの、イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”編となる『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-8th LIVE 《CONNECT THE LINE》to Buster Bros!!!』が、12月24日と25日の二日間、群馬県「Gメッセ群馬」にて開催された。同ライブの2日目公演の模様を公式レポートとステージ写真でレポートする。
『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-8th LIVE 《CONNECT THE LINE》to Buster Bros!!!』12/25 DAY2レポート
赤い照明に照らされたステージと、オーディエンスが手に持つ赤のリングライトによって、会場全体がBuster Bros!!!のディビジョンカラーである赤一色に染め上げられたGメッセ群馬。そしてヒプマイライブをDJ面から支えるDJ-U-ICHI(HOME MADE家族)のDJミックスと、ヒプマイの専属ダンスチームであるDivision Dance Battleのダンスパフォーマンスに続いて、ステージ上にはBuster Bros!!!のキャラクターである、山田一郎を演じる木村昴、山田二郎を演じる石谷春貴、山田三郎を演じる天﨑滉平の3人が登場し、会場からは割れんばかりの拍手が巻きおこる。

Photo by: 粂井健太
Photo by: 粂井健太
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そしてライブは「Survival of the Illest +」や「Hang out!」など、ヒプマイの主要キャラクター18人が歌う楽曲の、イケブクロのパートを抜粋し再構成するという、この日ならではのメドレーでスタート。この日がBuster Bros!!!のソロライブであることを強烈にオーディエンスに印象付ける。
Photo by: 粂井健太

「みんな!最高のクリスマスにしようぜ!」という木村の呼びかけから、この日のゲストである餓鬼レンジャーのラッパー、ポチョムキンと、木村昴が好良瓶太郎名義で作詞を手掛けた「おはようイケブクロ」へライブは進行。「山田三兄弟がパーソナリティを手掛けるラジオ番組」という、ヒプマイの中でも異色の楽曲を、曲間で観客にアンケートを取ったり、この日だけの歌詞を織り込むなどバラエティ豊かに歌い、Buster Bros!!!のエンターテイナーぶりを、パフォーマンスとしてもアピールした。
そして自然と観客から沸き起こった手拍子に合わせて、3人がラップをアカペラで掛け合うという、ライブならではの曲の始まり方も印象的だった「IKEBUKURO WEST GAME PARK」と続き、そのボルテージは高まっていく。
それぞれのキャラクターのセリフを織り込んだ挨拶で、改めてオーディエンスに自己紹介する3人。そして木村の「めちゃくちゃ楽しいね。赤いリングライト、後ろの方まで見えてます。18人でのライブも最高に楽しいけど、3人でステージに立つときも、最高にワクワクしてます。最後までついてきてください」というアナウンスから、各メンバーがソロを取るパートに移行。
Photo by: 粂井健太
木村昴は、自身が作詞を手掛け、様々なヒップホップクラシックの要素が組み込まれた「俺が一郎」をタイトなラップで聴かせ、ヒプマイのラップ面を牽引する彼ならではのステージを見せる。
Photo by: 粂井健太
Photo by: 粂井健太
そしてロッキッシュな縦ノリを基調にした、ミクスチャーサウンドが印象的な「センセンフコク」に、石谷は熱気の籠もったアグレッシブなラップを乗せ、会場を沸かせる。また、ヴェルディの「レクイエム」より「怒りの日」をサンプリングした、荘厳でドラマティックな「レクイエム」を、シニカルな側面のある三郎が乗り移ったようにラップする天﨑と、それぞれのキャラクターの強さを、ラップとして、パフォーマンスとして提示する。
同時に、コーラスやラップの“かぶせ”などで楽曲の魅力を増幅させる3人のコンビネーションや、天﨑の「クリスマス、みんな楽しんでくれてるかな」という呼びかけに「当然だろ!」と返す石谷のレスポンスなどからは、兄弟というBuster Bros!!!のもつ関係性が、声優陣にも投影されるような、縁の深さを感じさせた。
そしてDJ U-ICHIがBuster Bros!!!の声をスクラッチし、再構築したDJプレイタイムでは、3人がDJブースの両脇でマイクを持ち、DJ U-ICHIのプレイを盛り上げ、同じようにDivision Dance Battleのダンスショーケースでもマイクで観客を煽るなど、楽曲以外の部分でもステージを盛り上げるBuster Bros!!!。
Photo by: 粂井健太
3人がステージを降りると、この日のゲストである餓鬼レンジャーが登場。まずはDJ OSHOWとGP. a.k.a N.O.B.Bが登場し、餓鬼レンジャー楽曲をDJプレイでつなぎ、観客を盛り上げる。そしてラッパーのポチョムキンとYOSHI、ダンサーのタコ神様がステージに上がると、ライブは「TACO DANCE」でスタート。そして「超越」「火ノ粉ヲ散ラス昇龍」「MONKEY4」と、20年以上のキャリアを誇るグループならではの、新旧代表曲を織り交ぜたライブを展開した。
Photo by: 粂井健太
そのライブの充実ぶりは、餓鬼レンジャーと興奮しながら腕をぶつけ交歓し、「格好いい!」を連呼する3人の姿からも伺えるだろう。また続くMCでは、餓鬼レンジャーのメンバーが制作に参加した、どついたれ本舗・Buster Bros!!!「Joy for Struggle」や、「絆 -IKEBUKURO ver.」についてなど、Buster Bros!!!と密接な餓鬼レンジャーならではのトークが展開。そして餓鬼レンジャーも参加した「SUMMIT OF DIVISIONS(8th Live ver)」を披露し、ゲストパートは終了した。
Photo by: 粂井健太
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「Buster Bros!!!というディビジョンで奇跡的に、そして運命的に出会った二人に感謝しているし、Buster Bros!!!になれてよかったと感じる5年間でした。これからもBuster Bros!!!でありたいし、それにみんながついてきて欲しい。9回目のライブもありますので、これからもヒプノシスマイクを応援してください」(木村)
Photo by: 粂井健太
「赤色で埋め尽くされた会場を見て、心にグッと来るものがありました。Buster Bros!!!の単独でのライブならではの光景だと思います。赤いリングライトが波になった瞬間、みんなの心が一つになったんだなって。僕たちだけじゃ完成しない曲が、このライブで完成したと思います。素敵な光景をみせてくれてありがとうございました」(石谷)
Photo by: 粂井健太
「初めて会ったときから、今日に至るまで、この二人がずっと好きです。好きが増してます。この3人でBuster Bros!!!が出来て、本当に良かった。そして会場、配信、ライビュでご覧になってるみなさんに、本当に感謝しています。また、こうやって皆さんを目の前にライブが出来ていることに感謝でいっぱいです」(天﨑)
Photo by: 粂井健太
と、それぞれの言葉で感謝の言葉を伝えるBuster Bros!!!の3人。そして「Hoodstar +」「CROSS A LINE」と、再びヒプマイ楽曲のBuster Bros!!!バージョンをメドレーで披露。「この調子でシブヤにバトンを繋ぎたいと思います!」という言葉で、1月に行われるシブヤ・ディビジョン“Fling Posse”のソロ公演にエールを送り、3人はステージを後にした。
Photo by: 粂井健太
それぞれのラップスキルの高さに加えて、ユニゾンでのハーモニーや、フリを揃えたダンス、そして軽妙な掛け合いのMCなど、随所にその仲の良さを見せたBuster Bros!!!の公演。それが今後の楽曲や、来年4月15日、16日に行われる『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 9th LIVE ≪ZERO OUT≫』ではどのような形で見ることができるのか、期待させられる充実のライブとなった。

Text by: 高木"JET"晋一郎

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