(左から)宮崎あおい、當真あみ

(左から)宮崎あおい、當真あみ

新星・當真あみ、初の舞台挨拶に「と
ても緊張」 宮崎あおいは「お母さん
のような気持ち」

(左から)宮崎あおい、當真あみ 直木賞作家・辻村深月の同名ベストセラー小説を劇場アニメ化した「かがみの孤城」のプレミアイベントが11月24日、都内で行われ、声優を務める當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、梶裕貴、宮崎あおい、原恵一監督(「河童のクゥと夏休み」「カラフル」)が出席した。
 学校での居場所をなくし家に閉じこもる主人公の中学生・こころが、迷い込んだ「鏡の中の城」で、見ず知らずの“選ばれし”少年少女6人とともに、見つけた者の願いをかなえる秘密の鍵を探し出す冒険を繰り広げる。
 現在16歳の新星として注目を浴びる當真は「こういう舞台挨拶は初めてで、とても緊張しています」と少々硬い表情。オーディションで1000人以上の中から主人公の声優に選ばれ、「もともと好きな作品だったので、声優として関わることができて本当にうれしかった。お母さんにもすぐに連絡し、一緒に『良かったね』と喜んでくれました」と喜びを振り返ると、緊張も解けた様子だった。
 起用を決めた原監督は「正直、絞り込む過程で悩みましたが、原作のイメージと、かけがえのない當真さんの“今”が一番ピタッとクロスした」とその理由を説明した。
 「HELLO WORLD」「ぼくらの7日間戦争」で声優を務めた北村は、サッカーが得意で、誰にでもフラットに接する爽やかな少年リオンを演じる。「日本、勝ちましたね! すご過ぎる。サッカーが好きなリオンも喜んでいるはず」とワールドカップ日本代表の大金星に興奮した様子。また、作品のテーマにちなみ「かなえたい願いは、小栗旬さんと同じ身長184センチになりたい」とコメント。原監督によると、着席せずに4時間に及んだアフレコに臨んだといい「役者魂を感じた。高倉健さんみたい」。この言葉に、北村は「光栄です!」と胸を張った。
 こころを優しく見守るフリースクールの先生・喜多嶋を演じる宮崎は、若手俳優が勢ぞろいしたステージを見渡し、「お母さんのような気持ちで参加させていただきます」と目を細めた。「はじまりのみち」「カラフル」に続き、原監督とは3度目のタッグで、「いつも迷いのない演出で、道を照らしてくださる」と全幅の信頼。一方、原監督は「アフレコ中も直すところがなくて、敗北感を覚えた」と脱帽していた。
 「かがみの孤城」は12月23日に公開。主人公たちを冒険に誘うオオカミのお面を被った謎の少女・オオカミさまの声を芦田愛菜が担当。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」「心が叫びたがってるんだ。」のA-1 Picturesがアニメーション制作を手がける。

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