画像:広瀬香美『プレミアムワールド』ジャケット

画像:広瀬香美『プレミアムワールド』ジャケット

新曲『プレミアムワールド』も話題!
広瀬香美が10代にも響くワケ:ドラァ
グクイーン・エスムラルダ連載442

エスムラルダの「勝手にワイドショー!」
第442回 新曲『プレミアムワールド』も話題!広瀬香美が10代にも響くワケ シンガー・ソングライターの広瀬香美が、11月23日に新曲『プレミアムワールド』のPVを公開。K-POPっぽいテイストやラップ、さらには『ロマンスの神様』の一節を採り入れた、面白いけど絶対にカラオケで歌えそうにない楽曲もさることながら、「コウミ仮面」(香美の顔から型をとって作られた仮面)をかぶったダンサーたちと、CA&パイロットやらレオタードやら80年代アイドル風やら、いろいろなコスチュームに身を包んで踊りまくる映像が「攻めすぎててヤバい」「大好物」と、アタシの周りでも話題に。
 広瀬香美については4年ほど前にこんなコラム(https://bucchinews.com/geinou/6303.html)を書いたけど(前事務所とのトラブルに関してはは、和解が成立したみたい)、「泰●化しそうで危うくて怖い」というアタシの勝手な心配をよそに、その後も香美、コロナ禍を機に始めたYouTubeの自由すぎる弾き語り動画がバズったり、『ロマンスの神様』がTikTokでバズったりと快進撃中! アタシの行きつけのゲイバーでも、『ロマンスの神様』『ゲレンデがとけるほど恋したい』『promise』あたりは大人気で、今でもカラオケが盛り上がると、必ず一度は歌われるの。しかも20代の子たちが結構好んで歌っていて、その様子を目にするたびにいつも「香美さん、幅広い世代に愛されているんだなァ」と思うわ。30年前に大ブレイクし、今の10代や20代にもここまで認知されている女性アーティストの曲って、それほど多くはないはず……。
 しかし、香美が今、これほどまでに支持されているのは、ご本人の才能はもちろん、新しいことに挑戦し続けるチャレンジ精神と行動力の賜物でもあるのよね。2009年11月時点で、日本人メジャーアーティストとして初めて、Twitterコンサートを開催したというのもすごい(アタシがおっかなびっくりTwitterを始めたのが2009年10月)。アタシも、ダメ元で、もうちょっとYouTubeとかTikTokとか頑張ってみようかしら……。
 ちなみに、4年前のコラムにはそこまで書かなかったけど、実はアタシ、大学生の後半から社会人になりたての頃、やはり香美の曲が好きで、1993年から1994年あたりにリリースされた3rdアルバム『SUCCESS STORY』や4thアルバム『Harvest』は、かなりヘビロテしていたの。今回久しぶりに聴いてみたら、当時のいろいろな気持ちや出来事を思い出して、ちょっとグッときちゃったわ。バブル崩壊直後ではあったものの、あの頃の日本、まだまだ活気があったのよね……(唐突に昔語りを始める年寄り)。
 しかし、時代の空気がどうであろうと、常にパワフルであり続ける香美は、やっぱりすごい。みなさんも元気がほしいときには、ぜひ『プレミアムワールド』や、香美の過去のアルバムを聴いてみて!(ただし、気分が落ち込みすぎているときは、かえって毒になるかもしれないので、要注意)
<水曜連載>(※今回金曜更新)
画像:広瀬香美『プレミアムワールド』ジャケット
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【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
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