CIAの手先認定された編集者が『CIA陰
謀論の真相』著者・星野陽平に対面反

9月に発売された『CIA陰謀論の真相』の著者・星野陽平氏は、自著のなかで、さまざまな著名人や周囲の人間に対し実名で“CIA関係者なのでは”と、疑惑の目を向けている。そのうちの1人、「まったく心当たりがない」という編集者・岡崎雅史氏が、自身へのCIA疑惑に反論するとともに、星野氏の主張が本気なのか聞いてみました。
 先日、ジャーナリストの星野陽平氏が上梓した新著『CIA陰謀論の真相』。同書はCentral Intelligence Agencyこと、アメリカの情報機関「CIA」に渦巻く陰謀について綴った一冊だ。そして、有名人や芸能人、政治家などなど、さまざまな人々が“CIAの関係者”として登場し、物議を醸している本でもある。
 彼のCIA認定は著名人にとどまらず、星野氏にとって身近な人物が「CIAの手先」として名指しされるケースも。そのうちの1人、都内で弱小編集プロダクションを営む岡崎雅史氏は、著書内に90回以上も名前が登場する始末。
 発言のすべてがCIAと結びつけられてしまう岡崎氏は、自分でも「もしかしてCIAなんだっけ?」と、不安に駆られているとかいないとか。困り果てた岡崎氏が、同書出版の真意を問うべく、星野氏を直撃した。
 *   岡崎 星野さんとはもう20年以上の付き合いになりますが、ずっと僕のことをCIAだと疑ってるんですよね。この本にも90回以上名前が出てきます。
星野 そうそう。
岡崎 CIAの指示を受けて、星野さんに原稿の依頼をしたり、自宅の引っ越しを勧めたりした、と書かれています。
星野 岡崎さんはそういう役回りだったんでしょうね。
岡崎 なるほど。ただ、本当に恐縮なんですけど、僕はCIAに指示された記憶がないんです。
星野 いやいや、今振り返っても、当時の岡崎さんの発言は妙な点が多いですよ。
 2014年は「脱原発なんてありえない!平和のためにガンガン原発を動かそう!」(※『実話BUNKAタブー』11月号掲載)(星野氏によるとCIAは原発推進)、翌年には「ロッテ一族、骨肉の争いの歴史」(※『実話BUNKA超タブーvol.9』掲載)(星野氏によるとCIAは反韓国)など、CIAの方針に沿った内容の原稿を僕に書かせた。さらに、こんな会話もしています。
「岡崎さんは、誰か、仕事をくれる人から、僕の教育係を頼まれているんじゃないですか?」「もし、そうだとしたら、認めないと思いますけど、そんなことはないですよ。じゃあ、仮にそうだとしたら、誰だと思いますか?」
「K・Mさんでしょう?」
「違いますー。でも、僕は敵ではないですから、心配しないでください」(『CIA陰謀論の真相』より) 
 ここですよ。僕はこの頃、CIAと敵対関係ではなかったので、岡崎さんの発言と合致するんです。…。岡崎 ちょっと待ってください! 言い訳しますと、当時は星野さんから何度も「岡崎さん、CIAでしょ」と疑われ続けて、正直、辟易してたんです。もうなんでもいいや、と思って(冗談で)認める方向にしたら本にまで書かれて…。
星野 結果、真に受けられてしまった、と。
岡崎 やぶ蛇でしたね。今回の新刊には、僕以外にもCIAエージェント、もしくはそれに近い人物の名前がバンバン出てきます。たとえば、映画評論家の町山智浩氏や、プロインタビュアー&プロ書評家の吉田豪氏。吉田さんはCIAエージェントなんですか?
星野 おそらく、CIAエージェントから指示を受けて、僕がツイッター上で提唱している「能年玲奈の後ろ盾=KCIA説」をリツイートしているようです。SNS上の挙動から、CIAとの関係が窺えます。
岡崎 そうだったんですね。じつは、そんな吉田さんが『BUBKA』(2022年11月号)に掲載された鼎談の中で、星野さんの新刊について触れてるんですよ。ざっくり言うと「おそらくある種の症状の人なんだろうな」という感想を抱いたそうです。
星野 あはははは! これは“都合が悪い情報は潰す”というCIAをはじめとした情報機関が行う常套手段のひとつですね。情報の発信源の人物は「頭がおかしい」と周囲に思わせるんです。彼らは反米的な人間を見つけたら、陰謀論を吹き込んだり、おかしな人だと思わせたりして、情報の信用度を落とすのが目的です。
岡崎 それでは、今回の吉田さんの発言も“工作”である可能性が高い、と?
星野 そうですね。吉田さんは、あまり他人を批判するタイプではない印象だったので、今回の件は「吉田さんらしくないな」と思いました。
岡崎 吉田さんが星野さんをわざわざ批判したせいで、星野さんの中でむしろ“吉田豪CIA疑惑”が深まってしまったんですね。
星野 そういうことです。
岡崎 今回の『CIA陰謀論の真相』は、原稿用紙1200枚以上の超大作ですが、どんな人に読んでもらいたいですか?
星野 日本国民一家に一冊。ほぼ全員ですよ。
岡崎 そうは言っても、ターゲットを絞らないと手に取りにくいですよ!
星野 では、国際政治に興味がある人や、芸能界の裏話が好きな人も楽しめるはずです。某大手芸能プロダクション・BとCIAの関係。そして“CIAの要注意人物”になっていた安倍元首相の黒い交際や、エージェントの名前など、これまで誰も語らなかった、さまざまな真実をすべて書きました。また、陰謀論が好きな人も満足できる内容だと思います。たとえば、陰謀論に必ず登場する「フリーメイソン」がCIAの別働隊であることにも触れています。既存の陰謀論のなかで欠けている部分が、すべて補われている“本物の陰謀論”です!
岡崎 そのへんの陰謀系YouTuberの動画よりも断然おもしろい、と?
星野 それは間違いないです。私は一冊の本にまとめるまでに、膨大な資料を入手しました。もちろん出典もすべて明記しているので、興味がある人にとっては重要な参考資料にもなるはず。この本を“妄想の産物”と切り捨てる声もありますが、しっかり資料を読み解き、順序立てて解説しています。もちろん私は、タイトルにある通り「真相」を書いたつもりです。とにかく一度読んでから見極めてほしいですね。
[初出:実話BUNKA超タブー2023年1月号]「実話BUNKA超タブー」は隔月偶数月2日発売です。コンビニ・書店・ネット書店でお求めいただけるほか、発売半月後には電子書籍としても販売。一部読み放題サービスなどでもお読みいただけます。
PROFILE:
星野陽平(ほしの・ようへい)
フリーライター。2001年早稲田大学商学部卒業。著書に『芸能人はなぜ干されるのか?』(鹿砦社)『芸能人に投資は必要か?』(同)などがある。
星野陽平氏著書『CIA陰謀論の真相』(鹿砦社)
『芸能人はなぜ干されるのか 芸能界独占禁止法違反』で話題を集めたフリーライター・星野陽平氏の最新刊。星野氏がこれまで接触したCIAエージェント(今回の聞き手を務めた岡崎雅史氏を含む)の素顔や、CIAによる対日工作のすべてが明かされる。電子書籍版にはない「あとがき(8000字)」が読めるのは、書籍版だけ!

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