浦井健治「チャーリイが今も自分の中
にとても大切なものとして存在してい
る」~ミュージカル『アルジャーノン
に花束を』メインビジュアルが解禁

2023年GW、5回目の上演となるミュージカル『アルジャーノンに花束を』。この度、浦井健治が演じる「チャーリイ・ゴードン」のメインビジュアルが解禁された。
原作は、作家 ダニエル・キイスが1959年に発表した同名小説。日本でも発行部数300万部を超える名作であり、小説を元に、アメリカ・カナダ・フランスで映画化され、日本でも2002年、2015年にテレビドラマ化。ミュージカルとしては、2006年2月、日本初演を果たし、その演技に対し「第31回菊田一夫演劇賞」を主演の浦井健治が受賞、さらに浦井は2014年の上演の際にも「第22回読売演劇大賞最優秀男優賞」を受賞した。2017年、2020年の上演時にも話題となった、傑作ミュージカルだ。
今回、メインビジュアルに加え、ビジュアル撮影を終えた直後の浦井のインタビューも届いたので紹介する。
浦井健治 オフィシャルインタビュー
今回再演のお話をいただいて、とても嬉しかったです。2006年と2014年に演じたチャーリイ・ゴードン。ビジュアル撮影をしながら、チャーリイが今も自分の中にとても大切なものとして存在していることを実感し、 胸が熱くなりました。
特に2006年はまだ右も左もわからない中、自分にとって初の主演でしたし、無我夢中で務め、諸先輩方やスタッフさんたちに支えていただきました。稽古場で出来上がってきた曲をみんなが体育座りして聴き、「いいね!」と盛り上がった日々。創作の過程から参加することで、演劇を作る醍醐味を味わいました。2014年の再演時も稽古場で冒頭の曲がかかった瞬間に涙を流す人がいる、そんなたくさんの想いが詰まった現場で多くのことを学びました。
『アルジャーノンに花束を』の原作はダニエル・キイスの小説で、世界中で愛されているベストセラーです。SFでありながら、人間の機微、狂気、葛藤、成長が綴られ、誰でも気づきや学びを得られる物語。その物語に斉藤恒芳さんによる、センスと技術をとことん注入した、ある種実験的な音楽を乗せることで、彩り深いミュージカルになっています。 その実験とは、テーマのひとつである人体実験とも重なります。明るくて人が大好き、そんなピュアさゆえに人体実験に関わった主人公チャーリイの行く末…。果たしてチャーリイが関わった実験は良いことなのか? そもそも、人間の生存力と遺伝子を残すという欲のもとでパンドラの箱を開けたらどうなるのか? 周りの人たちはそれをどう受け止めるのか? 人に上下はあるのか? 一見、遠い話のように思えるかもしれませんが、今の時代、決して人ごとではない気がしますし、この作品は必ず何らかのメッセージをお届けできると信じています。この作品を観ながら気づき、 発見し、日常生活のヒントにしていただけたら嬉しいです。
実は初演の際、みんなで話し合いながら作品を作ることに驚きました。自分自身も作品の解釈や役作りに悪戦苦闘していたけれど、それがストンと腑に落ちたのは、この作品のメッセージをカンパニーのみんなで作ればいいんだ! と思えた時でした。今回、このカンパニー、このメンバーで2023年バージョンを作れることがすごく尊く、やらせていただけることに心から感謝しています。
そして、2006年と2014年にアルジャーノンを演じ、僕と共にこの大切な物語を紡いでくれた森新吾くんとの絆を忘れることはありませんし、今回、ストラウス博士を彼のグループのリーダーである東山義久さんが演じることで、より特別な瞬間になることでしょう。2023年版ならではの『アルジャーノンに花束を』をみんなで力を合わせて、立ち上げていきますので、楽しみにしていてください。

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