「もっと先へ、もっと上へ、お前たち
と一緒に!」バンドの絆と決意を示し
た、CrowsAlive『Neo Romancers TOU
R 2022』大阪セミファイナル

『CrowsAlive Neo Romancers TOUR 2022』2022.11.11(FRI)大阪・アメリカ村 DROP
11月11日(金)、大阪アメリカ村・DROPにて『CrowsAlive Neo Romancers TOUR2022』が開催された。9月9日(金)にリリースされたシングル「Neo Romancers」を引っさげて、9月から全国9都市を廻ってきた彼ら。大阪は8都市目のセミファイナル。ゲストバンドには親交の深いHIKAGEとC-GATE、オープニングアクトでI CRY REDが出演。CrowsAliveの「第二章」の始まりと決意、そしてバンドの絆と友情が感じられる熱い一夜になった。
I CRY RED
定刻になり、まずはオープニングアクトのI CRY REDが登場。CrowsAliveのMCでKenta(Vo)から明かされたが、この日はもともとHIKAGE、C-GATE、CrowsAliveのスリーマンだったところ、I CRY REDの直談判により急遽出演が決まったそうだ。全3曲、15分の持ち時間ながら、その熱意を全力でぶつける気概を見せ、堂々としたパフォーマンスで会場の温度をしっかりと引き上げた。
HIKAGE
本編のトップバッターは北海道発のHIKAGE。サポートギターを迎えた編成で、のっけからフロアを熱狂の渦に巻き込んだ。鋭いビートが腹部にビリビリと響き、ものすごい音圧に襲われる。アグレッシブかつダイナミックな4人のプレイで、オーディエンスもヘドバンの嵐に。エッジーなサウンドの中に感じるポップなメロディセンスが光る。途中、C-GATEのNaShun(Vo)が飛び入りで参加する場面もあり、GEN(Vo)とのシャウトでフロアはさらなる轟音に包まれ凄まじい盛り上がりをみせた。MCでは、GENが3組の出会いを回顧。同じオーディションを受けたライバル同士だった彼らは、当時バチバチに火花を散らしあったもののお互いをずっと気にかけており、活動を続けるうちに盟友になったと語る。「続けること」の難しさ、だからこそ大切な居場所。真摯に音楽と向き合う彼らの想いが伝わる、ラウドで野生的なライブだった。
C-GATE
筆舌しがたいほどのヘヴィな爆音とデスボイスで会場を圧倒したのは、東京を中心に活動するC-GATE。大阪での年内のライブはこの日がラストということもあってか、メンバーの気合の入り方を肌で感じる濃厚なステージだった。1曲目から攻撃的なサウンドと激しい照明に脳天を揺らされる。フロアも待ってましたとばかりにヘドバンとジャンプで大暴れ。ライブはそのまま凄まじい熱量と鼓膜を揺らす音圧で突き進んだ。途中、CrowsAliveのKentaが飛び込みフィーチャリングする場面や、GENがNaShunと思い切りシャウトをかます場面、NaShunが「ここにいる全員でCrowsAliveに繋げよう! 拳を上げろ!」と咆哮する場面もあり、CrowsAliveへの想いが随所に表れたライブとなった。特にライブの最後、GENとNaShunががっちりと肩を組みステージを後にした時にオーディエンスに見せた背中に、熱い友情を感じずにはいられなかった。
CrowsAlive
CrowsAlive
そしていよいよCrowsAliveの出番。ステージにはバンドロゴのフラッグが飾られ、2本のライトが設置されていた。SEが流れステージにはスモークがたなびく。たっぷりと雰囲気を作り込み、メンバーが登場。Kentaの掛け声から勢いよく「Smoke Signal」をドロップ。フロアはジャンプで応える。続けざまに「暴れていいぞ! 今日はそういう日だぜ!」と煽り「AGAIN」へ。Kazuki(Dr)のビートが激しくなり、クラップが発生した客席をしっかり見つめて全力で歌うKenta。Ichi(Gt)のギターソロもバッチリキマり、激しくもポップなメロディラインが会場を満たす。
「もっと欲しいぜ、もっと求めるぜ俺は。大阪!」と煽ることを止めないKentaに引っ張られ、フロアの熱はさらに上昇する。ブルーのライトが深海のようにステージを染めた「Don’ t Look Away」では、切なくも美しいサウンドの波が情緖を感じさせる。懸命に張り上げるKentaの高い歌声がダイレクトに体を揺さぶる。サビでは一斉にオーディエンスの手が左右に振られ、一体感を高めていった。
CrowsAlive
MCではKentaが「今日、観に来てくれて本当にありがとう!」と感謝を述べる。そして「出会いもあって、色んなことがひとつずつ積み重なって今日があると思ってます。ツアー期間中、アメ村のHOKAGEでフリーワンマンライブもやったり、色んなことをやってきました。大阪でこれ以上ない日を俺は作りたい。HOKAGEの日ヤバかったんだよ。俺もっといきたいんだよ!」と言い放ち「Twilight」をプレイ。高音の中に憂いと生命力を感じるKentaの力強い歌声が会場に突き抜ける。この時、気持ち良さそうに笑顔を浮かべて演奏していたYUTA(Ba.Gt)の表情が印象的だった。そして「Face Me」で一気に加速。ループするシンセの音がサウンドスケープを描き出した「Dream With You」では、繊細な裏声やリバーブのきいたビートと歪みギター、照明演出で楽曲の世界観を引き立てる。彼らのライブが芸術的だと言われる所以を目の当たりにした気がした。
CrowsAlive
2度目のMCではKentaがこの日の出演バンドに感謝を伝え、「次は絶対に俺たちの世代が上がっていくんだと改めて思いました。大阪に熱い4バンドが集まりました」と真っ直ぐな眼差しで語り、「あとはもうやるだけです。今が生きてる心地がするんだ、遊ばせてくれ! 全員でかかってこい大阪!」と後半戦へ畳み掛ける。
重厚なビートとベースリフが耳をつんざいた「Falling Apart」では、Kentaはステージを暴れまわるように動き回り、YUTAとIchiは体を折り曲げ、Kazukiは雷のようなビートを叩き込み、全身で生々しくサウンドを炸裂。続く「Lost In The Echo」では、リバーブのかかった割れんばかりのビートが反響する。曲の中盤では大阪のメタルコアバンド・SUGGESTIONSからNiiK(Vo)がジョイン。迫力のデスボイスを投下し、負けじと喰らいつくフロアを熱狂させた。照明演出も素晴らしく、まるで映画を見ているように壮大でスペーシーな空間を作り上げる様は圧倒的だった。
CrowsAlive
天に上昇するような高音のノイズからはちきれんばかりの高揚感が会場を包み込んだ「Even If A Revolution Was To Happen」から最大の余韻を引き継いだまま、Kentaは「思う存分遊んだか? 俺たちはすっげえ楽しかったです! もう既に今までの大阪で1番の思い出が作れたと思います。やっと皆の声を聞くことができましたありがとう! 俺たちの世代が日本のロックシーンを絶対に背負うことになります。色んな奴らが辞めていった中で、俺たちはこの曲を書いて一歩前に進むことを決意しました、お前たちと一緒に! もっとその先、もっとその上!」と魂のこもったMCを語り、最新シングル「Neo Romancers」へ。YUTA、Ichi、Kazukiのコーラスも迫力を増し、全身全霊、一心不乱に音をぶつける。さらにここでNaShunがジョイン! 2人向き合って全力シャウト。どの要素をとっても凄まじいパワー。それらをまとめあげ、会場を掌握する4人の姿には頼もしさを感じた。
セミファイナル、ラストソングは「Dawn」。「最後に全員の声を聞かせてくれ!」と叫び、オーディエンスは高らかに拳を掲げてシンガロング。明るく照らされたステージから放たれるサウンドはどこか神秘的だった。まるで約束をするようにお互いに拳を突き上げるKentaとオーディエンス。天井に手をかけて身を乗り出し、目を見開いてオーディエンス1人1人に訴えかけるように全力で声を張り上げる。文字通り、会場をひとつにして大迫力のライブを終えた。
CrowsAlive
どのバンドも、のっけからフルスロットルでかっ飛ばし、圧倒的な存在感を示したこの日のライブ。対バンライブならではの燃えたぎる熱気でオーディエンスを魅了した彼らだったが、CrowsAliveの持つパワーは計り知れないと感じるライブでもあった。本ツアーも残るは地元・名古屋で行われるワンマンライブのみ。レーベル・ZESTONE RECORDSに所属し、新たな体制で前へと突き進んでいくCrowsAlive。ファイナルはどんな熱いライブを見せてくれるのだろうか。見逃し厳禁だ。
取材・文=ERI KUBOTA 写真=オフィシャル提供(撮影:Leo Kosaka)

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