L→R  TOY BOY(Dr)、Kuni the ripper(Ba)、ぽおるすみす(Vo)、CANDY MAN(Gu)

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【INNOSENT in FORMAL
インタビュー】
自分たちを全部曝け出して、
もっとリアルに表現したくなった

新世代のミクスチャーロックを奏でるINNOSENT in FORMALが現在活動休止中のTHE PINBALLSから中屋智裕(Gu)を迎え、2カ月連続で配信シングルをリリース。そのタイミングで映画から飛び出してきたカートゥンバンドというこれまでの打ち出し方を改め、素顔を現した理由をヴォーカルのぽおるすみすに訊いた。

最終的には中屋さんにメンバーに
なってもらいたいと思っている(笑)

これまでカートゥンバンドという打ち出し方をしてきたINNOSENT in FORMALが今回、ついに素顔を現したことに驚きました。これはロン毛だったぽおるさんが坊主頭になったことも含め、新たな章の始まりを意味しているのでしょうか?

自分たちを全部出したいと思ったんです。映画の世界から飛び出してきたカートゥンバンドとして姿を出さずに作品を作っていくっていうのは、作品作りとしての面白さはあったんですけど。例えば僕らのキャラクターをいろいろなグラフィックアーティストに描いてもらうとか、映像作家と組んでミュージックビデオを作るとか、自分たち以外のクリエイターと作品を作っていく上では面白かったんですが、自分の音楽を表現する時に深いところから全部曝け出せないというストレスを感じるようになってしまったんです。坊主にしたのはずっとしたかったということ以外、特に理由はないです(笑)。その気持ちがだんだん大きくなってきたタイミングで、新型コロナウイルスにかかってしまって、その隔離期間の最終日に剃っちゃおうと思って、バリカンを使って自分でガーっとやっちゃったら、なんだか生まれたままに近い姿だなって(笑)。そしたらもうここからはもっとリアルに表現していいんじゃないかって思えたんです。今まで作ってきた作品は作品として嘘はないとは思っているんですけど、ひとつ区切りとして映画の世界から出てきたっていうストーリーをクラウドファンディングで『INNOSENT in FORMAL the beginning』という漫画にもできたんで、今回の打ち出し方になりました。

では、今回の2カ月連続配信はリアルに表現する路線の第一弾という位置づけになるわけですね。

そうです。

そんな流れもありつつ、今回配信された「EVERYBODY」「slow」は活動休止中のTHE PINBALLSのギタリストである中屋智裕さんとのコラボレーションがひとつ聴きどころではないかと思うのですが、どんな経緯で実現したのですか?

思い返すと、中屋さんとライヴでコラボしたのがきっかけだったのかな? 2018年12月に所属事務所のNo Big Deal Recordsの『No Big Deal Night Vol.2 -Primal Blow-』というイベントで、中屋さんが僕らのステージで1曲、「日向が少ないこの街で」(2018年10月発表のアルバム『INNOSENT 0 ~The night late show~』収録曲)に参加してくれたんです。その時、中屋さんのギターをステージで体感して“めちゃめちゃいい!”となってしまって、その気持ちが日増しに膨らんでいったんですよ。その後、2022年2月にやった僕らのワンマンライヴ、その2週間後のNo Big Deal Recordsの10周年記念イベント『No Big Deal NIGHT ~No Big Deal Records 10th Anniversary Party~』でも立て続けにゲストとして参加してもらったんですけど、その頃にはもう一緒に曲を作りたいと思い始めていて。最終的にはメンバーになってもらいたいと思っているんですけど(笑)、とりあえず“一緒に曲を作ってもらえませんか?”とオファーしたところ、快諾していただけたんです。

一緒に曲を作りたいということは出来上がった曲にギターを加えただけではなく、曲作りから中屋さんに入ってもらったわけですね?

そうです。僕らで作った叩き台のデモを中屋さんに聴いてもらったところ、これは現場でやったほうがいいと思ったみたいで、スタジオに結構な回数来てくださったんですよ。そこから一緒に作っていく作業が始まりました。一緒に曲を作りながら過ごした時間っていうのは、コラボ作品だった前作の『INNOSENT 3~High purity mixed juice~』(2021年12月発表のミニアルバム)を作った時よりも長かったし、密度も濃かったですね。

聴いてもらったデモは、今回の2曲だけだったのですか?

その2曲も含め、4曲くらいあったと思います。その他にもスタジオでセッションして、何曲か作ってみたはみたんですけど、一番良さそうだってことで今回の2曲に絞って完成させていきました。

“中屋さんと一緒にやるならこういう曲がいいんじゃないか”みたいなことは、あらかじめ考えていたのですか?

考えていました。最近のINNOSENT in FORMALは音楽のジャンルの幅が広がった曲が多かったので、ロックンロール色が濃い曲を作りたかったんです。それは前作を作り終えた時から思っていたんですけど、中屋さんと一緒にできるってなったタイミングでそういう曲を作ろうと思いました。

「EVERYBODY」と「slow」それぞれ現場で作り上げる中、中屋さんのインプットが加わったことでどんなふうに変化していったのでしょうか?

「EVERYBODY」は最初、サビ前の《No pain shabby shabby damage again》ってところがサビだったんですよ。イントロがあって、ラップがあって、その《No pain shabby shabby damage again》がサビで、またラップがあって、サビがくるって構成で考えていたんですけど、中屋さんが“メロディーがあったほうが面白い。あと、今、サビにしているところをサビの導入にしたほうがこの曲はカッコ良くなる”と言ってくれて、それでやってみたら、確かにいい感じになって、現在のかたちになったんです。かなり根幹を変えるようなアドバイスだったと思うんですけど、そこで一緒に作っている実感が湧きました。

「slow」はいかがでしたか?

「slow」はサビのメロディーをたくさん考えて、その中からメンバーで“いい感じじゃない?”ってなったものを選んだんですけど、中屋さんに“そのメロディーはもうちょっと男らしくしたほうがロックバンドとしての表現が強まる”と提案してもらって、今のかたちになりました。振り返ってみると、最初はもうちょっときれいなメロディーにしようとしていたんですよ。きれいというか、情けないというか(笑)。できたものを聴いた時、変えて良かったと思いましたね。
L→R  CANDY MAN(Gu)、Kuni the ripper(Ba)、ぽおるすみす(Vo)、TOY BOY(Dr)
配信シングル「EVERYBODY」
配信シングル「slow」

OKMusic編集部

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