ウマ娘とファン達の「グランドライブ
」! 「ウマ娘 プリティーダービー
4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! EXTR
A STAGE」DAY1レポート

3月の東京公演・5月の横浜公演と熱い盛り上がりを見せた『ウマ娘 プリティーダービー』4thイベント。そして横浜公演で電撃発表された埼玉県・ベルーナドームでの追加公演が11月5~6日に開催された。ゲームを始めとする様々なメディアで人気を爆発させている『ウマ娘 プリティーダービー』は、初となるドーム公演で何を見せてくれるのか?
コンテンツの世界とリアルを繋ぐような仕掛けと演出の数々で大きな盛り上がりを見せたDAY1の様子をレポートしよう。
■フレッシュな顔ぶれも続々登場し、スタートからみんなが一つとなって盛り上がる!!

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晴れ間が出ながらも冷え込む陽気にも関わらず、ベルーナドームには熱いウマ娘ファンが大挙集結。トウカイテイオーの好物の「はちみー」やウマ娘達がよく食べているにんじんハンバーグなどの劇中グルメを再現したコラボフードや、これまでのステージなどで使われたステージ衣装や等身大ポップなどの展示コーナー、ゲーム内のステータス画面に入り込めるフォトスポットなども設けられ、開演前からドーム周辺は熱い空気に包まれ盛り上がる。
開場時間を迎えて、ドーム内に入った3万人を超えるファンを驚かせたのが今回のステージ。バックスクリーンのメインステージからアリーナ中央に向けて伸びたランウェイは、アリーナ中央のセンターステージから十字に広がり計5つのステージを繋ぐ。さらにアリーナ席を取り囲むように設けられたのは、2ndイベント以来となる芝生のような緑に染まった競馬場のコースを模したトラックステージ……そう、ゲーム内でおなじみの『うまぴょい伝説』ライブステージがリアルで再現されているのだ。ドーム公演ならではの広さをフルに活かしたステージで、どんなリアル「ウイニングライブ」が繰り広げられるのか? そんな期待でファンのボルテージが静かに上がっていく中、いよいよ開演の時が近づいていく。
開演間近になってスクリーンにゴールドシップが登場し「ぱかチューブ」特別編がスタート。ライブ開始前に会場を暖めに来たというゴールドシップは、名曲「We Will Rock You」のリズムで客席をだんだんとノセていき、色々なパターンでの拍手&コンサートライトでのコール&レスポンスを重ねていき、会場をライブスタートに向けて盛り上げていった。さらにライブ恒例の出演陣が円陣を組んでの気合いのかけ声がドーム内にも聞こえてくるなど、ベルーナドームならではのサプライズも起きて、場内が拍手に包まれる一幕も。
そして『ウマ娘』ライブイベントの名物と言えるのが、最初に登場して開演前の注意事項アナウンスやライブ中のMCなどを務めるスペシャルゲストの登場。今回は誰がとファンが想像を膨らませる中、アナウンス席に登場したのは、何とコスプレ姿の安心沢刺々美役・井上喜久子! あなたもブスッと大成功!と決めゼリフを絡めながらのノリノリっぷりの彼女のトークに、場内も大きな拍手に包まれる。そして彼女お約束の「17歳です、オイオイ」にも声を出せない代わりに拍手でリアクションを取るなどしてライブに向けてのテンションは十分に上がりきった。そして「いよいよ出走でーす!」のアナウンスを合図に、待望のライブの幕が上がった!

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スペシャルウィーク「この場所はあの日描いた夢の先の舞台」「憧れは誰にも止められなかった」「誇りが奇跡を起こした」
オグリキャップ「仲間がいたから強くなれた」
二人「あの日描いた夢の先はここにある」
スペシャルウィークとオグリキャップのモノローグに乗せて、メインステージの大型ワイドスクリーンにはゲーム中の名シーンやウマ娘達の激走、本日出演する総勢30名のウマ娘が流れ、最後にライブ開始を告げる「出走」の文字が大きく映し出された。
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ステージにブラスバンドとウマ娘ダンサーズが登場し、迫力の生演奏とダンスでオープニングセレモニーを飾る。そしてトゥインクルシリーズのGIレースのスタートを飾る生ファンファーレを合図に、今回のために用意された新たな衣装「Snowy Integrity」に身を包んだ30名の出演陣がせり上がるようにメインステージへと登場した。そしてオープニングを飾るナンバーは……。
「うまぴょい伝説」/ウマ娘
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「位置についてー……ヨーイ、ドン!」
何といきなりの『うまぴょい伝説』からライブがスタート! 意表を突かれてどよめきながらも場内はいきなりクライマックスかのごとくテンション最高潮に!
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スペシャルウィーク役・和氣あず未とナリタトップロード役・中村カンナからの、初めてのドームライブで最高のすごいステージを見せるので応援ヨロシクとのあいさつに、ファンもターフと同じ緑のコンサートライトを輝かせてステージのウマ娘と共に盛り上がる。そして曲の前半が終わると、実況役・明坂聡美の熱い実況と安心沢役・井上喜久子のエールを受けながら、出演メンバーはトラックステージを走ってアリーナ全体へと広がっていく。そして明坂の紹介コールと共にメンバーのウマ娘としてのあいさつがスタートし、30名それぞれがドームライブに挑むウマ娘らしさあふれるライブパフォーマンスを披露。
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さらに新衣装について振られたトウカイテイオー役・Machicoは、ボク達のカワイイ所もカッコイイ所も見逃さないでねというメッセージと共に、全員でのライブ定番の一回転しての衣装披露も決める。歌の後半もさらにヒートアップし、ドームライブという祭りに相応しい華やかさで場内を満たしながらゲート出遅れ無しな最高のスタートを切って見せた。
和氣あず未が音頭を取っての、足を運んでくれたファンへのお礼のあいさつから出演陣それぞれのあいさつ、そして2018年のTVアニメ第1期終了後に開催された2ndイベント以来となるオープニング『うまぴょい伝説』とトラックセットに触れて最初のMCタイムがスタート。実況役・明坂聡美をMachicoが紹介した後、安心沢刺々美役・井上喜久子の紹介は、娘であるアストンマーチャン役・井上ほの花が担当するという親子共演が実現。笹針でウマ娘の秘孔を突くことにも触れた紹介には、井上喜久子から台本の秘孔という字が読めなかったけど大丈夫? と愛のあるツッコミが入り笑いを誘う一幕も。
続いての改めての衣装紹介では、リボンのカラーが各ウマ娘に合わせてあるなどのこだわりポイントを矢野妃菜喜(キタサンブラック役)と佐伯伊織(キングヘイロー役)が紹介。そして今回は『ウマ娘』の大型イベント初出演のメンバーが7名いるということで、代表して佐藤日向(ケイエスミラクル役)と礒部花凜(ダイイチルビー役)が今の気持ちを語った。佐藤は今回のイベントに寄せた直筆メッセージに添えたウマのイラストが、母から赤べこと勘違いされたことがネットニュースになったことに触れて、それとは違った奇跡を起こしたいとコメント。そして礒部はトレーナーさん(ファン)に会えるのを楽しみにレッスンを積んできたので、ダイイチルビーとして最たる輝きを見せつけたいと思いますとやる気をアピールした。
続いて配信で海外から見ているファンにもあいさつをと振られたナリタブライアン役・衣川里佳はベタでたどたどしい英語でおどけつつも、会場に負けないエールを送って下さいと共に盛り上がろうというメッセージを送り、いよいよライブの本格スタートとなる2曲目に向けて、歌唱メンバーがセントラルステージへと集結した。
「WINnin' 5 -ウイニング☆ファイヴ-」/高柳知葉(オグリキャップ役)、大坪由佳(タイキシャトル役)、大空直美(タマモクロス役)、長谷川育美(ミホノブルボン役)、土師亜文(メジロライアン役)、石見舞菜香(ライスシャワー役)、久保田ひかり(メジロドーベル役)、佐伯伊織(キングヘイロー役)、会沢紗弥(メジロアルダン役)、大西綺華(メジロブライト役)
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外の陽も落ちて、ライティングと外周がレインボーカラーに輝くランウェイ&トラックコースが美しく浮かび上がる。そしてライスシャワーからの準備はいいよね? お兄様、お姉様の呼びかけに客席がコンサートライトを振って応える。こうして始まったライブパートの出走を告げるナンバーは「WINnin' 5 -ウイニング☆ファイヴ-」。チーム戦で競い合う育成モード「アオハル杯~輝け、チームの絆~」のラストを飾る10人のウマ娘による思い出深いナンバーを、オリジナルメンバーのライスシャワー・タイキシャトル・ミホノブルボンに、メンバーのハルウララと縁の深いキングヘイロー、そしてメジロ家の四人に熱いライバル同士のオグリキャップ&タマモクロスという豪華メンバーが熱唱。
間奏ではゲーム中では思い悩んで走るのを諦めようとしたライスシャワーがこのステージに立てた喜びを笑顔で表し、それをタイキシャトルが受け止めるというファンにはたまらない掛け合いや、全員でジャンプを決めるゲーム内ライブの見せ場も再現しながら仲間やライバルとの絆を唄い上げ、ゲームとリアルを繋ぐような嬉しさ・楽しさに満ちたステージとなった。
「Make debut!」/真野美月(サクラローレル役)、今泉りおな(ヤマニンゼファー役)、礒部花凜(ダイイチルビー役)、井上ほの花(アストンマーチャン役)、佐藤日向(ケイエスミラクル役)、稲垣好(コパノリッキー役)
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リッキー! ラッキー! みんなでハッピー! 風水の力で盛り上げていくよー!というコパノリッキー役・稲垣好のかけ声から始まった続いてのナンバーは、『ウマ娘』ナンバリングイベント初参戦の6名による「Make debut!」。TVアニメ第1期のオープニングテーマということもあって、ナンバリングイベントでは初出演メンバーが必ず唄う定番ナンバーとしてすっかり定着した一曲だ。
それぞれのキャラクターらしさの込められた歌声や、間奏ではサクラローレルからの綺麗な桜を咲かせます! といった決めゼリフも織り交ぜ、彼女達がこれからの『ウマ娘』ワールドを盛り上げていくこと間違い無しとファンに印象づけるフレッシュさ全開のパフォーマンスが繰り広げられた。
「RUN✕RUN!」/和氣あず未(スペシャルウィーク役)、Machico(トウカイテイオー役)、星谷美緒(マヤノトップガン役)、優木かな(スーパークリーク役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、日原あゆみ(ヤエノムテキ役)
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初参加組のステージの後を受けるように、鈴の転がるような可愛らしいイントロと解説席のマルゼンスキーのチョベリグなアナウンスが響き渡って始まったのは、ナンバリングイベントでもおなじみのメンバーによる「RUN✕RUN!」。トレーニングやレースを思い出させる振り付けと共に応援してくれるファンや支えてくれるトレーナーの想いと共に走るウマ娘の気持ちを最前ステージで元気に熱唱。
間奏ではマヤノトップガンからトレーナーちゃん達へのマヤ達にもっともっと笑顔見せてねーとの元気なゲキが飛び、マルゼンスキーからの応援の声に乗せて、6人はトラックステージを疾走! セントラルステージと左右ステージに広がって、すべてのファンに歌声を届けるようなパフォーマンスを決めてみせた。
「ユメゾラ」/衣川里佳(ナリタブライアン役)、大空直美(タマモクロス役)、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)
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アカペラから曲が始まり、タマモクロスの盛り上げ役は任せときー! しっかりついてきてやトレーナー!という気合いの入ったゲキとともに、セントラルステージに駆け込んできたのは大空直美(タマモクロス役)、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)、衣川里佳(ナリタブライアン役)の三人。曲は大好きな友達だけと、レースでは一歩も譲らないライバルとしてせめぎ合うウマ娘ならではの友情を紡いだ「ユメゾラ」だ。唄うのはオリジナルシンガーのタマモクロス役・大空直美に、ナリタブライアン役・衣川里佳とキタサンブラック役・矢野妃菜喜。それぞれが友達でありライバルという相手と競い合っている三人のウマ娘が、その想いをラップばりのアップテンポなボーカルと幾重にも重なり合うハーモニーで紡いでいく。
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解説席に登場したサクラチヨノオーの応援と、タマモクロスの歌声の熱さをタコ焼きに例えたオグリキャップの天然ボケに、おうおう、ウチはタコ焼き…ってなんでやねん!と絶妙のツッコミを入れるタマモクロスという『シンデレラグレイ』組ならではのパフォーマンスも交え、ラストは矢野と衣川が左右ステージへと走り、ドーム全体に最高のハーモニーを響き渡らせた。
「彩 Phantasia」/木村千咲(ダイワスカーレット役)、久保田ひかり(メジロドーベル役)、礒部花凜(ダイイチルビー役)、井上ほの花(アストンマーチャン役)
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トリプルティアラを舞台に花咲く優雅なステージをお楽しみ下さいという明坂聡美の実況と共にスタートしたのは、中央競馬の牝馬三冠レースをモチーフにした「トリプルティアラ」を勝利したウマ娘のための歌「彩 Phantasia」。唄うのは井上ほの花(アストンマーチャン役)、久保田ひかり(メジロドーベル役)、木村千咲(ダイワスカーレット役)、礒部花凜(ダイイチルビー役)ら、ゲーム中のトリプルティアラで熱い戦いを繰り広げるウマ娘を演じる面々だ。
花が舞うような華麗さと勝利を目指す情念が溶け合うトリプルティアラの世界を描いたナンバーを、メインステージでダンサーを従えた四人は可憐かつ情熱的な歌声とパフォーマンスで紡ぎ出していく。
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解説席に現れたメジロの姉妹分・メジロアルダンとメジロブライトからの声援に、照れながらもがっかりさせないから!と応えたドーベルを中心に4人はクライマックスを見事なハーモニーで熱唱。それを見守るようにファンもコンサートライトを桜色に輝かせ、四人の歌声と共にドームに桜花を咲き乱れさせて女王たちのステージパフォーマンスを盛り上げてみせた。
「Ms. VICTORIA」/和氣あず未(スペシャルウィーク役)、Lynn(マルゼンスキー役)、高柳知葉(オグリキャップ役)、土師亜文(メジロライアン役)、咲々木瞳(アドマイヤベガ役)、立花日菜(サトノダイヤモンド役)、野口瑠璃子(サクラチヨノオー役)、日原あゆみ(ヤエノムテキ役)、中村カンナ(ナリタトップロード役)
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「讃えよう、強者を、頂点を」「響き渡れ凱歌」
そんな力強き言葉と共に、ステージに登場する9人のウマ娘のビジュアルがスクリーンに映し出される。
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そして最強に挑んだ9名を讃えてください!という明坂の実況に合わせて、セントラルステージには咲々木瞳(アドマイヤベガ役)、中村カンナ(ナリタトップロード役)、野口瑠璃子(サクラチヨノオー役)、高柳知葉(オグリキャップ役)、Lynn(マルゼンスキー役)、日原あゆみ(ヤエノムテキ役)、和氣あず未(スペシャルウィーク役)、立花日菜(サトノダイヤモンド役)、土師亜文(メジロライアン役)が勢ぞろいする。いずれが演じるウマ娘も絶対に負けたくないライバルや立ちはだかる障害に立ち向かってきた強者ばかりだ。
そんな彼女達が唄うナンバーは、プレイヤー同士で競い合う「チャンピオンズミーティング」の勝利者だけがウイニングライブのセンターに立てる特別な曲として話題を呼んだ「Ms. VICTORIA」だ。ステージ周囲から炎が吹き上がり、スクリーンにはチャンピオンズミーティングを象徴する12星座のエンブレムが映し出される中、9人は勝利の喜びとさらなる先へと進んでいく決意を勇ましく力強く唄い上げ、最後は壮大なハーモニーで締めくくった。ライブ中にはステージの中心に立った高柳・Lynn・日原の三人をさらなる高みに導くように、ステージ中央がリフトアップ。ゲーム内のウイニングライブを再現するような演出に客席もさらに盛り上がる。チャンピオンズミーティングで勝利したファンはこの光景を再び、勝利を逃したファンはいつか自分のウマ娘でこのライブをと、決意を新たにするようなステージとなった。
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ライブ序盤を終えてのMCタイムでは、スクリーンにレースの出走表風にメンバーが映し出され、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)、Machico(トウカイテイオー役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、大坪由佳(タイキシャトル役)、立花日菜(サトノダイヤモンド役)、Lynn(マルゼンスキー役)、土師亜文(メジロライアン役)、咲々木瞳(アドマイヤベガ役)、中村カンナ(ナリタトップロード役)がステージに登場。さきほど歌い終えた「Ms. VICTORIA」を始めとするここまでのステージの感想やファンの応援の熱さに盛り上がるメンバー陣。そして場内をさらに盛り上げようと、今回初公開となる「トレセン体操」でメンバーとファンが全員一丸となって体を温めることに。
メジロライアンが筋肉が燃えて、さらに筋肉が育つ最高の体操です!と太鼓判を押すトレセン体操は、ゲーム中のイベントなどにちなんだアクションで体を動かし、最後はハイスピードな「うまびょい!」の連発でシメ。気温が下がって体がこわばりがちなベルーナドームではちょうどいい運動になったところで、ステージは再びライブパートへ。
…と思いきや、次の曲への前振りは映像で登場するゲストにやってもらうとのLynnと大坪からの言葉が。そしてスクリーンに登場したのは、何と『ウマ娘』のCMにも登場したことがあるJRAのレジェンド級人気騎手の武豊&C・ルメール! 予想外の大物ゲストにドーム内は驚き混じりの盛り上がりと大きな拍手に包まれる! 
イベントを楽しんでいますかと問いかける武と、トレセン体操で体を暖めたウマ娘ファンのみんなに負けないように競馬界を熱くしていきたいと語るルメールからのかけ声を合図に、次なるステージが幕を開けた。
■ウマ娘達の個性が咲き乱れるソロナンバーステージ!
「わたしの印は大本命◎(Marching Band Ver.)」/和氣あず未(スペシャルウィーク役)
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マルゼンスキーがカワイコちゃん達のステージと予告した通り、ライブ中盤戦はウマ娘達のソロナンバーステージに。その先陣を切って登場したのはスペシャルウィーク役・和氣あず未。ダンサーとブラスバンドを従えてメインステージにせり上がってきた和氣は、期待に胸を高鳴らせながらトレセン学園とトゥインクルシリーズへとやってきたスペシャルウィークのワクワクした気持ちを、ブラスバンドの生演奏に乗せて熱唱。
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解説席で応援するライスシャワーから頼もしい助っ人が来ると告げられ、慌てながらもダンサー&ブラスバントの先頭に立って、セントラルステージに向かって行進していくと、トレセン学園&トゥインクルシリーズのフラッグを掲げたトウカイテイオー役・Machicoとキングヘイロー役・佐伯伊織もステージに登場。旗を振る二人の応援を受けながら、スペシャルウィークの元気と可愛らしさに満ちた歌声をすべてのファンへと届けた。
「ときめきスクランブル 」/星谷美緒(マヤノトップガン役)
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続いてのソロステージはライブ初披露曲が三曲連続で登場。その先陣を切るのは、映画『トップガン マーヴェリック』の宣伝パイロットという大仕事をやってのけたマヤノトップガン役・星谷美緒。マヤノトップガンのイメージカラー・オレンジのコンサートライトの光に包まれながら、好奇心や大人への憧れのままに疾走する気持ちをかわいいパフォーマンスを交えて元気に唄い上げていく。
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配信では会場内に浮遊大陸やジャングルが出現し、その合間を縫って飛ぶジェット機のように星谷とダンサーも両腕を翼のように広げてセントラルステージへとダッシュ! マヤノの元気そのままに初のソロステージを見事飛びきってみせた。
「LIKE THE WIND」/今泉りおな(ヤマニンゼファー役)
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マヤノの起こした風に乗るように最前ステージに登場したのは、先日ゲームにも実装されたばかりの風のように駆けるウマ娘・ヤマニンゼファー。そんな走りをイメージするような軽やかでテンポ良いメロディと共に、風に想いを馳せる彼女の気持ちを今泉りおな涼やかなダンスを舞うダンサーと共に熱唱。間奏では手を振ってファンの声援に応えながら、初のソロステージを見事に駆け抜けてみせた。
「忘却にて」/井上ほの花(アストンマーチャン役)
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初披露曲が続いたソロステージもいよいよラストへ。セントラルステージを白のスポットライトが照らし出し、その光の中に現れたのはアストンマーチャン役の井上ほの花。自分の名前を覚えておいてほしい、自分がいた証を残したいという想いと共に走る彼女の気持ちを、ランウェイやトラックコースに光が走る幻想的なステージで井上は切なげながらも力強く唄い上げていく。そんなパフォーマンスにファンもアストンマーチャンのイメージカラーの赤でコンサートライトを輝かせて応え、忘れられない存在感と共にソロステージコーナーを締めくくった。
「Ring Ring ダイアリー」/Machico(トウカイテイオー役)、石見舞菜香(ライスシャワー役)、久保田ひかり(メジロドーベル役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、日原あゆみ(ヤエノムテキ役)
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盛り上がったソロコーナーからちょっと一息つくように始まったのは、走り続けるウマ娘達のふとしたお休みの日々をしっとりと唄い上げる「Ring Ring ダイアリー」。左右ステージに登場した5人は、いずれも劇中では立ちはだかるライバル・障害・目標などを乗り越えようとがんばるウマ娘達だけに、そんな彼女達がのんびりと休みの時間を過ごしているような5人のハーモニーが見事に紡がれ、会場内ものんびりとした空気に包まれていった。
「Gaze on Me!」/木村千咲(ダイワスカーレット役)、星谷美緒(マヤノトップガン役)、真野美月(サクラローレル役)、今泉りおな(ヤマニンゼファー役)、礒部花凜(ダイイチルビー役)、井上ほの花(アストンマーチャン役)、佐藤日向(ケイエスミラクル役)、稲垣好(コパノリッキー役)
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ゆったりとした前曲から一転して、エレクトリックなビートと妖艶な雰囲気のピンク系のライティングが場内を包み込み、そのメロディとステージに現れたメンバーの姿に場内も一気に沸き上がる。始まった曲はゲーム開始1.5周年の記念曲でライブ初披露となる「Gaze on Me!」。初出演メンバーがメインで、しかもDAY1出演陣からオリジナルメンバーが総登場というファンには嬉しいステージとなった。
「私だけを見て!」というファンやトレーナーに対するウマ娘達のちょっとワガママな想いを、ゆったりめのビートと共にかわいくノリノリで唄い上げ、まるでベルーナドームが巨大なクラブになったかのような盛り上がりとなり、ライブパート中盤戦のラストを最高の形で締めくくった。
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ライブパートの折り返し前となるMCタイムでは、「Gaze on Me!」を熱唱した真野美月(サクラローレル役)、今泉りおな(ヤマニンゼファー役)、礒部花凜(ダイイチルビー役)、井上ほの花(アストンマーチャン役)、佐藤日向(ケイエスミラクル役)、稲垣好(コパノリッキー役)ら初出演組が、井上喜久子からの提案でランウェイをウォーキングしながら初めて会うファンにアピールする「ビューティードリームカップ」に挑戦。
見本として安心沢っぽくウォーキングを決めた井上喜久子に続き、真野&今泉・稲垣&井上ほの花・佐藤&礒部の二組ずつでウォーキングにチャレンジ。キャラクターらしさを織り込んだ掛け合いやアピールを交えて、自分達&演じる新登場ウマ娘の魅力をしっかりアピールして、熱い盛り上がりと共に次のライブパートへと繋いでみせた。
■仲間だけどライバル…ウマ娘達の闘争心が熱く燃え上がる!
「Never Looking Back」/木村千咲(ダイワスカーレット役)、大坪由佳(タイキシャトル役)、星谷美緒(マヤノトップガン役)、土師亜文(メジロライアン役)、久保田ひかり(メジロドーベル役)、大西綺華(メジロブライト役)
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ブルーのライティングに染まるメインステージに静かなイントロと共にせり上がってきた6人…ダイワスカーレット、タイキシャトル、マヤノトップガン、そしてメジロ家の三人はいずれも強力なライバルと競い合い、時には敗北しながらも心折れることなく自分の道を突き進んできた挑戦者達だ。
そんな彼女達が唄うのは、ゲームのハーフアニバーサリーを記念したナンバー「Never Looking Back」だ。後ろを振り返ることなく突き進んで勝利を目指す決意の歌を、6人は力のこもったボーカルでクールながらも熱いハーモニーを奏で、このライブから始まる『ウマ娘』の未来を示すかのようなステージを見せつけた。
「ユースフルアイズ」/真野美月(サクラローレル役)
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1994~97年に三冠馬ナリタブライアンをはじめ、マヤノトップガンやマーベラスサンデーなどの強豪と激闘を繰り広げ、その美しさと力強さで多くの競馬ファンの心を掴んだサクラローレル。待望の『ウマ娘』参戦も実現し、23年春からコミカライズ連載もスタートする彼女のソロナンバーが、この日ライブ初公開となった。
激しいビート&シャウトと共に場内はファンが輝かせる桜色のコンサートライトに染まる中、サクラローレル役の真野美月は楽な道を選ばずにライバルとの戦いに挑み続ける彼女の魂を、握りしめた拳を突き上げながら力強く熱唱して場内を沸かせた。コミックやゲームで彼女がどんな活躍を見せてくれるか、期待せずにはいられないステージとなった。
「本能スピード」/Lynn(マルゼンスキー役)、大坪由佳(タイキシャトル役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、佐伯伊織(キングヘイロー役)、礒部花凜(ダイイチルビー役)、井上ほの花(アストンマーチャン役)、佐藤日向(ケイエスミラクル役)、稲垣好(コパノリッキー役)
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高松宮記念やマイルチャンピオンシップなど、スピードがモノを言う短距離・マイルGIレースを勝ったウマ娘だけが唄える「本能スピード」。そんなスピードに魅せられたウマ娘の凱歌を、初登場組4名を加えた8名のメンバーが疾走感たっぷりにハーモニーを重ねながら激唱。真っ赤なコンサートライトの輝きと極彩色のレーザー&ライティングが飛び交う、ウマ娘が見るスピードの向こう側の風景のようなステージが繰り広げられた。
「NEXT FRONTIER」/高柳知葉(オグリキャップ役)、石見舞菜香(ライスシャワー役)、優木かな(スーパークリーク役)、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)、大西綺華(メジロブライト役)、今泉りおな(ヤマニンゼファー役)
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あらゆる世代がぶつかり合い最強を決めるレース「天皇賞」「有馬記念」。その戦いで勝利して次の地平を切り開いたウマ娘だけが唄えるナンバー「NEXT FRONTIER」。ステージに登場したのは、そんな最高峰の舞台で鎬を削り、解説席のタマモクロスが気合いも走りも一流と認める6名のウマ娘達だ。
メインステージ前に炎が吹き出し、会場のファンのコンサートライトも真紅に輝き、全てが燃えさかっているかのようなステージで、ウマ娘達は可憐かつ力強いボーカルが紡ぐ最高峰の歌を、夜の帳に包まれたドームの外にまで響き渡らせた。
「winning the soul(Remix Ver.)」/長谷川育美(ミホノブルボン役)、咲々木瞳(アドマイヤベガ役)、立花日菜(サトノダイヤモンド役)、野口瑠璃子(サクラチヨノオー役)、日原あゆみ(ヤエノムテキ役)、中村カンナ(ナリタトップロード役)
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ゲートの開く音が響き渡り、デジタルエフェクトのシャウトがドーム内に響き渡る中始まったのは、TVアニメ第2期・第1話のエンディングを飾った印象深いナンバー「winning the soul」のリミックスバージョンだ。オリジナルのパワフルさはそのままに、よりスピード感あふれるダンサブルなアレンジが施されたこの曲を、強力な同世代のライバルと激闘を繰り広げてきた6人のウマ娘が熱唱。メインステージからセントラルステージにかけてダンサーと共にノリの良いパフォーマンスを繰り広げ、最後は会場と一体になってのシャウトでステージを締めくくった。
「BLOW my GALE」/和氣あず未(スペシャルウィーク役)、Lynn(マルゼンスキー役)、木村千咲(ダイワスカーレット役)、衣川里佳(ナリタブライアン役)、大空直美(タマモクロス役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、佐伯伊織(キングヘイロー役)
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前曲が巻き起こした熱さをさらにヒートさせるように始まったのは、ゲームの育成モード『Make a new track!!~クライマックス開幕~』で登場した、最強を目指すウマ娘が唄う勝利の歌「BLOW my GALE」。オリジナルシンガーのマルゼンスキー・ナリタブライアン・タマモクロスに、それぞれが飽くなき努力で勝利を目指すスペシャルウィーク・ダイワスカーレット・ナイスネイチャ・キングヘイローが加わり、力強い7つのボーカルが重なり合った迫力のステージが繰り広げられた。ナリタブライアン役・衣川里佳の迫力のゲキが飛び、ステージでは終始炎が吹き上がり、ライブパート中盤戦の最高の締めくくりとなった。
熱いステージを終えてのMCパートには、和氣あず未(スペシャルウィーク役)、木村千咲(ダイワスカーレット役)、衣川里佳(ナリタブライアン役)、星谷美緒(マヤノトップガン役)、長谷川育美(ミホノブルボン役)、石見舞菜香(ライスシャワー役)、久保田ひかり(メジロドーベル役)、佐伯伊織(キングヘイロー役)、大西綺華(メジロブライト役)の9名が登場。ここまでのライブを振り返り、石見からは憧れていた炎の演出と共に唄えて夢がったと笑顔で語った。
そしてライブパート後半戦に向けて会場をより一つにするために、出演陣がライブ直前に行っている円陣をファンの前で一緒にやることに。
今日も全速力で駆け抜けましょー! トレセーン! ファイトオー! ファイトオー! 位置についてー、ヨーイドン!
この円陣のコールに加え、メジロアルダンの提案でコールが終わると同時にファンはコンサートライトを緑に輝かせてウェーブを作るというコラボへのチャレンジがスタートし、見事に芝のウェーブがドームを駆け抜けた! そんな喜びに包まれながら、ライブはいよいよ後半戦へ。
■もうひとつの『ウマ娘』の世界……『ウマ娘 シンデレラグレイ』がドーム降臨!
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オグリキャップとそのライバル達を中心に、ゲームともアニメとも違う熱い勝負を描いて大ヒット中のコミカライズ『ウマ娘 シンデレラグレイ』。ライブ後半戦は同作に登場するウマ娘達によるスペシャルステージがスタート。コミックのビジュアルを使ったPVから幕を開けたステージの先陣を切るのは「白い稲妻」タマモクロスだ。
「My Against Fight」/大空直美(タマモクロス役)
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電光石火の走り、バチバチッと見せつけたるわというゲキとともにメインステージに登場する大空直美。後のMCでこの歌をライブで唄うのは2018年のCDリリースイベント以来と語られていたが、そのテンションと佇まいは完全にタマモクロスそのもの。
どんな困難を前にしても世界に叛逆するかのように走るタマモクロスの力強さを、迫力のボーカルや間奏でのゲキなどのパフォーマンスで見せつける大空。それを後押しするように、ドームの天井にはタマモクロスの異名である白い稲妻のエフェクトが走り、スクリーンでは『ウマ娘 シンデレラグレイ』でのタマモクロスの名シーンが映し出され、ステージを熱く盛り上げた。
「硝子のエトワール」/会沢紗弥(メジロアルダン役)
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続いて登場したのは、「硝子の脚」と呼ばれるほど怪我に悩まされながらも、知的な戦略でオグリキャップらに立ち向かうべくターフを駆けたメジロアルダン。ドームの屋根に満点の星空が映し出され、セントラルステージに立つメジロアルダン役・会沢紗弥をまばゆいスポットライトが照らし出す。ピアノと管弦楽の優美なメロディに乗せて、儚げながらも力強さのこもった歌声で、会沢はアルダンらしさあふれるパフォーマンスを繰り広げる。そして最後は、メジロ家のカラーである緑と青の輝きで埋めつくされた場内から万雷の拍手がステージへと送られた。
「ふんわりSlowly」/優木かな(スーパークリーク役)
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『ウマ娘 シンデレラグレイ』ではオグリキャップと共に永世三強と呼ばれ、レースでは無尽蔵のスタミナで圧倒的な走りを見せるスーパークリーク。そんなレース中の様子とは裏腹な、やさしくゆったりとした普段のイメージを唄ったソロナンバー「ふんわりSlowly」を、スーパークリーク役・優木かなが柔らかく伸びやかなボーカルで唄い上げる。
周りの大切な人達を気遣う優しさや、ファンの声援に応えたいという想いを唄いながら、トレーナーさんの笑顔が見たくてがんばってきました、最後まで楽しんでいってくださいねというメッセージを送ったり、コートの裾をつまみ上げながらの会釈を振り付けに加えたりと、スーパークリークらしいふんわり感に満ちたステージとなった。
「unbreakable」/高柳知葉(オグリキャップ役)
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『ウマ娘 シンデレラグレイ』ステージもいよいよクライマックスに。ソロのラストを締めるのは、やはり主人公でもある“怪物”オグリキャップだ。
故郷の人々へ、トレーナーへ勝利を届けるという想いを込めて走るオグリキャップの勝利へのこだわりと渇望が、より強く描かれている『ウマ娘 シンデレラグレイ』。そんなオグリのイメージを前面に押し出したソロナンバーを、オグリキャップ役・高柳知葉は力強さと切なさが入り混じったような表情とボーカルで絶唱。オグリの芦毛の「白」いコンサートライトの輝きの中で、見てくれているファンへとオグリキャップの想いを目一杯届けてみせた。
「UNLIMITED IMPACT」/高柳知葉(オグリキャップ役)、大空直美(タマモクロス役)、優木かな(スーパークリーク役)、野口瑠璃子(サクラチヨノオー役)、会沢紗弥(メジロアルダン役)、日原あゆみ(ヤエノムテキ役)
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『ウマ娘 シンデレラグレイ』ステージもいよいよラスト。最後のナンバーはコミック出演ウマ娘6名全員が揃っての「UNLIMITED IMPACT」だ。どんな逆境でも走り続ける自分達を見てほしいというウマ娘の想いが詰まったこのナンバーは、正に『ウマ娘 シンデレラグレイ』のテーマにも通じる一曲だ。
オグリキャップ&タマモクロス・メジロアルダン&サクラチヨノオー・スーパークリーク&ヤエノムテキに分かれて、3つのステージで各パートを熱唱し、オグリキャップのみんな全力でいこうというかけ声を合図にセントラルステージに集結。それぞれの個性豊かなボーカルがパワフルなハーモニーとなって、ドームを震わせた。そして配信では6人の激走を表すかのような軌跡が中を走る中、静かなピアノソロのメロディと共にステージが闇に包まれ、スペシャルステージは見事完走となった。
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スペシャルステージを終えてのMCコーナーは、引き続き『ウマ娘 シンデレラグレイ』組によるトークがスタート。スクリーンに映し出された出走表のビジュアルがコミック版になっていることや、冒頭のスペシャルPVのカッコ良さに盛り上がりながらそれぞれの曲の振り返っていく。大空は3年以上前にリリースイベントで「My Against Fight」を唄った時は、振り付けでエアギターを弾いていたという秘話を公開。その後ゲームなどでもそういうシーンがないということで、今回は力強く腕を振り上げる新振り付けにしたとのこと。
そんな大空のステージに勇気をもらったという会沢は、アルダンの走ることが好きという気持ちを歌に込めてファンの応援やドーム天井の星空に包まれて初のライブ披露をやり遂げられたのが嬉しいと語った。
優木も大空と同様にリリースイベント以来のライブ披露ができたということで、感無量だったと語り、感極まったのか客席に背を向けて話す一幕も。
そしてソロのトリを飾った高柳は、ゲームや『ウマ娘 シンデレラグレイ』で深まったキャラクターへの理解を活かしつつ、試行錯誤しながら久々のソロ曲披露をやり遂げられたと語った。
■優しい歌と共にウマ娘達が抱いた「夢」が紡がれる
「メジロ讃歌」/土師亜文(メジロライアン役)、久保田ひかり(メジロドーベル役)、会沢紗弥(メジロアルダン役)、大西綺華(メジロブライト役) 声のみの出演  大西沙織(メジロマックイーン役)、のぐちゆり(メジロパーマー役)
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いよいよライブパートもクライマックスへ。その幕開けを飾るのは、何と今年のエイプリルフール企画で作られて話題を呼んだ楽曲「メジロ賛歌」。しかも本日出演のメジロ家4人に加え、ライブ出演は明日となるメジロマックイーン役・大西沙織とメジロパーマー役・のぐちゆりも声のみで参加というフルバージョンでの披露となった。
サトノダイヤモンドの紹介ナレーションが終わると、スクリーンにはメジロ家の庭園が映し出され、そこにメジロライアン・メジロドーベル・メジロアルダン・メジロブライトの四人と、指揮者の明坂聡美登場。ピアノのメロディと指揮に合わせて声のみも含めたメジロ家全員の歌声が華麗に重なり合ってハーモニーを奏でていった。そして最後にピアノに合わせての一礼で締めくくられ、ドーム内は満場の拍手に包まれた。
「願いのカタチ(Strings Ver.)」/Machico(トウカイテイオー役)
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再び解説席にサトノダイヤモンドが登場し、ここからはそれぞれのウマ娘の夢を思い出しながらひと味違った楽曲をお楽しみ下さいという前振りからライブがリスタート。そして静かな弦楽器の旋律と共にランウェイを歩いてくるトウカイテイオー役・Machicoをスポットライトが浮かび上がらせた。
曲はトウカイテイオーの再起を描いたTVアニメ2期・10話の挿入歌&エンディングで使われた印象深いナンバーだが、今回は弦楽器による演奏をメインにしたStrings Ver.。静かで深みのある演奏がMachicoのボーカルに込められた情感をより際だたせて、オリジナル以上に紡がれる歌声が心に響いてくる。そしてテイオーがファンの前で再起を誓ったセリフを織り込んだパートでは、感極まったMachicoの声と表情に涙を誘われたファンも多く、TVアニメのあのシーンを追体験するような感動のステージとなった。
「Find My Only Way(Acoustic Ver.)」/大坪由佳(タイキシャトル役)、衣川里佳(ナリタブライアン役)、咲々木瞳(アドマイヤベガ役)、真野美月(サクラローレル役)、中村カンナ(ナリタトップロード役)、今泉りおな(ヤマニンゼファー役)、稲垣好(コパノリッキー役)
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続いてはTVアニメ第1期・12話のエンディングを飾ったチーム<スピカ>のナンバー「Find My Only Way」のAcoustic Ver.。スクリーンには夜の森と星空が映し出され、ファンも暗闇に包まれた場内で青のコンサートライトを静かに輝かせ、まるでステージが星空の中に浮かび上がったかのような風景がドーム内に広がった。
そこにスポットライトを浴びて浮かび上がったのは、タイキシャトル・ナリタブライアン・アドマイヤベガ・ナリタトップロードと、サクラローレル・ヤマニンゼファー・コパノリッキーの初出演組の7名。さながら先輩が新人達を導くかのように、仲間の絆が与えてくれるものの大切さをしっとりと唄い上げていく。ピアノやアコースティックギターなどによる演奏が曲の雰囲気だけでなくボーカルの個性もより際だたせ、そこから伝わってくるメンバーそれぞれの想いをファンも受け止めながら聴き入っていた。
「Special Record!」/和氣あず未(スペシャルウィーク役)、Machico(トウカイテイオー役)、Lynn(マルゼンスキー役)、長谷川育美(ミホノブルボン役)、石見舞菜香(ライスシャワー役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、立花日菜(サトノダイヤモンド役)、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)、礒部花凜(ダイイチルビー役)、佐藤日向(ケイエスミラクル役)
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ライバルの存在が、どんな時でも笑いあえる存在が、一緒に目指した奇跡が今輝く…
そんなナレーションと共にステージには10人のウマ娘……スペシャルウィークとマルゼンスキー、トウカイテイオーとナイスネイチャ、ライスシャワーとミホノブルボン、キタサンブラックとサトノダイヤモンド、ケイエスミラクルとダイイチルビーが登場。それぞれが相手に憧れ、それゆえに勝ちたいと願って競い高め合う仲間でライバルなコンビだ。その中のケイエスミラクルとダイイチルビーの歌い出しで始まったナンバーが、そんなウマ娘達の絆の尊さを唄った「Special Record! 」だ。
今回は各パートをライバル同士で唄いあい、間奏ではケイエスミラクルとダイイチルビーがお互いの輝きをレースで見せることを誓うなど、ファンにはたまらないエモーショナルな演出にあふれるステージとなった。さらに配信ではドーム内が煌びやかな輝きで飾り立てられ、ラストには打ち上げ花火が上がるなどグランドフィナーレ的な演出も。そう、3時間以上続いた夢のような時間もいよいよフィナーレへ……。
「We are DREAMERS!!」/ウマ娘
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前曲のメンバーがそのまま歌い出し、それを合図に本日出演のウマ娘全員がそろって送るのは、ウマ娘と共に走ってきたファンが喜びを分かち合うスペシャルソング「We are DREAMERS!!」だ。
ナイスネイチャとトウカイテイオーから、ここまで応援してくれたことへの感謝と最後まで楽しんでいこうというメッセージが送られ、間奏ではお祭り娘のキタサンブラックから最後まで盛り上がって下さいね! とゲキが飛ぶなど、3万人強のファンとステージのウマ娘が一体になって、ドームライブにまで辿り着けた喜びを歌と応援で分かち合った。
歌い終えて満足げな笑顔のウマ娘全員からのありがとうございましたの言葉で、4thイベントEX公演 DAY1はフィナーレを迎えた……が、まだまだ夢の時間は終わらない!
■『ウマ娘』世界とリアルが繋がりアンコールは最高の盛り上がりに!
最後の曲が終わると同時に、場内はアンコールを求める手拍子の響きで埋めつくされる。そして数分後、最前ステージに明坂聡美と井上喜久子が登場。アンコールを求めるファンへの感謝の言葉を送り、アンコールの前にイベント恒例の最新情報の映像をファンへとプレゼントした。
ショートアニメ『うまゆる』最新話公開や新作フィギュア&CD情報、期待の舞台版『ウマ娘』のメインビジュアルと公演日程の決定、さらに今公演も含めた4thイベントのBlu-ray発売決定のニュースが告知された。
さらにファン待望の新ウマ娘も発表! ゲーム1周年記念のアニメに登場しながらも名前の伏せられていたウマ娘が「サトノクラウン」「シュヴァルグラン」と正式発表。そして存在だけはゲームにも登場していた新たなメジロ家の一員・メジロラモーヌのビジュアル公開に場内も配信も大いに湧き上がった。
他にも今回の4thイベントEX公演の衣装「Snowy Integrity」のゲーム内配布や、サクラローレルが主人公の新作コミカライズ『ウマ娘 プリティーダービー スターブロッサム』が2023年春に連載スタート決定と嬉しいニュースの連発に場内は大きな拍手に包まれた。
そしていよいよ待望のアンコールがスタートする。
「GIRLS' LEGEND U」/ウマ娘
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スクリーンに映し出されたのは4thイベント東京・横浜公演をバックステージの様子を交えて振り返る映像、そして今回の4thイベントEX公演のレッスン風景から、ゲーム内のライブ映像が映し出され、壮大なファンファーレと共に東京・横浜公演の衣装「ニュースターズ・ロゼ」をまとった30名が登場。さらに数名ごとのグループに分かれて、ウマ娘達がライブ前に交わしている会話を演じてアンコールへの意気込みを語るというファンには嬉しい演出が。そして、それを終えると同時に彼女達の口から紡ぎ出された歌は……
やっとみんな会えたねー!
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そう、アンコールの幕開けを飾るのは「GIRLS' LEGEND U」。ゲームアプリのプロローグソングとして公開され、ゲームの最新育成モード「つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ」では、レースの勝敗とは関係無しにすべてのウマ娘とファンが喜びを分かち合う歌となった大切なナンバーだ。この瞬間、ベルーナドームはゲームの中で繰り広げられた「グランドライブ」を体感する場となったのだ。
カラフルに輝くステージから30名の声が重なり合う想いのこもった力強い熱唱が響き渡り、場内のファン全てが緑色のコンサートライトを振りながらここまでがんばってくれた出演陣に感謝のエールを送る。間奏でライスシャワー役・石見舞菜香が客席に送った、みんながいたからライスたちはここまで走れたよーという言葉は、すべての出演陣からすべての『ウマ娘』ファンへの感謝の言葉だろう。
最後まで全速力で一緒に駆け抜けようというメッセージのこもった「GIRLS' LEGEND U」が終わり、ファンは声が出せない代わりにコンサートライトを力強く振ることで、自分達もまだまだ一緒に走れると応えてみせた。
アンコールを歌い終え、出演陣からはさまざまな感想が語られる。タマモクロス役が決まる前に1stイベントに観客として来ていたという大空直美は、みんなに支えられて楽しいステージができたと感謝を述べ、Machicoからは『ウマ娘』に参加した時には想像もしていなかったドームのステージにファンのみんなのおかげで立てたことを感謝し、みんなの生の拍手を直に聴きたいと全員がイヤモニを外すと、ファンは割れんばかりの大きな拍手でドーム内を埋めつくして、その想いに応えてみせた。
そしてメインステージ上段に迫力の演奏でイベントを盛り上げたウマ娘ブラスバンドが登場すると、明坂聡美からはイベントお約束の最後に盛り上がりたいですよね? との問いかけにステージも客席も盛り上がる。最後はやはりこの曲だ。
「うまぴょい伝説 」/ウマ娘、明坂聡美(実況役)、井上喜久子(安心沢刺々美役)
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まだまだ満腹にはほど遠い! 見ていてくれトレーナー!
そんなオグリキャップのメッセージとウマ娘ブラスバンドの生演奏と共に、本日二度目にしてフィナーレを飾る「うまぴょい伝説」がスタート。明坂聡美と井上喜久子も加わって、トラックコースやランウェイを走りながらファンの近くで声援に応えながら全員で「うまぴょい伝説」を熱唱しこの日最高とも言える盛り上がりを見せた。
アンコールを終えて、出演陣と共にライブを盛り上げてくれたダンサー達とブラスバンドにもファンから大きな拍手が送られ、最後はウマ娘全員からのありがとうございましたー、の感謝の言葉と、最後にステージに残った和氣あず未の一礼で『ウマ娘』初のドームライブ初日は大団円で幕を閉じた。
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午前中の販売やイベントから熱く盛り上がり、本番のライブも4時間近くハイテンションな熱狂に包まれ続けた「ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! EXTRA STAGE」DAY1。留まる所を知らない『ウマ娘』の勢いを表すような初日だったが、千秋楽となる二日目はさらに違った切り口でその魅力を爆発させることになる……。

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