May J.

May J.

【May J. インタビュー】
カバーは普段とは違う歌い方をしたり
新しいチャレンジをしたりできる

2014年頃に歌った曲もあるので、
声が変化してるのも面白い

「メロディー」は他の曲と比べると年代が新しめですが。

はい。スナックとは関係なくて、年代も90年代の曲なんですけど、YouTubeの“歌ってみた”企画で歌ったらすごく反響が良かったんです。私も大好きな曲で、玉置浩二さんとイベントで何度かご一緒させていただいたことがあるんですが、場の雰囲気を一瞬で変えてしまうすごい方ですよね。“空気を支配する”とはこういうことなんだって勉強させてもらいました。

アーティストの方で玉置浩二さんをリスペクトしている人も多いと聞きました。

全てを兼ね備えている方で、私もすごく尊敬しています。これを歌ったのはコロナ禍でライヴがほとんどなかった時期で、久々にレコーディングしたんですけど、全然声が出ないというか、思うように歌えなかったんです。フィルターがかかったような感じで、力も出なくて、息も浅くて。“うわぁ、これは歌えない…”となった中で、一生懸命に声を搾り出して歌った音源なんですよ。なので、その時の苦い思い出も入っています。

それまでずっと歌ってこられたので、ライヴがなくなって歌う機会が減るとそういうことになるんですね。

びっくりしちゃいました。それからは毎日お風呂で歌いましたね。でも、やっぱり違うんですよ。人前で全力で歌う時とお風呂で歌う時とでは(笑)。その時に“早くライヴがしたいなぁ”ってすごく思いました。

次の「初恋」も色褪せない名曲ですね。

この曲も知らなかったんですけど、聴いた瞬間にすごく好きになりました。私はこういうラテンっぽい曲調の曲が好きなんです。この曲は押尾コータローさんにギターを弾いてもらって、“せーの”で同時録音しました。

音源からも特にライヴ感が伝わりましたよ。

伝わっていて良かったです。今作でライヴっぽく撮ったのは何曲かありますね。「ウイスキーが、お好きでしょ」もそうだし、「異邦人」はビッグバンドと一緒に録って、あとは「埠頭を渡る風」も同時録音でした。録り方によって曲の雰囲気が変わりますし、いろんなスタイルでレコーディングできたのも良かったです。

「思い出がいっぱい」は知ってましたか?

この曲は知ってました。小さい頃から聴いていて、“切ないなぁ”って。でも、大人になってからこの曲を聴くとまた違った印象を受けますよね。子供の頃は今が青春だけど、大人になると子供だった自分が一気に蘇ってくる感じで、子供に戻れる曲っていうか、その頃の自分を思い出せる曲だなって。今歌う時はもっと若い人たちに向けて歌う気持ちになるんです。

そして、ラストは「埠頭を渡る風」です。

実は父親がすごい好きだった曲で“これ、僕が好きだったんだよ”って言われました(笑)。歌ってみると結構難しいんです。私が歌う曲ってわりとサビはキーが高めで派手な感じなんですけど、この曲はずっと同じキーのところ…ちょっと低めのところで歌っているんですよ。だから、“ここでもっと歌いたい!”というところでも抑えているのでキーが上にいかないんです。その押さえたまんま、曲のその変化とかを出さなきゃいけないというのが難しくて、もう何回も歌いましたね。

順番にお話を訊かせてもらいましが、全12曲、いろんな個性を持った楽曲が並んで、面白い作品になりましたね。

オリジナル曲は自分の得意な曲調やメロディーの曲がほとんどじゃないですか。でも、カバーは普段とは違う歌い方をしたり、曲ごとに何か新しいチャレンジがあったりするので、両方の良さを実感します。あと、今回のアルバムは2014年ぐらいに歌った曲も入っているので、私自身も“声が変化してるぞ”と思いながら聴いてました(笑)。

声の変化とともに歌い方の変化もあったと思いますけど、どういうことを意識して変えたりしましたか?

やっぱり昔は歌い方が1パターンなんですよね。“自分の歌い方で間違いない”と自信満々で歌ってたりするので、その歌い方しかしないんです(笑)。ただ、曲によっていろんな引き出しが増えたほうが聴いてくださる方も飽きないと思うので、ビブラートとか変化をつけました。人生の経験を積んでいくと、背伸びせずに歌えるようにもなりましたね。

アルバムが完成したということで、次にやりたいことも見えてきたと思いますが。

もちろんライヴですね。12月にビルボードでのツアー『May J.azzy Christmas Billboard Live Tour 2022』も決まったので、このアルバムの楽曲、クリスマスソング、ジャズのスタンダードも歌うので、ぜひ観に来てほしいです!

取材:田中隆信
取材協力:Amazon Music Studio Tokyo

アルバム『Bittersweet Song Covers』2022年11月9日発売 rhythm zone
    • 【CD+DVD】
    • RZCD-77617/B
    • ¥5,500(税込)
    • 【CD】
    • RZCD-77618
    • ¥3,300(税込)

ライヴ情報

『May J.azzy Christmas Billboard Live Tour 2022』
12/01(木) 東京・Billboard Live TOKYO
12/06(火) 神奈川・Billboard Live YOKOHAMA
12/20(火) 大阪・Billboard Live OSAKA

May J. プロフィール

メイ・ジェイ:日本、イラン、トルコ、ロシア、スペイン、イギリスのバックグラウンドを持ち、幼児期よりダンス、ピアノ、オペラを学び、作詞、作曲、ピアノの弾き語りをもこなす。2006年にミニアルバム『ALL MY GIRLS』でメジャーデビュー。記録的な大ヒットで社会現象にもなった、14年公開のディズニー映画『アナと雪の女王』の日本版主題歌(エンドソング)を担当。同年の第65回紅白歌合戦に初出場。15年1月には自身初となる、日本武道館の単独公演を開催。18年7月、累計100万枚を突破したカバーシリーズ最新作『Cinema Song Covers』をリリース。21年、15周年イヤーにはyahyelの篠田ミルをプロデューサーに迎え新たなプロジェクトを始動させ、同年12月に4年振りに9枚目となるオリジナルアルバム『Silver Lining』を発表。22年11月に3年7カ月振り6作目のカバーアルバム『Bittersweet Song Covers』をリリースした。May J. オフィシャルHP

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OKMusic編集部

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