狩野翔&中澤まさとも、友人でありラ
イバル同士の大作曲家に扮する〈焔の
青春編〉インタビュー

フランスの作曲家ドビュッシーの生誕160年を記念して、2022年6月に初めて開催された『THE CLASSICAL LEGEND!! コンサート』。クラシック・ジャンルとしては異色のコンサートとなった本公演は、人気声優の岡本信彦や人気急上昇中のピアニスト=石井琢磨、『ピアノの森』で知られる髙木竜馬を迎え、大好評のうちに終了した。本格的なクラシック・ピアニストたちによるドビュッシーの名曲の数々とともに、岡本が演じ語った、その曲が生まれる背景となった作曲家自身の愛憎劇は、感動と驚きでオペラシティのコンサートホールを満たした。
そして、先頃「session2 ラフマニノフvsスクリャービン 焔の青春編」の開催が発表に。ピアニストには、初回に続く石井琢磨と、新たに外山啓介が出演。さらに声優陣は狩野翔、中澤まさともが出演し、ラフマニノフ(中澤)とスクリャービン(狩野)に扮する。今回初参加となる声優ふたりに話を聞いた。
――声優の狩野翔さん、中澤まさともさん、国際的にも活躍しているピアニスト外山啓介さん・石井琢磨さんという豪華な出演者が発表されていますが、おふたりは声優でありながら、歌も歌われて音楽はかなりお好きなようにお見受け致しますが、いかがでしょうか?
中澤:音楽は大好きで歌よりサウンドトラックやインストゥルメンタルを主に 聞いていました。小学生のころまでピアノを習っていたりしたこともあって。ピアノの先生がとても素敵な方で、思い返すと初恋だったのかもしれないですね。だからピアノは自分にとっては思い出深い身近な楽器でした。
――ということは、クラシックも聴かれたりすることあるのですか?
中澤:はい。ラヴェルが好きで、「水の戯れ」は、水の描写や時間の流れを感じさせてくれるところなんかが、とても好きで。あ、ラフマニノフの曲答えた方が良かったですかね(笑)。
――狩野さんはいかがですか?
狩野:ピアノは弟が習っていたので、ずっと身近な楽器でしたね。僕自身はポップスやロックがやはり好きだったんで、エレピは持ってはいますよ! 『けいおん!』のムギちゃんのデザインのものを購入しましたし、TMNの「GET WILD」は弾けますよ!冒頭だけ(笑)。ピアノ自体ももちろん聴くのは大好きで、小さいころそろばん教室の前にあったピアノ教室から聞こえてくるピアノの響が妙に懐かしかったりします。
――クラシックは何かお好きな曲とかありますか?
狩野:僕は、ラフマニノフの「鐘」が好きですね!! あ、気は使ってないですよ(笑)。浅田真央さんをはじめ、フィギュアスケートでよく使われてて、インパクトありますよね。ラフマニノフはCMでもよく聞くので、普通の人にもとても身近な存在ですよね。スクリャービンの「悲愴」も良い曲ですよね。本当は少し勉強してきました(笑)。ただ、何と言ってもクラシックと言えば、僕にとっては、「♪タララ~鼻から牛乳~(バッハのオルガン曲旋律)」でしょうか(笑)。
中澤:クラシックといえば、子どもの頃から家族で観ていた『銀河英雄伝説』でもクラシック音楽を使って、効果を上げていますし、『デジモン』のラヴェル「ボレロ」とか『ブギーポップ』のワーグナー「第一幕への前奏曲」など、意外と自分の身近でも当たり前のように存在していると感じていますね。
狩野:中澤さん、僕がラフマニノフにもっていったのに、またラヴェルに戻しましたね! アニメの世界では、『新世紀エヴァンゲリオン』でもクラシックは大活躍してますよね。パッヘルベルの「カノン」は、スタンダードですよね。そう、YouTuberピアニストの事務員Gさんは昔からお世話になっておりまして、いろいろと教えてもらったのを思い出しました。
――おふたりとも声優朗読劇シリーズ『フォアレーゼン』にも出演されて、そこでもクラシック音楽を身近に感じていらっしゃるのではないですか?
狩野:そうですね~僕なんか、ついにチェンバロの役をやってしまいましたからね~楽器ですよ。しかも古典楽器!
――今回は、ピアノ役をやられますか?
狩野:いいですね、ピアノも。冗談はさておき、今回はスクリャービンの役をやらせていただきます。たった今、決まりました(笑)。
中澤:ということは、僕はラフマニノフってことだね。ピアニストの役をやるのは2回目ですかね。前回はフランツ・リストの役でした。
――ピアノの巨匠ばかりですね。
中澤:そうですね。リストはとても激しい人でしたね。ラフマニノフはそこまではなさそうですが、どちらかというとスクリャービンの方が激しいかもしれませんね。
狩野:スクリャービン激しくいきますよ!(笑)左手を鍛えておきますよ! 本番までに。スクリャービンは、右手を故障したときに、左手を鍛えてライバルやラフマニノフに対抗しようとしたそうですからね!
――楽しみです。お2人はオペラシティのコンサートホールは初めてなんですよね?
中澤:そうですね。初めてです。
狩野:あんなに素敵なホールでのリーティング、声優として立てるなんて想像していませんでした。
中澤:少し緊張しますね。
狩野:ついついトークが長くなってしまうから、気をつけなきゃ。
中澤:僕もTMN好きだから、TMNトークで盛り上がりますか。子どもの頃に、車のなかで聴いていたので、自分が運転するようになって聴くとエモいんですよね~。
狩野:TMN好きがお送りする、ラフマニノフとスクリャービンの物語、是非楽しみにしてください!
取材・文=神山薫

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