『DIAMOND FES2022 -V・K SELECTION–』

『DIAMOND FES2022 -V・K SELECTION–』

【ライヴレポート】
『DIAMOND FES2022
-V・K SELECTION–』
2022年9月27日
at Zepp Haneda(TOKYO)

ジャンルレスなイベントを展開し続けている『DIAMOND FES』がビジュアル系バンドに特化した『DIAMOND FES2022 -V・K SELECTION–』を9月27日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催した。

■ 怪人サリー ■

怪人サリー

怪人サリー

先陣を切ったのは悪霊おばけ(Vo)とかつお(Gu)を中心に結成されたロックバンド、怪人サリー。会場にSEのお経が響き、バンド名のどおり、怪しいムードを醸し出す5人が登場。いきなり爆音ヘヴィチューンを投下し、悪霊おばけがお立ち台の上でブリッジをし続けながらメガホンでシャウトする強烈な幕開けだ。アンダーグラウンドな匂いを放つバンドで、ひたすら攻撃的なのかと思いきや、振り付けのある曲も。ポップナンバー「ときめきWANT YOU」ではヴォーカルがでんぐり返しをしながらステージを去り、ギャップの激しさでも客席を驚かせた。

【セットリスト】

1. 剃
2. 正義
3. お岩さんの呪い(怪)
4. ときめきWANT YOU

■ ジャックケイパー ■

ジャックケイパー

ジャックケイパー

打って変わってカラフルな衣装で登場したのは飛炉(Vo)を中心に2016年に活動を開始し、2022年に現在の4人体制になったジャックケイパー。バンドのコンセプトは“悪戯で、和洋折衷の踊れるビートが特徴的だ。オープニングの「妄想スパイス」から賑やかなパフォーマンスが繰り広げられた。“何しに来たんだ? 楽しみに来たんだろう?”とフロアーを煽り、初心者も巻き込んでいくスタイルで、「カニカニカーニバル」ではカニ歩きのパフォーマンスで観る者を楽しませた。明るくてやんちゃで開放的で、一貫して参加型のライヴを繰り広げた。

【セットリスト】

1. 妄想スパイス
2, イタズラ病ギャング
3. カニカニカーニバル
4. 幽霊→you ray
5. you=害虫

■ NAZARE ■

NAZARE

NAZARE

幕が開いた時からダークな雰囲気を醸し出していたのは平成末に結成された重厚メタルサウンドを軸とする4人組バンド、NAZARE。轟音の中、ヴォーカルの澪はデスヴォイスからファルセットまで声を自在に操り、8弦ギターの妖はタッピング奏法や背中弾きなどヘヴィかつ見せるプレイで惹きつける。楽曲が演奏されるにつれてフロアーの手があがっていったのが印象的だった。激しさの中に情緒的なメロディーが際立つ楽曲も盛り込まれ、語りの部分が想像を掻きたてた「共依存と生まれた執着は...」で余韻を残してステージを去った。

【セットリスト】

1. 蘇生
2. IDEAL
3. SAD [ist.]
4. 受難
5. Break it down
6. 共依存と生まれた執着は...

■ Nicori Light Tours ■

Nicori Light Tours

Nicori Light Tours

がらりと場の空気を変えたのは、ゲストとして参加したNicori Light Tours。元Janne Da Arcのyou(Gu)とkiyo(Key)が中心となって2021年の夏に結成されたバンドで、今年に入って7カ月連続でシングルを配信リリースするなど精力的に活動中だ。ハイトーンヴォイスのɑyumuと艶のある声と存在感を放つko-heiのツインヴォーカルを武器に、エンターテインメント性のある華やかなアクト、ヒップホップやJ-POPの要素も取り入れた楽曲にもジャンルレスな魅力がある。配信された甘酸っぱい夏ソング「罪恋〜キミといた夏〜」も披露され、11月に1stアルバムが発売されることもアナウンス。ラストをタオル回しのナンバー「The Brand New World Destiny」で締め括った。

【セットリスト】

1. ダウナー
2. DATSU!!!
3. Re Do
4. 罪恋〜キミといた夏〜
5. 砂漠の果実 (掻き回し中に煽り)
6. サイハテ
7. 蜃気楼 Girl
8. The Brand New World Destiny

■ Duel Jewel ■

Duel Jewel

Duel Jewel

トリを飾ったのは1997年に結成、隼人(Vo)の喉の不調のため、2016年に解散するものの、2019年にZepp Tokyoで奇跡の復活を遂げたDuel Jewel。今年の7月に3年振りの全曲録り下ろしのフルアルバム『Trigger』をリリースしたばかりの彼らは新衣装で登場。セットリストもハードで躍動感のあるサウンドの「Under The Gun」など最新作からの曲が中心。キャリアを積んだバンドならではの一体感のある演奏で盛り上げた。隼人は“このまま2時間ぐらいやりたいな”という話の流れから、11月13日に品川インターシティホールで20周年ライヴが開催されることを告知。代表曲「Tales」が最後に披露され、笑顔があれるエンディングで大団円を迎えた。

【セットリスト】

1. 62
2. Bluff
3. 2020
4. Under The Gun
5. 不自由な自由
6. Tales

終演後にはMCのHi-Hiが登場。各バンドから代表者を呼び込み、振り返りトークで本イベントを和やかに締め、終幕を迎えた。

取材:山本弘子

OKMusic編集部

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