オペラ界のレジェンド、メゾの女王が
日本の観客に贈るラスト・ステージ 
『ワルトラウト・マイヤー さよなら
コンサート』開催

2023年3月14日(火)東京・サントリーホールにて、20世紀のオペラ界を駆け抜けた伝説のメゾ・ソプラノ、ワルトラウト・マイヤーのコンサートが開催される。『ワルトラウト・マイヤー さよならコンサート』の名の通り、日本でのラスト・ステージとなる。
1976年にヴュルツブルク歌劇場にデビューし、以後ドイツ各地の歌劇場に出演を重ねてきたワルトラウト・マイヤー。1980年のテアトロ・コロン(アルゼンチン)への出演、そして1983年のバイロイト音楽祭での『パルジファル』クンドリー役の大成功を機に国際的なキャリアをスタートさせた。伝説的な舞台となった1993年のダニエル・バレンボイム指揮、ハイナー・ミュラー演出『トリスタンとイゾルデ』イゾルデ役は大評判となり、2000年のバイロイト音楽祭「ミレニアム・リング」にはジュゼッペ・シノーポリ指揮『ワルキューレ』ジークリンデ役で出演するなどソプラノの諸役でも圧倒的な成功をおさめた。
20世紀後半のドイツ・オペラの上演史はワルトラウト・マイヤーの名前なくして語ることはできない。マイヤーはメゾ・ソプラノという声域をこえ、最高のイゾルデ(「トリスタンとイゾルデ」)であり、ジークリンデ(「ニーベルングの指環」)であり、クンドリー(「パルジファル」)であり続けた。
そんなマイヤーがオペラの舞台以上に重要視していたのがドイツ歌曲の世界。マイヤーは常にオペラ歌手が歌曲を歌う重要性を訴え、2003年のシーズンには1年間オペラの舞台から離れて歌曲に専念するなど、自らの歌唱芸術をもってその言葉を実証してきた。歌手にとって、大編成のオーケストラや華やかな装飾歌唱に頼れない歌曲は、自らの声と芸術性の真価が問われる大きな挑戦でもあるという。日本でのラスト・ステージとなる今回、自らの歌唱芸術の集大成として選んだのも、歌曲のプログラムだ。今まさに伝説になろうとしている世紀の大歌手のラスト・ステージ。チケット一般発売は12月16日(金)開始。

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