「Yamaha Acoustic Mind 2022 ~PREMIUM~」に出演した(左から)あれくん、ISEKI、寺中友将(KEYTALK)

「Yamaha Acoustic Mind 2022 ~PREMIUM~」に出演した(左から)あれくん、ISEKI、寺中友将(KEYTALK)

ISEKI、ヤマハアコースティックギタ
ーの祭典で「最高の時間を」 あれく
ん“巨匠”寺中友将との熱いセッショ
ンで観客を魅了

 アコースティックギターの祭典「Yamaha Acoustic Mind 2022 ~PREMIUM~」が24日、東京都内のヤマハホールで行われた。
 ヤマハアコースティックギターの魅力を伝えるコンサート「Yamaha Acoustic Mind」は、14年から元キマグレンISEKIが総合プロデューサーとホストを務め、毎回多彩なゲストアーティストを迎え、趣向を凝らしたステージを展開する。
 9回目となる今回は10月1日~24日、ヤマハのブランドショップ(名古屋、大阪、東京)で開催。東京公演のラストとなるこの日は、ゲストとしてSNS発シンガーソングライターのあれくん、“巨匠”こと寺中友将(KEYTALK)が駆けつけた。
 拍手で迎えられたISEKIは「皆さんと一緒に、思いっきり、最高の時間を過ごしたいと思います」とあいさつ。
 2年前にオンラインライブを開催した際は無観客だったことに触れ、「再びお客さまを入れて、またライブができること、本当にうれしく思います」と語った。
 1曲目は「ガンバレロボ」。リズミカルな曲調に、観客から自然に手拍子が湧き起こった。2曲目の「相アイ傘」では、艶のある歌声を披露。
 続いて、「キマグレン時代から心身をともにしてきた」という愛用のギター「NTX5」に交換し、3曲目の「Parade」では、力強い歌声を披露した。
 ISEKIは、改めて「来年、私ISEKIはキマグレンでのデビューは15周年となります。『はじめまして』の方もいらっしゃると思いますが、ずっと応援してくれている仲間のみんな、そしてこれから出会う皆さんもいるでしょう」とした上で、「これからも、そんな音楽好きの人たちが集まれるすてきな場所をたくさん作っていけたらと思います」とコメント。
 自身の最後の曲として「約束の丘」を歌い上げると、観客に「いつかこの曲、一緒に歌おうね」と呼び掛けた。
 続いて、ISEKIにステージに呼び込まれたのは、白いパーカ姿のあれくん。ISEKIから「今年初めてお会いしたのですが、とにかくいいやつ」と紹介された、あれくんは「照れます。よろしくお願いします」と初々しくあいさつした。
 まずは2人で「太陽と曇り空」をセッション。その後、ISEKIからバトンを受け取ったあれくんは、女性目線で恋心を歌った「ずるいよ、、、」を、絶妙なビブラートを交えながらしっとりと歌った。
 「僕のこと知っている人はどれぐらいいますか?」と客席に問い掛けると、「僕のことを知らないよという方も、頭の片隅に入れて帰っていただけたらと思います」と笑顔でアピールした。
 普段から「恋愛の曲を描くことが多い」という、あれくん。「恋はすごく難しい。頑張ろうと思ったときほど、うまくいかない。そんなときほど、思わせぶりな態度を取ってくる異性がいたりする。恋愛は単純そうで難しい。そんな思いをした人に向けた曲です」と紹介し、人気曲「好きにさせた癖に」を披露。
 その後も、「花に水」「ツナギアイ」、そして新曲の「うたたね」で優しい歌声を届けた。
 2人目のゲストとして呼び込まれた寺中は、あれくんを「本当に才能がヤバ過ぎるね」とたたえた。「もう全然…」と、相変わらず低姿勢なあれくんだったが、巨匠との初コラボに「ぶち上げていきたい!」と、ワイルドに意気込みを語った。
 これには寺中も「本当に?」と驚きつつ、最後は2人で目線を交わしながら、軽やかに「Light Up」をセッションした。
 ステージに残った寺中は「あれくんにテンションをぶち上げてもらったから」と、1曲目にアップテンポな「MATSURI BAYASHI」を選曲。
 続けて、「MABOROSHI SUMMER」などで、伸びやかな歌声を響かせると、観客に向かって、「最高!」と笑顔でサムアップポーズを決めた。
 「音楽を始めたきっかけはアコースティックギター」という寺中。「ゆずの『友達の唄』を聞いたときに衝撃を受けて、あんな感じで自分もオリジナル曲を作りたいと思った」「親がもともとアコースティックギターを弾いていて、家にアコギがあったので、自分も小学生の頃からギターに触っていた」などとエピソードも紹介。
 「熊本からアコギと一緒に上京した」といい、「そんな人生を歩んできたので、ヤマハさんのアコースティックギターのイベントに呼んでもらえて、本当に幸せです」と改めて喜びをかみしめた。
 そして、両親への感謝の思いを込めた曲「照れ隠し」も披露。最後は、「アコースティックギターってやっぱり生だよね」と言いながら、オフマイクで「東京シネマ」を情感たっぷりに歌い上げた。
 すると、舞台袖から「すげ~よかった!」と拍手を送りながら、再びISEKIが登場。「僕がKEYTALKを好きになったきっかけの曲で締めたいと思います」と宣言し、2人で「黄昏シンフォニー」を熱唱した。
 最後は、観客の熱いアンコールに応え、あれくんも含めた3人が再登場。ISEKIが「ラストはこの歌で一緒に盛り上げていただきたいと思います」と呼び掛けると、観客も総立ちに。3人のハーモニーが奏でる名曲「LIFE」に酔いしれた。
 最後は、観客も一緒に、ピースサインならぬ“ヤマハポーズ”でフォトセッションを実施。ISEKIは「このような機会を頂き感謝です。引き続き、もっと面白いもの、最高のものを作っていこうと思います」と語ってライブを締めくくった。
(山中京子)

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