L→R 大湾(Bs)、YASU(Vo)、TAKANO(Vo)、志門(Gu&三線&Vo)

L→R 大湾(Bs)、YASU(Vo)、TAKANO(Vo)、志門(Gu&三線&Vo)

【ジャアバーボンズ インタビュー】
今回のアルバムの全体的な
テーマは“沖縄感”になった

沖縄発の4人組バンド、ジャアバーボンズが6曲入りのアルバム『ジャアイランド』を完成させた。沖縄本土返還50周年というタイミングで、地元・沖縄への想いを込めたという本作。個性に満ちた収録曲6曲について、メンバーに語ってもらった。

地元・沖縄に寄り添った
作品を作りたい

6曲入りのアルバム『ジャアイランド』が完成しましたが、今回のコンセプトは?

TAKANO
「RainBow」と「手の鳴る方へ」はすでに世の中に出ている楽曲なんですが、他の4曲は今回のアルバムのために新しく作った曲になるんですね。その4曲中3曲に三線の音が入っているので、沖縄を感じてもらえる作品になったかなと思っています。今年が沖縄本土返還50周年ということもあって、地元·沖縄に寄り添った作品を作りたいという想いから、今回のアルバムの全体的なテーマは“沖縄感”になりました。

沖縄復帰50周年というのがひとつ大きなきっかけになったんですね。

TAKANO
はい。アルバムはその瞬間の記録だと思いますので、今しか出せないものになったかなって。特に「ガジュマルの樹の下で」は、より沖縄への想いが強く込められた曲になっています。

では、最初に「ガジュマルの樹の下で」について聞かせてください。

TAKANO
志門が曲を書いて持ってきて、歌詞はメンバー全員で書きました。12~13年ぐらい前に作った「島心~しまぐくる~」という曲があるんですが、それは僕らが沖縄を離れた時に、改めて沖縄の良さを感じて書いた曲だったんです。初めて三線を取り入れた曲でもありますね。その時にメンバー全員で沖縄のことを思いながら歌詞を書いたんで、そこから10数年が経った今、“また全員で書いてみようか”と志門が提案してくれて、作ることにしました。
志門
「島心~しまぐくる~」が作られた時、僕はまだメンバーじゃなかったんです。僕が入って10年が経ちますけど、それぞれで曲を作ったりしていますが、ディスカッションしながらみんなで作るということをやってこなかったので、この機会にやってみたいなって。沖縄復帰50周年というきっかけもありましたし、三線とギターを担当していたKO-Gが卒業したこともあって、彼がやっていた三線の意志も受け継いでいきたいという想いから、みんなで作って、しかもちゃんと三線が入っている曲にしたかったんです。

このタイミングで作ることが必然だった感じですね。

志門
はい。そう思います。
大湾
ミュージックビデオも作ったんですが、沖縄での撮影はすごく楽しかったです。カメラのレンズ越しでも沖縄って分かるんですよね。空の色とか空気感とかで。ガジュマルは沖縄では身近にあるものなので。
YASU
沖縄に帰るとリラックスした気持ちにもなるんですよね。空が近く感じますし…昔は当たり前すぎて考えることもなかったんですけど、至るところにガジュマルの樹があるし。みんな小さい頃に登ったりしたし、妖精が出るという神聖な樹でもあるんですよ。そんな大切で身近なガジュマルを歌にすることができたのはすごく嬉しいです。

他の曲も順番に聞かせてください。1曲目に入っている「爛漫」。これは志門さんが作詞作曲をされていて、アレンジが磯貝サイモンさんという。この組み合わせもいいですね。

志門
以前から磯貝サイモンさんの存在は知っていて、この曲のアレンジャーをどうしようかと考えていた時、サイモンさんとやったら面白いかもって思ったんです。マネージャーに“つながりないですかね?”って訊いたら“ないですね”という返事だったんですけど、数日後に“つながったよ!”って連絡をくれて、アレンジをしていただけることになりました。偶然なんですけど、徳島とか沖縄とかサイモンさんが行かれる場所で僕たちと一緒になることが多くて、直接お会いしていろいろ話し合って作っていくことができました。とても初めて会ったとは思えないくらいの感覚でしたね。

フィーリングが合ったわけですね。

志門
はい。サイモンさんの名前はSimon & Garfunkelに由来しているそうなんですが、僕もそうなんですよ。“志門”と書いて“SIMON”なので、タッグを組んだら面白そうだなっていうのは名前からも思っていました(笑)。実際、アレンジをしてもらったら、それだけじゃなくて、例えば“サビを2回回しにしたほうがいいんじゃない?”とか曲の構成に関してもアドバイスをいただいたりしました。

志門さんが作曲を、志門さんとTAKANOさんが作詞をしている2曲目の「イメージノミライヘ」については?

志門
曲と歌詞を同時に作っていきました。ジャアバーボンズらしい応援歌で、1番の歌詞を僕が作って、“あとの歌詞はどういう言葉を当てはめようかな?”と考えていた時に、ジャアバーボンズの中で一番アツい男、TAKANOにお願いしようと思って。前々回のアルバム(2020年4月発表の『チャレンジャア』)で「フレー!フレー!」という曲をタッグを組んで作ったので、また今回も一緒にやればいい感じに出来上がるんじゃないかと思ったんです。
TAKANO
1番の歌詞がポジティブな感じだったので、2番の歌詞は心の闇とかマイナスな部分も盛り込んでサビにつなげていくかたちにしました。1番と2番の歌詞が対照的というか、表と裏みたいになっているんですが、その両方があって人間なので、これで良かったと思っています。
YASU
「ダイナミック琉球」のイクマあきらさんのところでレコーディングをしたので、ノリノリで勢いのある感じで歌えました。ライヴでもきっと盛り上がる曲になるんだろうなって思いますね。
大湾
疾走感があるし、レコーディングも楽しかったです。ライヴだとより伝わりやすいんじゃないかな?
L→R 大湾(Bs)、YASU(Vo)、TAKANO(Vo)、志門(Gu&三線&Vo)
アルバム『ジャアイランド』

OKMusic編集部

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