【おすすめDVD】「地獄のデビル・トラック」はDVD/Blu-rayの2種がマクザムから発売されている。

【おすすめDVD】「地獄のデビル・トラック」はDVD/Blu-rayの2種がマクザムから発売されている。

17本目・『地獄のデビル・トラック』
:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残
したい100本の映画…連載42

杉作J太郎の

DVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画
17本目・『地獄のデビル・トラック』 なんにもすることないなー。
 予定もなんにもない。
 晩飯、近所の中華料理屋でラーメン食べて、帰りにビデオでも借りて帰って見るか。
 そんな夜にハッピーエンドの恋愛映画なんか見た日には死にたくなるし、社会派の映画を見ても「知るか!」で終わり。ましてや難解な芸術映画なんか見たら腹が立ってテレビを壊してしまうかもしれない。
 わかりやすいのがいちばん。
 そして誰もが幸せにならないような、めちゃくちゃな映画がイイ。なぜなら見ている我が身が救われるからだ。
「誰だ、こんな映画作ったのは! 俺もたいていひどいが、これはひどい! ゆるさん!」
 作ったのはスティーブン・キングである。
 ある日、突然、地球上すべての機械が人間を攻撃してきたら?
 どーする?
 どーなる?
 物語はこれですべてだ。
 自動車、飛行機、自動販売機、スプリンクラー、銀行の自動支払機、調理器具、動力で上がったり下がったりする跳ね橋。ありとあらゆる機械が人間に襲い掛かる!
 この映画が凄まじいのは、機械の反乱は地球規模であるにもかかわらず、舞台となるのは一軒のガソリンスタンドだけ。
 冒頭、現象が発生したときは何か所かポンポンと画面に出てくるがそのあとは最後までガソリンスタンドしか出てこない。ま、若干大きめのガソリンスタンドで小さなファミレスみたいなのがくっついてそこの客や店員も機械に攻撃される。
 が、すべての機械が襲ってくるかというと襲ってくるのも襲ってこないのもいる。自動車もすべてが襲い掛かってくるわけではない。
 なんと言えばいいのだろう。夜、寝ているときに見る夢のような映画である。だから頭を使うようなこともない。漫画のような映画。1970代の青年劇画誌。芳文社の漫画タイムスとか漫画トピックスみたいな。ラーメンや餃子を食べながらテレビで野球見ながら、それでもなお読み進めることができる漫画。それよりも見ていて頭を使うことはないだろう。この映画に比べればほとんどすべてのものが難解である。
 ガソリンスタンド兼食堂のセットがあれば舞台でもできるかもしれない。
 とはいえ。
 大型トラック、トレーラーが束になって攻めてくる光景は圧巻である。リーダー格のトレーラーは前面に悪魔の顔がついている。おもちゃ屋のトレーラーだったんじゃないかな。そもそも最初から悪魔の大きなお面がくっついているのである。
 この映画が公開になって35年。機械化はさらに進み、パソコン、スマホなど機械はさらに人間の生活の首根っこを掴んでいる。この状態で機械が反乱を起こしたらこのガソリンスタンドの人々のように立ち向かい、互角の闘いが展開できるだろうか。
 無理だ。
 アッという間に人間は滅ぼされてしまうだろう。
 この映画の機械は宇宙人だったかUFOだったか彗星だったか、ま、そういうぼんやりしたものの影響で反乱を起こしたが、巨大な太陽フレアが発生してもほとんどの機械や通信はストップしてしまうことが予想されている。
 ま、余談でした。
 昔、私は携帯電話の待ち受け画面をしばらくのあいだ、1年ぐらいでしょうか、この映画のワンシーン、襲い掛かってくるデビル・トラックにしていた。好きなんです。
『地獄のデビル・トラック』(1986年/アメリカ合衆国)
出演/エミリオ・エステベス、パット・ヒングル、ローラ・ハリントン、ジャンカルロ・エスポジート、エレン・マッケルダフ、フランキー・フェイソン、スティーヴン・キング
撮影/アルマンド・ナンヌッツィ
音楽/AC/DC
脚本・監督/スティーヴン・キング
<隔週金曜日掲載>

記事バックナンバー:https://wp.me/p95UoP-ik
【おすすめDVD】「死の谷間」はBlu-ray版にDVD同梱したものがハークより発売中(販売元 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント・HKBO-81356)※画像は2018年発売「死の谷間」レンタル専用版(販売元 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント ・HKRD-81356 )
https://books.rakuten.co.jp/rb/15569283/
杉作J太郎監督作品『怪奇!!幽霊スナック殴り込み!』&『任侠秘録人間狩り』が、Google Play/Rakuten TV/prime video/J:COM/ひかりTV/dTV/ビデオマーケット/GyaOストア/DMM.com/ムービーフル+/VIDEX 各社配信されております。お時間のある方はぜひいかがでしょうか。
杉作J太郎(杉作J太狼XE) twitterアカウント
https://twitter.com/otokonohakaba杉作J太狼XE監督作品 映画「チョコレートデリンジャー」twitterアカウント
https://twitter.com/choco_derri2017
・雑誌、実話BUNKA超タブー(月刊/毎月2日発売 11月号発売中)でコラム「熱盛サウナおやじの伝言」連載中! (電子書籍版や一部定額読み放題サイトでバックナンバーもお読みいただけます ※10月号のみ編集部都合で休載)
・「文藝別冊 高倉健」(河出書房新社)に杉作J太郎書き下ろしの詩が掲載されています。
・杉作J太郎個人のtwitterアカウントから、スペース配信(音声配信)が行われることがあります。フォローしてね!
【著者最新刊のお知らせ】
よるひるプロから「杉作J太郎詩集」が発売されました。よるのひるね店頭、中野・タコシェ、新宿紀伊國屋書店本店、神田三省堂、池袋ジュンク堂、池袋三省堂、松山市モア・ミュージックなどでも店頭販売予定です(在庫切れの場合はご容赦ください)。また、一般書店からも書名と版元を伝えて「地方・小出版流通センター経由で」と言えば取り寄せが可能です。なお通販は「よるのひるね」のBASE通販サイトで。なお、楽天ブックスやamazonにも取扱あり。
https://yorunohirune.base.shop/
https://books.rakuten.co.jp/rb/17001939/
【ラジオのお知らせ】
週に4回!! 愛媛・南海放送ラジオで「杉作J太郎のファニーナイト」放送中。火・水・木/19:00~21:30, 土/21:00~23:00。アプリ「radiko」のプレミアム会員(税込385円)なら日本全国でOK、タイムシフト(あとから聴くこと)もできちゃう! ラジオの未来のためにもみんな聴いてね!
◎ラジコプレミアム詳細:http://radiko.jp/rg/premium/
◎番組詳細:https://www.rnb.co.jp/radio/j-taro7/
◎番組twitter:https://twitter.com/jtaro_night
【杉作J太郎サミット(配信)】
10月分は当記事ポスト時点では未発表ですが、中旬くらいに下のURLを確認してみてください!
★杉作J太郎サミットオンラインチケットはこちらから。
https://blog.rnb.co.jp/matsuyamasummit/
【杉作先生のLINEスタンプ】
発売中です。なんと、キャラクターが動くのです。これは衝撃!
「動く!杉作J太郎のあなたに捧げるスタンプ」
https://store.line.me/stickershop/product/1293340
動かないほうがいいという方はこちら。
「杉作J太郎の あなたの笑顔が見たいスタンプ」
https://store.line.me/stickershop/product/1295630
【杉作J太郎:プロフィール】
すぎさく・じぇいたろう
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める(男の墓場改め)狼の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。
【おすすめ書籍】「東映実録バイオレンス 浪漫アルバム」(徳間書店)【全国書店・ネット書店で発売中】杉作J太郎・植地毅 著
https://books.rakuten.co.jp/rb/15332613/

ブッチNEWS

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着