「一緒に耐え忍んだこの2年間の後に
、皆様をこの作品で元気づけることが
できて、嬉しい」~小池徹平&城田優
が魅せるブロードウェイミュージカル
『キンキーブーツ』が開幕へ

ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』が2022年10月1日(土)から東京・東急シアターオーブほかで上演される。2016年に日本初演、19年に再演され、チケットは全公演即日SOLD OUT。連日の大盛況で日本中を熱狂の渦へと巻き込んだ本作が、再び幕を開ける。
初日を前にした9月30日(金)、ゲネプロ(総通し舞台稽古)が行われた。その様子を写真とともにレポートする。
ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
舞台はイギリスの田舎町ノーサンプトンにある老舗の靴工場「プライス&サン」。その4代目として生まれたチャーリー・プライス(小池徹平)は、父の意向に反してフィアンセのニコラ(玉置成実)とともにロンドンで生活する道を選ぶが、その矢先、父親が急死。工場を継ぐことになってしまう。

ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
工場を継いだチャーリーは、実は経営難に陥って倒産寸前であることを知り、幼い頃から知っている従業員たちを解雇しなければならない状況に。従業員のひとりであるローレン(ソニン)に倒産を待つだけでなく、新しい市場を開発するべきだと発破をかけられたチャーリーは、ロンドンで出会ったドラァグクイーンのローラ(城田優)にヒントを得て、危険でセクシーなドラァグクイーンのためのブーツ“キンキーブーツ”をつくる決意をする。
ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
チャーリーはローラを靴工場の専属デザイナーに迎え、二人は施策を重ねる。型破りなローラと、保守的な田舎の靴工場の従業員たちとの軋轢の中、チャーリーはミラノの見本市にキンキーブーツを出して、工場の命運を賭けることを決意してーー。
ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
2013年にトニー賞で最多となる13部門にノミネートされ、作品賞、主演男優賞(ローラ役のビリー・ポーター)、オリジナル楽曲賞(シンディ・ローパー)、振付賞(ジェリー・ミッチェル)、編曲賞、衣装デザイン賞の6部門を受賞した本作。日本では前述の通り、2016年に初演、19年に再演され、幸せと感動の渦に巻き込んだ。今回は、チャーリー役の小池徹平、ローレン役のソニン、ニコラ役の玉置成実、ドン役の勝矢らは続投で、ローラ役は三浦春馬から城田優が引き継ぐ形となる。
ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
最初に語っておきたいのは、やはりローラを演じた城田についてである。
再再演のカンパニーにほぼ自分だけが初参加という重圧もさることながら、歌も踊りも芝居も相当高いレベルが求められるローラという役を、しかも人々の記憶に深く刻み込まれたあの三浦春馬のローラから引き継ぐ形で演じなければいけないというプレッシャーは相当なものだっただろう。しかし、城田はやってくれた。覚悟と愛を持って、この再再演に挑んでくれた。そのことにまず敬意を表したい。

ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
「Land of Lola」で、新ローラの姿を見たとき。圧倒的な存在感を放つローラがそこにいた。
エンジェルスたちと踊る「Sex Is in the Heel」といった派手な演出のシーンだけでなく、「Not My Father's Son」でチャーリーにお互いの悩みを打ち明ける場面だったり、「In This Corner」終わりのドンとのやりとりだったり、「Hold Me in Your Heart」終わりの一言だったり、ローラの人間性や思いが滲み出る場面を繊細に演じているのが印象的だった。
SPICEのインタビューでも語っていたが、3回目のチャーリー役を演じる小池と城田は同級生。その信頼関係が舞台でも垣間見えて、実に頼もしい。これから初日が明け、千穐楽を迎えるその日まで、公演を重ねるごとにどんどん成長を見せてくれると思う。

ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
今回は、初日を前にした出演者の囲み取材は行われず、コメントも公表されなかった。ただ、演出のジェリー・ミッチェルのコメントのみ発表されているので、それをご紹介したい。

■演出:ジェリー・ミッチェル
3回目のキンキーブーツと共にまた東京に戻って来ることができて嬉しいです。徹平、ソニン 、成実、勝矢、あらた、そして今回は優が率いるカンパニーのステージを見てとても興奮しています。
徹平演じるチャーリー・プライスとそれぞれの登場人物の関係性がキンキーブーツのストーリーの中で完成されていて、すべてのエンジェルスとファクトリーワーカーがこの作品に魔法をかけています。
そして城田優は美しく、背が高く、ローラとしてとても感動的な存在です。彼の歌声は一流で、そして素晴らしい俳優でもあります。彼のローラを日本の皆様に紹介できることを楽しみにしています。
改めてまたこの東京で、特に私たちが一緒に耐え忍んだこの2年間の後に、皆様をこの作品で元気づけることができて(=Raise everyboy up)とても嬉しいです。愛と共にみんなで前に進みましょう。素晴らしい公演になりますように。

ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子

ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
ミュージカル『キンキーブーツ』ゲネプロの様子
互いを認め、受け入れる。別の世界で生きてきた人間同士が、思いもよらなかった共通点を発見し、共に問題を解決するーー。ハッピーな作品の雰囲気ももちろん楽しめるが、作品のメッセージが今改めて突き刺さる。上演時間は1幕70分、休憩20分、2幕55分。ぜひお見逃しなく!

取材・文・撮影=五月女菜穂

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

新着