miwa、約半年ぶりとなる単独公演『m
iwa special concert 2022 “REVIVA
L”』のオフィシャルレポートが到着
(画像:全11枚)

miwaの単独公演『miwa special concert 2022 “REVIVAL”』が、9月25日(日)に東京国際フォーラム ホールCで開催された。本記事では同公演の公式レポートをお届けする。

今年2022年、miwaは精力的な活動を続けてきた。まず、2月に約5年振りのフルアルバム「Sparkle」をリリースし、アルバムを引っ提げた東名阪ツアー『miwa concert tour 2022 "Sparkle"』を開催。6月、7月にはジェッダ(サウジアラビア)・パリ(フランス)・ロサンゼルス(アメリカ合衆国)など海外での活動や『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』をはじめとした国内フェス・イベントにも出演。さらに、8月24日には自身初となるEP『君に恋したときから』をリリース。
そんなmiwaが9月25日(日)に約半年ぶりとなる単独公演『miwa special concert 2022 “REVIVAL”』を開催した。
miwaのこれまで、特に2022年の体験・経験が詰まった、ファン垂涎の一夜となった。
『miwa special concert 2022 “REVIVAL”』 撮影=佐藤薫
【『miwa special concert 2022 “REVIVAL”』オフィシャルライブレポート】
今回の公演は【第一部】と【第二部】に分かれており、miwaにとっても初めての“二部制”の公演となる。
【第一部】は、6月にサウジアラビアにて出演した『Anime Village』(Jeddah Season 2022)と同様のセットリスト、同じ編成(音楽プロデューサーNAOKI-Tとギタリスト オバタコウジとのデジタルユニット)での再現ライブとなる旨が事前にオフィシャルHPで告知されていた。
チケットはソールドアウト。一般発売後即完売となった約半年ぶりの公演ということもあり、会場に入るファンの表情には高揚感が見て取れる。事前に公開されていたセットリストを確認してきたファン、あえて確認してこなかったファン、【第二部】に何が演奏されるのかをワクワクしているファン、など各々の楽しみ方は異なると思うが、共通して“miwaのコンサートを楽しみにしてきた”ことが伝わってくる空気が会場に漂っている。会場にはあまり聞き馴染みのないトルコ音楽が流れる。実は、冒頭に記述したサウジアラビアに渡航する際に経由した場所がトルコ・イスタンブールだったという。開演前から今までとは違った特別な雰囲気がBGMからも演出されていた。
そして、miwaが登場し【第一部】がスタート。
事前に公開されていたセットリストの通り、そして、音楽プロデューサーNAOKI-Tとギタリスト オバタコウジとのデジタルユニット編成で演奏される「Faith」からコンサートの幕があけた。
『miwa special concert 2022 “REVIVAL”』 撮影=佐藤薫

『miwa special concert 2022 “REVIVAL”』 撮影=佐藤薫
『miwa special concert 2022 “REVIVAL”』 撮影=佐藤薫
1曲歌いきると来場してくれたファンの顔を見渡しながら挨拶しつつ、共にステージに立つNAOKI-Tとオバタコウジを紹介。「今年海外を回った中で、サウジアラビアのアニメフェスでやったセットリストを日本でもやりたいなと思って、この公演を開催することに決めました」とこの“REVIVAL”という公演を開催するに至った経緯を話す。

「セットリストを公開しているので、次の曲は日本初披露のあの曲ということはみんなわかっていると思います。では、盛り上がっていきましょう!」と観客を盛り上げ、鳴り始めたのは日本初披露の「ティーンエイジドリーム」。続けて、「360°」「アップデート」を立て続けに披露し観客のボルテージを上げていく。
さらに「踊ろうー!」という煽りから「ミラクル」をスタート。サビに入ると今や定番となった振りを会場全員で踊り、一体感に包まれていく。4曲続けてのアップチューンによって、観客の気持ちはmiwaのライブにのみ向けられる。
「次の曲はデビュー曲を弾き語りでお届けしようと思います」というMCから「don’ t cry anymore」を弾き語りで披露。会場の視線が一斉にmiwa1人に集中する。心なしかmiwaのギター・歌声ともに力が入っているようにも感じた。リリースから13年経った今でも色褪せず、miwaのアーティストとしての道に必ずそばにあったこの楽曲を歌い上げる。
ギターを下ろし、特徴的なイントロから始まる「神無-KANNA-」を続ける。映画『神在月のこども』の主題歌として、昨年リリースながら今年フランスやロサンゼルスでの体験をさせてくれた大事な縁をもたらしてくれた楽曲だ。
半年ぶりの開催となった単独公演に足を運んだ観客とのご縁を大事にするように、丁寧に歌い上げる姿が印象的だった。
そして、miwaのライブらしく和やかにメンバーとのトークを広げていく。自然な流れから、後半戦に向けてMCで観客を盛り上げていく。
しっかり観客を盛り上げ、「chAngE」に突入。タオルを回す風景は圧巻だ。タオルを回すことすらも難しかった時期を乗り越え、心の底から楽しそうにタオルを回すフロアを見渡すと、何とも言えないエモーショナルな感情が沸き上がる。続けて「again✕again」とロックサウンドが続く。
ここでサプライズ。「この曲を作ったNAOKI-Tさんと共に、今日はみんなに届けたいです。」という言葉から公開されていたセットリストには入っていなかった「CLEAR」を披露。次に演奏される楽曲を知っている観客を良い意味で裏切る。
そして代表曲「ヒカリヘ」。第一部も終わりに向かっていく。
『miwa special concert 2022 “REVIVAL”』 撮影=佐藤薫

『miwa special concert 2022 “REVIVAL”』 撮影=佐藤薫
『miwa special concert 2022 “REVIVAL”』 撮影=佐藤薫

「今日ここにいるみんなが、自分の色で、自分らしく輝けるように、歌います」と【第一部】最後の曲「Sparkle」を披露。今年2月にリリースした5年振りのフルアルバムのタイトルトラックだ。
今年、フェスやINSIDE THE FIRST TAKEなど多くの場面で披露されてきた1曲である。
「どうやって生きるのか挑むのか この胸のSparkle We'll be all right」というフレーズに込められたメッセージを会場に詰め掛けた観客に向けて全身全霊で届ける姿は圧巻の一言。
第一部は終了。一度休憩に入る。
改めて観客の前に姿を現したmiwaは「さぁ、ここから第二部のスタートです!」とはじめ、8月にリリースされたEP「君に恋したときから」の収録曲を全て披露することを宣言。
1曲目はロサンゼルスで撮影されたMVでも話題になった「シンクロ」。MVでの指ハートが印象的なのか、観客が指ハートをmiwaと合わせる。まだ声が出せない状況ながら、お互いに同じ空間を共有する・歩み寄るという心が感じられた。miwaは楽曲に合わせて軽快なステップを踏みながら歌いきる。
続けてロサンゼルスで制作された「Dive Into Summer」を披露。ボーナストラックとして急遽EPに収録された夏を全力で感じられる楽曲だ。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』で初披露した夏曲だ。
そして、今回の編成ならではのギターアレンジで2曲を披露する。
まずは、ABEMAオリジナルシリーズ恋愛番組『私たち結婚しました 3』の主題歌でも話題になった「君が好きです」。冒頭のサビがmiwaのギターと声だけで始まる。ぐっと観客の気持ちがmiwaに集まった空気が感じられた。心地よい3本のギターの音色と穏やかで優しいmiwaの歌声が重なり、1つ1つの歌詞がすっと入ってきて、聞いていると自然と楽曲の世界観に引き込まれていく。先日のインスタライブで弾き語り1コーラスを披露していたが、やはり生で観る演奏は素敵だった。「君が好きです」というシンプルかつ、とても強いワードをまっすぐに届ける姿が印象に残った。
その空気感を保ったまま、「あたりまえに」がmiwaのギターイントロからスタート。テレビ大阪 開局40周年ドラマ『ちょこっと京都に住んでみた。』主題歌を担当したこの楽曲では、歌い方を今までと違うアプローチに挑戦したという。ギターの重なり合う音色が「あたりまえに」の世界観にいろどりを添えているようだった。
「今日最後の曲、一緒に楽しんでいきましょう!」と、咲坂伊緒『サクラ、サク。』4巻コラボソングの「Bloom」をファンの前で初めて披露。
テレビでも披露されてきた、本編ラストとなるこの楽曲がスタートすると、自然と観客の顔から笑みがこぼれる。まだマスクを着用しているが、「楽しい!」という感情があふれ出していた。
【第二部】が終了し、会場から惜しみない拍手が贈られながらコンサート本編は終了。
だが、まだ公演は終わらない。会場に手拍子によるアンコールが鳴り響く。
「アンコールありがとう!」と、今回のコンサートグッズに身を包んだmiwaが1人でステージに現れる。
「アンコールはひとりで、弾き語りでお届けしたいと思います。私の原点とも言える弾き語りでなにをみんなに届けようかなと考えました。大変な日々を乗り越えてなお、明日からまた大変な日々と戦い続けるみんなに、私がいま届けられること、少しでもエールを送れる曲を選んできました。心を込めてお届けします。」と話し、コロナ禍のなかでなにかできることはないかとstay home ver.としてリモートでファンに届けた「Who I Am」と、“誰もが誰かの光”という印象的なフレーズがいまの世の中だからこそさらに響く「We are the light」を会場に詰め掛けた観客のひとりひとりに向けて、miwaだけのステージで弾き語り。
そして、「最後の曲になります。今日は本当にありがとうございました」と会場に詰め掛けたファンに感謝を伝え、本公演最後となる曲「つよくなりたい」を披露し、公演は幕を閉じた。
『miwa special concert 2022 “REVIVAL”』 撮影=佐藤薫

2022年の前半の体験と経験をすべて詰め込んだような、今までのmiwaからさらにパワーアップした表現力。
楽曲によって声色を変え、表現も変え、miwaの今ある全てをフルに使ったライブは“表現者”として1ステージ登ったように感じられた。
いまのmiwaを存分に楽しめる合計20曲、約2時間の公演、充足感に満ち溢れた一夜だった。
年末にはビルボードツアーの開催も決定しており、今後のmiwaの活動からも目が離せない。
『miwa special concert 2022 “REVIVAL”』 撮影=佐藤薫

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