The Soap Girls、ベッド・イン

The Soap Girls、ベッド・イン

The Soap Girlsの来日ツアーが開幕!
ベッド・インとの対談を公開

1980年代末から1990年代初頭へのリスペクト精神を掲げ、ボディコンシャスな衣装に身を包み、レトロなロックをぶちかます“バブル系アイドル” ベッド・イン。他に類をみないベッド・インのスタイルに、来日前から関心を寄せていたThe Soap Girlsのミリー(Ba&Vo)とミー(Gt&Vo)は、とても早い段階で、ベッド・インとThe Soap Girlsにとても強い共通点を見つけていたのだという。

1985年から1991年までの日本で起こったバブル景気を“バブル時代”と呼ぶが、ベッド・インの2人=益子寺かおり(Vo)と中尊寺まい(Gt&Vo)は、リアルにバブル時代を経験していない。彼女達は何故“バブル時代”をこよなく愛し、そこに強く惹かれるのだろう? また、もちろんそんな時代を知るはずもないThe Soap Girlsが、ベッド・インのが放つサウンドとメッセージに、強く惹かれたわけとは?

パンクって、心の中にあるものだと思う

The Soap Girls、ベッド・イン

The Soap Girls、ベッド・イン

――ベッド・インとThe Soap Girlsの共通点としては、2人構成のガールズユニットバンドということですが、オーソドックスなバンド構成ではなく、敢えて“2人”というユニットでのバンド構成を選んだ意味から訊かせてもらってもいいですか?

ミー:私達が2人という形態を貫いているのは、この2人としてバンドサウンド全体を操るという意味を大事にしたいからなの。

ミリー:サポートドラマーを入れてセッションすることで、その時々のThe Soap Girlsのサウンドが完成するんだけど、そこで生まれるそれぞれのThe Soap Girlsの音も、私達2人のその時のThe Soap Girlsの形だから。だから、いろんな国をツアーで回って、いろんな国の人達とセッションして、“その時にしかないThe Soap Girls”を私達2人が表現していくことがとても大切だと思っているの。

益子寺かおり:なるほど。でも、私達も同じかも。もともとのキッカケは私もまいもバンドだったんです。それぞれ別々のバンドをやっていて、そこで出逢ったんです。

中尊寺まい:私はもともと文系パンクバンドをやっていて。

益子寺かおり:私はアングラな歌謡ロック系のバンドをやっていて、それぞれのバンドで共演する形で知り合ったんです。お互い「バブル顔って言われな~い?」って盛り上がって(笑)。私もまいもバブル文化が大好きだったこともあり、意気投合したんです。バブル文化…1980年代末期から90年初頭の日本のカルチャーです! 分かりますか? ジャパニーズ・トラディショナル・バブルスタイル! ボディコンシャス!

中尊寺まい:イエ〜ス!(自らの体のラインをなぞりながら) ピシッ!

益子寺かおり:ベリーベリータイト!

中尊寺まい:アーンド、ゴージャス! 分かりますか?

ミリー&ミー:はい! 分かります! とても素敵!

益子寺かおり:エキサイティングガールスタイル! OK?

中尊寺まい:ディス イズ バブリースタイル! You know?

ミリー:はい! 分かります! 大好き!

ミー:とても共感できます!

――かおりちゃんとまいちゃんは、バブル文化のどういうところが好きなの?

中尊寺まい:バブル文化時代って、ただただ見た目のゴージャスさだけではなく、実は奥深いものだと思っているんです。“女性”という存在がすごく強く、とても自由でいられた時代だったんじゃないかなって思うんです。私たちは、バブル時代をリアルに生きていた世代ではないので、歴史を遡って知った世界ではあるんですけど、本当にその時代に憧れていて。The Soap Girlsのインタビューを読んだとき、“同じ気持ちなんじゃないかな?”ってすごく共感したんですよね。勝手に親近感が湧いたというか。

ミー:ありがとう。本当にそう思う。私達もベッド・インについて同じことを話したわ。本当に最初から親近感が湧いたの!

ミリー:そう。ベッド・インの2人は自分をすごく強く持っている女性だなって思ったの。

中尊寺まい:同じように思っていてくれたなんて、感動!

益子寺かおり:あ~ん! マンモスうれP~! 私達もThe Soap Girlsの2人にチンパシーを感じていたわ♡

中尊寺まい:マンモスヤッピ〜♡(自らの胸を両手で抱えて揺らす)

ミリー&ミー:あははは。グラマー(笑)!

――あははは。おっぱいの大きさでは負けたね、The Soap Girls(笑)。ベッド・インの勝ちだね!

ミー:そうそうそう!

ミリー:私達は男性よりも小さいです(笑)!

中尊寺まい:私達は、おっぱいだけじゃなくて、他のところにもいっぱいお肉が付いてるからね! ミートテックってやつ?

益子寺かおり:100%…SO! かもね~♡美味しそうでしょ? このお肉♡

ミー:(日本語で)オニク?

益子寺かおり:そうそう! ディス イズ オニク! 

ミリー:あははは。可愛い(笑)!

益子寺かおり:活動を始めた2012年頃は一気にアイドル文化が盛り上がっていた時期なんですけど、私達はバブル時代に活躍していたケバくてカッコいいセクシーアイドルの皆様に憧れていたので、持ち前の“バブル顔”と“強い女性像”を掛け合わせて、いっちょ喧嘩の安売りを始めようか! って話になって。すべて自分たちの意思で“ヤリたいことを好きなだけヤる”セルフプロデュースで、パンク精神を持ってアイドル界で闘おう! という気持ちからベッド・インは生まれたんです。

ミリー:ベッド・インは本当に精神がパンクだと思うわ! パンクって、見た目じゃなくて、本当に心の中にあるものだと思うの! そんな精神が、ベッド・インからは伝わってくるの!

中尊寺まい:本当にサンクスモニカ! そういうのって言葉を越えるモノよね。

――そうね。ベッド・インもThe Soap Girlsも、サウンドがとても分かりやすいパンクという感じでもないからね。サウンド的には自分達の感じるままの自由な表現を感じるから。でも、そんな中にもそれぞれの音楽ルーツを感じるよね。まいちゃんのルーツはハードロック? ギター、SGだもんね。

中尊寺まい:そうですね、SGはロンモチでブラック・サバスへのリスペクトです!

ミー:おぉ〜! 最高です!

――そこからアイドルに方向転換? 

中尊寺まい:そうなんですよ! バブリーアイドルに(笑)。ベッド・インは純粋なアイドルではないかもしれないですけど、私はブラック・サバスやパンク・ハードコアも好きだけど、アイドルも好きだったし、バブル文化も昭和歌謡も好きだった。どれも本当に好きだったので、それを全部詰め込んだのがベッド・インだったって感じですかね。お互い最初は別々のバンドで好きな音楽をやっていたので、“2人で何かやるときは、そことは全く別のことをやろう!”って思って今のスタイルになったんです。

益子寺かおり:DA.YO.NE~! この2人でしか出来ないことをしたかったんです。

ミリー:そこは私達も同じよ。それぞれ性格も違うし、好きなものも少しずつ違うんだけど、2人で一緒にやるときは全部が重なり合うの。

ミー:そう。この2人じゃなくちゃ出来ないことになるの。無理して揃えようとしなくても揃っちゃうの(笑)。そういう人っているでしょ?

ミリー:ベッド・インの2人も全然個性は違うのに、何故かやっぱり飛び抜けてる感じがするから。そこは2人の持ってる力と放つ力が強いんだと思うわ!

中尊寺まい:あ〜ん、タマランチ会長♡ The Soap Girlsの2人の音楽ルーツってどこだったりするんだろ? 私は、The Soap Girlsのサウンドに、自分が好きだったグランジとかパンクとかロックの要素をビンビン物語に感じるの! 憧れていたガールズバンドの匂いがする。L7とかガールスクールとか、ランナウェイズとか。

ミリー:おぉ! 嬉しい! まさにそうです! L7とかガールスクールとかはもちろん大好き! ニルヴァーナとかもすごく好き!

中尊寺まい:やっぱり! 私が好きなバンドのテイストを音からすごく感じるの!

益子寺かおり:あ~ん! ズッポシ通じ合ったね♡やっぱし音楽は国境を超える、世界共通の素敵なサムシングね…!

OKMusic編集部

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