帝国喫茶、ファーストアルバム『帝国
喫茶』から女優・森田想が出演する「
貴方日和」のMVを公開
▼ファーストアルバム紹介文
コロナ禍の2020年夏、関西大学軽音サークルで一緒だったメンバーで結成され、2021年夏に初ライブを行ない、同年秋に杉浦祐輝(Gt.Vo)・疋田 耀(Ba)・杉崎拓斗(Dr)・アクリ(Gt)という現メンバーが揃う。そこから僅か1年、彼らは明らかに同年代の中で一頭地を抜いている。
今年6月リリースの1st EP『まちあわせ』は、疾走と刹那を持ち合わせた収録曲『じゃなくて』を中心にまだ見ぬ多くの聴き手と出逢えた音源となり、東京・大阪・名古屋のクラブサーキットイベントでは耳の早いミュージックラバーたちが集まり入場規制も記録された。
「誰の作った曲でも自分が歌えば自分のバンドだと思っている」と言い切る杉浦だが、今作は遂に彼の作詞作曲ナンバーが2曲収録されるのも注目点である。元々、ソロで弾き語り自主音源を出していた事もあり、疋田や杉崎の楽曲とはまた違って、憂いがあるアコースティック基調のナンバーとなった。弾き語りでも歌っていた「部屋の中で」と新たに書き下ろした「星のマーチ」は必ず聴いて欲しい。「弾き語りで何曲か作ったけど、バンドでやりたいと想ったのは『部屋の中で』だけだったし、初めて手応えを感じた曲だった」(杉浦)
ロマンチックな独自の世界観を楽曲で表現する杉崎も、映画好きの彼らしい「恋する惑星」を今作では書き下ろしている。
また、バンド周りのロゴやグッズなど今まで全てのイラストを手掛けているアクリ(Gt)による喫茶店をモチーフにした今作のジャケットも観てもらいたい。
次なる局面に達している彼らの成長は、まだまだ留まる事を知らない。
帝国喫茶の歴史は始まったばかりである。これからも楽しみでならない。
取材・文=鈴木淳史
『帝国喫茶』
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