back number「わたがし」歌詞の意味
は?"好き"と言えないラブソングに胸
が締め付けられる!

知れば毎夏聴きたくなる名曲「わたがし」

『わたがし』は、2012年7月にリリースされたback numberの6枚目のシングル。
同年11月21日にリリースされた3rdアルバム『blues』にも収録されています。
さらに、TBS系列で現在も放送中の音楽番組「COUNT DOWN TV」では、2012年7月期のオープニングテーマに起用されました。
▲back number-わたがし【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
『わたがし』では、back numberの他作品と同様にボーカル兼ギターの清水依与吏が作詞・作曲を務め、back numberが編曲を担当しました。
また、EXILE、ゆず、青山テルマなど数々のアーティストをプロデュースしてきたsoundbreakersが編曲に参加しています。
さらに、本作のPVおよびCDジャケットには、人気女優の山本美月が出演したことで話題を呼びました。
楽曲の世界観を丁寧に映像に落とし込んだこちらのPVでは、歌詞にも登場する「水色にはなびらの浴衣」を纏った山本が夏祭りを楽しむ様子が映し出されます。
彼女の透明感も相まって、主人公の目に映る景色をそのまま切り取ったような作品に仕上がりました。
さっそく『わたがし』の歌詞をたどりながら、楽曲の魅力を紐解いていきましょう。
臨場感に溢れた情景描写
わたがし 歌詞 「back number」
https://utaten.com/lyric/jb71207094
たった1フレーズで、主人公の世界がどれほど「君」で埋め尽くされているのかが伝わってきます。
さらに、恋人未満の関係である君を夏祭りに誘うため、僕がどれだけの勇気を振り絞ったのかが「よく誘えた 泣きそうだ」の1文に集約されています。
わたがし 歌詞 「back number」
https://utaten.com/lyric/jb71207094
誘ったはいいものの、君と2人で過ごすことに慣れていない主人公。
君の前では余裕でありたいと思う反面、本当に好きな人の前ではどう振る舞えばいいのか分からない初心さが甘酸っぱさを引き出します。
わたがし 歌詞 「back number」
https://utaten.com/lyric/jb71207094
抑えきれない気持ちを持て余すように、この先の行動を何度もシミュレーションする主人公。
余裕のない中でも、君のことを精一杯大切に扱おうとする気持ちが読み取れます。
聴き手も思わずドキドキしてしまうほど、臨場感に溢れた情景描写は流石としか言えません。
「わたがし」のような甘い思い出
わたがし 歌詞 「back number」
https://utaten.com/lyric/jb71207094
君との距離感にソワソワしていた前半と打って変わり、後半では主人公の奥手な一面が垣間見られます。
君が好きという気持ちで胸が張り裂けそうな主人公は、君の一挙手一投足に思わず反応してしまいます。
それでも自分を期待させないよう、君の言動には何の意味もないのだと言い聞かせて自分を落ち着かせているようです。
わたがし 歌詞 「back number」
https://utaten.com/lyric/jb71207094
それでも君が僕のしたことに笑ってくれることで、多幸感を感じる主人公。
やっと自分の心の置き所を見つけた気がして、さらなる動悸の高鳴りを感じるのでした。
わたがし 歌詞 「back number」
https://utaten.com/lyric/jb71207094
どうしたら胸を締めつけるこの感情を君に伝えることができるのか。
楽曲の冒頭では、夏祭りに誘えただけで一喜一憂していた主人公が、次第に君からの好意を求めるようになっていきます。
横にいるだけでなく、君の恋人になりたいと、自身の気持ちをはっきりと自覚する主人公。
自分の気持ちを伝える術である「好き」という言葉は分かっているのに、なかなか喉を通り過ぎてくれません。
わたがし 歌詞 「back number」
https://utaten.com/lyric/jb71207094
無条件に君の一部になれる「わたがし」を羨ましく思いながら、無邪気に笑う君を見つめる僕。
君と僕が過ごした夏祭りも、まるでわたがしのように一瞬で溶けてしまう甘い思い出なのかも知れません。
繊細な心理描写が魅力
今回は、back numberの『わたがし』の内容を歌詞の意味から考察しました。
甘酸っぱい恋模様を切り取った本楽曲は、思わず感情移入してしまうほど繊細な心理描写が最大の魅力です。
歌詞には「好き」という直接的な表現がないにもかかわらず、僕から君に対する愛情が痛いほど伝わってきます。
主人公の気持ちに呼応するようなメロディーやコード進行は楽曲の魅力をさらに助長しています。
『わたがし』を聴きながら夏の終わりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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