L→R HISASHI(Gu)、JIRO(Ba)、TERU(Vo)、TAKURO(Gu)

L→R HISASHI(Gu)、JIRO(Ba)、TERU(Vo)、TAKURO(Gu)

【GLAY インタビュー】
今、GLAYはどういう方向へ
向かっているのか?

出てきたものを純粋に
ぶつけてみるのが一番の答え

ちなみにTERUさん、JIROさんの「Only One,Only You」に対する最初の反応はどうだったか覚えていますか?

どうだったんだろう? 「クロムノワール」と「Only One,Only You」はTAKUROと亀田誠治さんとのプロジェクトみたいな感じで進めていたので、いかにTAKUROが持っている目標に近づけるかということを徹底して頑張っていたと思うんですよね。

今言われたことも納得と言えば納得で。これは私の感想ですが、「Only One,Only You」のようなTAKUROさんの主張の強い楽曲はこれまでもアルバムに必ず一曲はあったと思います。ただ、それがシングルになることはほとんどなかったので、今回はちょっと新鮮な驚きがありました。

確かに。…分かりやすいというところで言えば、2曲目の「GALAXY」のほうが表題曲なんだろうね。TAKUROは“果たしてシングルって何?”というところにぶち当たったと思うんですよ。だから、冒頭で言った“礼儀”というところで言うと、今回は“今、GLAYはどういう方向へ向かっているのか?”という舵みたいなものになるのかも。

これまではシングルはシングル、アルバム曲はアルバム曲という意識があったのかもしれませんが、TAKUROさんはもうその辺は度外視しているのかもしれませんね。

うん。シングルを出すとラジオでかかるとか、そのMVがテレビで流れるとか、プロモーションの手段だったのが、もう今の時代に合わなくなってきていると思いますよね。なので、“やりたいことをやろう!”みたいな。彼は口癖みたいにそう言っていますし、これは今のGLAYが言うべきメッセージだったのかなと。

なるほど。TAKUROさんからは“『007』”といったキーワードが出たということでしたが、亀田誠治さんからは事前に何か話はあったんですか?

“自信あるから信じて!”って言われた(笑)。なので、“分かりました。信じましょう!”と。たまに亀田さんの想いが強くて、GLAYよりも前に出ていることがあるんですよ。この曲はそっちタイプですね。

それも何となく納得しますね。というのは、この「Only One,Only You」はTAKUROさんと亀田誠治さんとのプロジェクトで制作された言われましたが、バンドアンサンブルは実にバンド的で。メンバー4人の音が折り重なって楽曲となっているのがよく分かりますし。まずTERUさんの歌から始まって、そこにギターとベースが重なり、さらにギターと、順にそれぞれの音が聴こえてきます。

それは…このコロナ禍でデータのやりとりがあったからかな? 今作で永井利光さんがドラムを叩いてるのは「WE♡HAPPY SWING」くらいで。とにかくコロナ禍でメンバーの想いで構築される楽曲が多くて、もしかすると「Only One,Only You」にもそれが表れているかもしれないですね。“4人で”という部分で。

データのやりとりで構築したからこそ、それぞれの音を強調したアンサンブルになった?

はい。TAKUROもDTMを頑張ってくれたんだけども、それぞれが個々に違う環境で録っているという特異なレコーディングだったので。だから、「Only One,Only You」はスタジオに入っていないんですよ。コーラス隊は入ったのかな? でも、コーラス以外は完全にバラです。

全然そんなふうには聴こえないです。めちゃめちゃ躍動感あるじゃないですか。

そうなんですよ(笑)。

サビはゴスペルチックなので、そこだけで見たらロックバンド的ではないように思われるかもしれないですが、全体の聴き応えは完全にロックであって。やはりノイジーなギターが入ることで全然ロックになっている。これはHISASHIさんの仕事ですよね?

ありがとうございます(笑)。打ち込みの中でグルーブを作るというのはすごく難しいんだけど、やってみたら非常にやり甲斐のある面白さで。JIROもそれは感じていると思うんだけど。それはコロナ禍特有の発見ではありましたね。

無機質なものをいかに肉体的に仕上げていくかというところをエレキギターに託した感じですか?

そうですね。

特に間奏が素晴らしいと思いました。間奏だけ切り取って聴いてもGLAYの曲であることが分かると思います。音色も旋律もこれは“THE GLAY”ですね。

曲のフォーマットがあったら“答えはこれしかない”というのが自分の中にあって、良くも悪くもGLAYになっちゃうという。それは毎回言っているんですけどね。そこら辺では意識的にいろんなアプローチもやってきたんだけど、今回は自分から出てきたフレーズを変えることよりは、出てきたものを純粋にぶつけてみるのが一番の答えなんじゃないかと。それは一周して思いましたね。誰に何と言われようとも(苦笑)。変に捻ってた時期もあったんですよ。それはそれで非常に勉強になりましたね。

OKMusic編集部

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