長澤まさみ「本当に産めたんですよ」
菅田将暉と臨んだ出産シーンを振り
返る
本作は、川村監督が実体験を基に描いた同名小説を、自らメガホンを取り映画化。
認知症で記憶を失っていく母・百合子を原田、そんな母親と向き合うことで母との思い出をよみがえらせていく息子の泉を菅田、泉の妻・香織を長澤が演じた。
原田は「毎日、百合子として泉(菅田)を見ていたので、“菅田さんってどんな人なのかな”とか考える余裕もなかった。1年たって宣伝活動をする中で、菅田さんて、いいやつなんだなと思いました」と語って笑顔を浮かべた。
菅田の印象については、「仕事に対して真摯(しんし)だし、普段は『任せておけ』みたいな男気もある。息子のように年は若いけど頼れる人」と評した。
これを聞いた菅田は「ありがたいですね。今回、見ていただいたら分かるけど、(原田とは)会話が成立しないお芝居がほとんどだったので、次はぜひ、ほんわかしたコミュニケーションができたら」と返した。
一方、劇中で出産シーンに挑戦した長澤は「いまいち現場で(感覚が)つかめなくて。そうしたら、場所を貸してくださった産婦人科の本当の助産師さんが、一緒にそのシーンを段取りしてくれた。そうしたら本当に産めたんですよ。それまで産めるかなと思っていたのですが、産めました」と明かして笑いを誘った。
菅田も「あれは産んでいましたね。今でこそ笑っているけど、あのときは2人で号泣しましたもん。赤ちゃんも本当にそこで4、5日前に産まれた子で、リアリティーがすごかった。産まれたての体温と、心臓が鳴り響きまくっていて」と興奮気味に語った。
川村監督によると、「指導で入ってくれた助産師さんが、あまりによかったので、そのまま出演してもらった」とのこと。
長澤が「あれは芝居ではできない。だから(自分も)何回か産みました」と振り返ると、菅田も「4回ぐらい産んでいましたね」と同意した。
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