浦井健治、成河、濱田めぐみ、柚希礼
音 ミュージカル『COLOR』が開幕~
舞台写真&コメントが到着

草木染作家・坪倉優介氏が自身の体験を綴った手記「記憶喪失になったぼくが見た世界」をベースにミュージカル化し、 浦井健治、 成河、 濱田めぐみ、 柚希礼音が出演する作オリジナルミュージカル『COLOR』が、 2022年9月5日(月)、 新国立劇場 小劇場にて開幕した。
左から)ぼく役 浦井健治、 母役 柚希礼音
左から)ぼく役 成河、 母役 濱田めぐみ
語るような歌で構成される本作の音楽は、 シンガーソングライターの植村花菜が初のミュージカル楽曲を担当。脚本は『アナと雪の女王』の訳詞で話題を呼び、 ミュージカル『生きる』や劇団四季の新作ミュージカル『バケモノの子』などを手掛ける高橋知伽江が脚本と歌詞(植村花菜と共同歌詞)を担当。 演出は、 第25回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞、 ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』など話題作を次々と手掛ける小山ゆうな、 編曲・音楽監督には、 ボストン・バークリー音楽大学で学び、 自身も作曲・演奏家として活躍、 数多くのアーティストや映像作品への楽曲提供、 ディズニーD23 Expo Japanなどでの編曲も手掛けてきた木原健太郎が担当する。
開幕にあたり、舞台写真ならびにクリエイター・キャストコメントが到着した。
音楽:植村花菜
音楽:植村花菜
このお話をいただいたのが、 今からちょうど2年前くらいでした。 ミュージカルの作曲は初めてなので、 ワクワク、 ドキドキ、 この2年間は『COLOR』のことばかりを考えて暮らしてきましたので、 初日を迎えるということで本当に感無量です。
2チームの稽古を拝見させていただきまして、 本当に違うんですね。 同じ演目なのに、 演じ方、 歌い方、 全てにおいて二つの世界があって、 ぜひ両方観ていただけたらなと思っていますし、 この作品の持つパワー、 本当に大事なものって何なんだろう、 生きている上で大事なものって何なんだろうと感じています。 そして作品のタイトル、 『COLOR』、 自分の色って一体何なんだろう。 きっとみんな探していると思うんです。 自分の色、 本当の色って何色なんだろう。 それをきっと発見できる、 もしくは発見できるきっかけにこの作品がなってくれるのではないかと思っています。 改めて生きていくこと、 当たり前の日々、 そして自分の本当の色をその一つ一つの小さな感動を感じていただける作品だと思うので、 是非2チーム観ていただいて、 それぞれの色を受け取っていただいて、 ご自分の色をまた見つけていただけたらと思います。
ぼく/大切な人たち:浦井健治
ぼく役 浦井健治
大切な人たち役 浦井健治
この作品は、 3人のキャストしか舞台上には存在しない。 2チームあるので、 僕と成河にとっては体力勝負な部分もあるのですが、 どちらのバージョンというよりは、 二つで一つ、 のような感覚でスタッフさんもキャストも全員で創ってきました。 どちらを観ていただいても作品のメッセージは伝わると感じています。 みんなで創ってきたかけがえのない時間。 お稽古が終わった時に「あー、 なんかちょっと良かったね」って拍手ができるような時間を過ごしてこられたというのがすごく財産だなと思える作品なので、 お客様にそれが伝わるように、 しっかりと届けていけたらと思っております。
原作の著者の坪倉さんは自然災害などで倒木してしまったり、 何等かの理由で伐採されてしまった木などを染め物にして、 人から人へ形を変えて繋いでいます。 劇場のロビーには坪倉さんが染めた着物などがありますが、 この作品は、 ゼロ・白から毎回染まっていく。 それがお客様と一緒に変化していく、 というのが演劇の醍醐味で、 一回一回が一期一会だということを改めて感じました。 一公演一公演を大切にカンパニー全員で頑張っていけたらと思っています。 『COLOR』をよろしくお願いいたします。
ぼく/大切な人たち:成河
ぼく役 成河
大切な人たち役 成河
創る作業がとにかく楽しくて、 創る場もとても良い場を用意していただいてたし、 本当に全員で知恵と、 技術と感性を持ち寄ってずっと創り続けている最中なんです。 この創るという感覚は、 お客様が入ることで今度はお客様と一緒に創っていくという作業になります。 やはり実在の方々、 坪倉優介さんたちとたくさんコミュニケーションを取って、 取材もしながらやらせていただいている現在進行形のお話ですので、 どこかで結論をつけて渡すのではなく、 それが何なのかをお客様と一緒に想像し続けていく。 それは日々日々更新されていくし、 考えが深まり続ける過程をお客様と一緒に千穐楽までやれたらなと思っております。
坪倉さんたちが経験した、 そして今なお経験している30年以上の年月というものを伝えたり、 表現したりする手段としてまず本があり、 そのあと、 ドキュメンタリーになったり、 テレビ番組になったり色んな形を取っていますが、 それを今回初めてミュージカルで伝えるというときに、 今この時代に演劇がどういうメディアになりうるのかを日々日々考えさせられます。 演劇で表現する、 伝えることのメリットとデメリットを常に考えていますが、 それは僕にとって大きな軸で、 大きな実験です。 それがどういう風にお客様に届くのかが楽しみでもあり怖くもあります。 なので、 お客様には自由にみてほしいなと思うので、 お客様の率直な声をどんどん言っていただけたら、 『COLOR』は更に良くなりますし、 先に繋がります。 僕らも数年後、 更に、 更に、 更に、 という高みを目指していけます。 演劇がどういうメディアなのかをお客さんと一緒に探していけたらなと僕は思っています。
母:濱田めぐみ
母役 濱田めぐみ
ようやく、 この日が来たなという感じがしています。 お稽古場では、 今までにないことをクリエイターの方と役者と、 スタッフと、 全員が意見を出し合いながら、 本当に手作りで、 ゼロから創って立ち上げてきた作品になりますので、 劇場に入ってからもどんどん手直しが入ったり、 いろんなアイディアを出し合いながら創っている最中です。 お客様が入ってもなお、 千穐楽までその形で走り続けて、 終着点がない作品になれたら良いなと思っています。 観ていただいた方がそれぞれ何かを持ち帰り、 それが人生の中で、 一つの想いや、 転換期になれるような作品になればすごく嬉しいです。
演じている我々キャストもスタッフも全員が、 なぜかこの作品に関わると「自分って何なんだろう、 自分は誰だろう」って、 コロナ禍で全員が思ったように、 自分の求めていくべき色って何だろう、 って探し出す不思議な世界になるんです。 私も舞台稽古をやっているときに緊張するかなと思ったんですけど、 だんだん世界に入り込んでいって、 この劇場の中が一つの空間になる感覚です。 ですので、 観に来てくださった方々とスタッフ、 そしてキャスト全員で千穐楽までその旅を、 自分探しの旅を、 そして自分の色をみんなで探していきつづけたらなと思います。 本日からその旅路に出たいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
母:柚希礼音
母役 柚希礼音
このお稽古期間がとてもかけがえのない時間でした。 この作品から、 共演者から、 クリエイターチームから、 そして坪倉家の皆さまからも、 色んなものをいただきながら日々稽古をしてきました。 今もたくさんのメッセージを感じているのですが、 作品を観てくださったお客様に、 かけがえのない時間をお届けできるように初日から日々集中してやっていきたいと思っております。
この作品をやっていて、 “COLOR”、 自分の色って何なんだろうと毎日考えておりましたが、 とにかくがむしゃらに目の前のことを必死にやってきた先に何かが見えてきたんじゃないかな、 という答えになりました。 これからもまだまだ探し続けるとは思いますが、 初日が開けてからお客様にも色んなメッセージが届いたらいいなと思って、 思い切り舞台の上で演じたいと思っております。
舞台写真
左から)ぼく役 浦井健治 大切な人たち役 成河
左から)ぼく役 成河、 大切な人たち役 浦井健治
左から)母役 柚希礼音、 ぼく役 浦井健治
左から)母役 濱田めぐみ、 ぼく役 成河
左から)母役 柚希礼音、 ぼく役 浦井健治、 大切な人たち役 成河
奥から)母役 濱田めぐみ、 大切な人たち役 浦井健治、 ぼく役 成河
左から)母役 柚希礼音、 ぼく役 浦井健治
左から)母役 濱田めぐみ、 ぼく役 成河
左から)母役 柚希礼音、 ぼく役 浦井健治
左から)母役 濱田めぐみ、 ぼく役 成河
東京公演は今秋9月5日(月)~9月25日(日)初台・新国立劇場 小劇場、 大阪公演は9月28日(水)~10月2日(日)大阪・サンケイホールブリーゼ、 愛知公演は10月9日(日)~10月10日(月祝)愛知・ウインクあいちにて上演。
撮影=田中亜紀

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