『@JAM STUDIO ~@JAM EXPO2022直
前スペシャル~』元ベビレ高見、アプ
ガ2、しえる、タスクがフェスへ向け
華やかに彩る

『@JAM STUDIO ~@JAM EXPO2022直前スペシャル~』 2022.08.17(wed)
『@JAM EXPO 2022』の直前放送として、@JAMがオススメするアイドルグループが集まり、スタジオライブを生放送でお届けする音楽トーク番組『@JAM STUDIO ~@JAM EXPO2022直前スペシャル~』が8月17日に配信された。番組MCは元ベイビーレイズJAPAN高見奈央が務めた。
アップアップガールズ(2)
アップアップガールズ(2) / 高見奈央
記念すべき1組目のゲストはアップアップガールズ(2)。自己紹介の時点でスタジオ内があっという間にアプガ2色に染まる。高見がすかさず「さすが愉快!」と声を上げたのも納得。新体制になって変わったこととして、「はい!はい!」と積極的に手を挙げてアピールした島崎友莉亜が「平均身長が縮みました~!」とうれしそうに話した。@JAM EXPOでの目標として、「ストロベリーステージという大きいステージに合わせた特別なステージングをしたい」と森永新菜が発言。さらに彼女は、このあと披露するスタジオライブでは視聴者が現地で見ているんじゃないかと錯覚を起こすようなライブを見せると意気込んだ。
スタジオライブ1曲目は「だれだって、アイドル」。スタジオ内には薄っすらとスモークが焚かれ、いかにも生配信といった雰囲気のカメラワークがパフォーマンスを捉える。自分にカメラが向いた瞬間を逃さずにパッと華を咲かせる7人の笑顔が眩しい。
MCでは、髙萩千夏が「今日は思いっきり気合いを入れてきたので、みなさんと最高のライブを作り上げたいと思います!」とトップバッターらしい意気込みを満面の笑みで伝えた。 
「超絶かわいいアプガ2に注目してください」という中川千尋による曲紹介から、リリースされたばかりの新曲「恋はアップ(2)Summer」へ。この爽やかな夏曲をタイトなパフォーマンスで魅せる。間奏では「Up! Up! Summerで」「ドキドキUp to you!」と視聴者にコールアンドレスポンスを呼びかける場面も。
アップアップガールズ(2)
パフォーマンスが続くに連れてグループ全体のテンションが上がっていっているのがわかった。7人全員がいい表情でところ狭しと動き回り、アプガ2の真髄を見せつけていく。ディスコ歌謡的アッパーチューン「⼆の⾜Dancing」は楽曲的にはこれまでの2曲よりもシリアスだけど、7人が全身で表現しているのは「楽しい」に尽きる。この曲の見せ場は落ちサビ。佐々木ほのかから高萩へとつなぐソロと、それを支える鍛治島彩の鼻リコーダーは凛々しさすら感じさせた。
新番組1組目のゲストという重責を笑顔で乗り越えてきた7人が最後に披露したのは「ナツメグ」。「クラップいくよ!パパン!パン!」「一緒にー!」という視聴者への呼びかけは、ライブ前に話していた「現地で見ているんじゃないかと錯覚するようなライブ」そのもの。
テンションは高く、熱量をしっかり込めながら、アイドルらしいキュートさも決して失わない。自然と笑顔になってしまうような4曲だった。エンディングMCでは、来年1月4日に行われるZepp Hanedaワンマン公演の告知も忘れない。最後は一人ひとりカメラに目一杯アピールし、突風のようにスタジオを去っていくのだった。
Gran☆Ciel
Gran☆Ciel / 高見奈央
続いて登場したのは、1stアルバムのリリースが決定したばかりのGran☆Cielの7人。なんとこの場でアルバムのタイトルを初解禁した。タイトルは『Future』。すかさず、「どんな意味が込められているんですか?」と質問を投げかける高見。あからさまに慌てる7人。「さては出る直前に(アルバムタイトルを)聞いたな!」と高見からツッコまれるのだった。
今年2月に加入したメンバーのひとり小林夢は、「最初は慣れなくていっぱいいっぱいだったけど、今はファンとコミュニケーションをとることが楽しくて、メンバー愛も深まって、とにかくとにかく楽しいでーす!」と明るく近況を語った。もうひとりの新メンバー上丘鈴華は加入してびっくりしたエピソードを披露。メンバー全員細いから自分も細くなるかと思ってたけど、メンバーみんなの食生活を見ていると「また食べてるっ!?」っていうぐらいめちゃめちゃ食べるんだという。ちなみに、差し入れがあるときは後輩メンバー4人を中心にじゃんけん大会が繰り広げられるらしい。
@JAM EXPOでの目標を聞かれた望月希美奈が「2日間で3ステージに出るので爪痕をしっかり残したい」と話せば、このあと始まるスタジオライブについて天音七星が「自称<@JAMの申し子>として気合の入ったステージをお見せします」と力強く約束するのだった。
華やかに鳴り響くSEの裏で7人の気合い入れの声が重なり、7人が改めてスタジオに登場。パフォーマンスしたのは、ギターの刻みから始まる夏曲「ナツオト」だ。青の淡いストライプを基調とした衣装が夏の青春感を煽る。印象的なサビを繰り返し浴びているうちにいつの間にか7人の世界観に惹きつけられていく。キラッキラの笑顔を見せつけるアプガとは対象的に、彼女たちが投げかける眼差しはとても自然。これはこれでドキッとさせられるのである。
Gran☆Ciel
「楽しんで観てくださってますかー!」と天音が問いかけ、「画面の向こうのみんなにもアッチアチのしえるの熱が伝わるように精一杯ライブを届けたいと思います!」と牧野が熱く宣言。そして、そのまま「Message!」へ。「ナツオト」と同様、コード進行でエモくさせる楽曲だ。7人の等身大のボーカルは青春のきらめきをさらに増幅する。夏が半分を越えたあたりでこういう曲を聴かされるとなおさらグッときてしまう。
カメラは果敢にメンバーのそばまで寄っていく。より最高のカットを配信で届けようという気合いが感じられる。勢い余ってほかのスタッフの姿が映り込んでしまうのも生感があっていい。
7人のギアが上がったのは「閃光Believer」。予告していたとおり、ベイビーレイズJAPANのカバーだ。疾走感のあるビートに力のこもったボーカルが乗っかる。ダンスもパワフルで、ラスサビ前にはキレのあるハイキックが繰り出された。そして、勢いを切らさぬようにラストの「虹」へ。王道的なポップロックチューンを真摯な眼差しで歌い届ける7人。彼女たちは自分たちが何を伝えるべきかわかっているからこそ、こういった魅力的な表現が生まれるのだろう。短い時間だったが、充実した笑顔が浮かんでいた。最後はアルバムとワンマンライブの告知をしたのだが、パフォーマンスが終わって安心したのか噛みまくり。そんなところも微笑ましかった。MCの高見も「かわいらしい見た目だけど、力強いライブ」と評していた。
Task have Fun / 高見奈央
番組のラストを飾ったのはTask have Fun。「夏フェスといえばタスクさん」といきなり賛辞の言葉を送る高見。彼女たちの音楽は「振り付けがわかりやすくて踊りやすい」と評価しているそうだ。
ちなみに、白岡今日花と熊澤風花は先日20歳の誕生日を迎えたばかり。生誕祭ではシャンパンとワインを飲んだそうで、熊澤は「想像してたより甘かった」と初めての飲酒について話した。白岡は「いろいろ試したけどビールは苦手」だったそう。19歳の里仲菜月は、これまでずっと一緒にふたりと活動をしていたこともあり、「お酒、まだだよね……?」という不思議な感覚になったという。
6月12日に中野サンプラザで開催したグループ初の生バンドライブは、「初めてのことだらけで大変だったこともあったけど、本番はうまくいってよかったです」と白岡。12人編成という大所帯のライブだったこともあり、里仲は「いつも3人で広いステージを使っていて寂しいなと思うこともあったけど、12人もいることで狭く感じられたのがうれしかったです」と振り返った。
@JAM EXPOの思い出としては、@JAMの総合プロデューサー橋元恵一氏から「タスクは@JAMファミリーだから」と言われて3人揃ってジーンときたことだという。そして、今年は秋にアルバムリリースが決まっているからたくさんの人に聴いてもらいたい、と里仲が今年の目標を語った。
Task have Fun
ライブは「けどハニカミ」からスタート。サックスが牽引するジャジーなナンバーで、跳ねるリズムに合わせて3人が躍動する。その一方で歌や表情、視線からは平均年齢20歳以下とは思えない大人っぽさが漂う。
続く「相対性♡LOVE!」ではガラッと雰囲気が変わり、熊澤がガーリーに呼びかける歌で魅了する。近年、タスクのような少人数のアイドルグループは珍しいが、彼女たちは一人ひとりの個性がしっかり立っている。今回のようなスタジオライブでも、この人数だからこそそれぞれの姿をしっかりカメラが押さえられているし、観ている側としても個人にフォーカスしやすい。
2017年から6年連続で@JAM EXPOに出演し、毎回ストロベリーステージに立つぐらいの人気とキャリアがあるだけに、MCも余裕たっぷり。里仲は「本当に毎年緊張してるもん」とは言っていたが。
後半戦では夏の新曲「ひと夏ボーダー」を投入。ストリングスとピアノと3人のボーカルが爽やかな風となって舞う。そして、ラストは「メインアクター」だ。もう、MCも含めて、流れが完璧である。4曲中3曲が今年リリースの新曲という攻めたセットリストだったが、初見でも十分に楽しめる満足度の高いパフォーマンスだった。11月8日にリリースされるニューアルバム『Violet tears』への期待も俄然高まった。
番組のエンディングでは3組が再びスタジオに登場し、最後の挨拶。「カメラとの距離がいつも以上に近かったので、みんなと同じ人生を歩めた感じがして楽しかったでーす!」という強インパクトのコメントを残したアプガ2の佐々木は流石。番組終了後は、この日出演した3組による1対1のオンライン特典会が行われたのだった。「@JAM STUDIO」は今年の@JAM EXPOへの期待を煽る良番組だったのではないだろうか。

取材・文=阿刀”DA”大志
@JAM STUDIO ダイジェスト映像

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