第7回仙台国際音楽コンクール最高位
受賞記念 チェ・ヒョンロク(ピアノ
部門)、シャノン・リー(ヴァイオリ
ン部門)のリサイタルが開催

2022年9月、浜離宮朝日ホールにて、第7回仙台国際音楽コンクール(2019年開催)の最高位受賞記念リサイタルが2公演行われる。ピアノ部門のチェ・ヒョンロク(9月9日(金))とヴァイオリン部門のシャノン・リー(9月21日(水))。コロナ禍で2度の延期があり、今回が彼らにとって初のリサイタルとなる。
まずは9月9日(金)に登場するのは、ピアノ部門のチェ・ヒョンロク。ピアノ部門331名の頂点に輝いたチェ・ヒョンロクは、韓国クミ市出身、現在オーストリアのザルツブルクで研鑽を積む28歳だ。コンクールにおいては、野島稔 第7回コンクール審査委員長から「信念を持ち、それをそのまま舞台で弾くことができる才能」を持っていると評価されている。リサイタルでは、チェが愛してやまない音楽家であるラヴェルとショパン、2人の作品を取り上げる。「24の前奏曲集 op.28」はショパン20代後半の作品。作曲家と同年代のチェが、楽譜に込められた思いに迫りながら、自分自身の人生を投影した、本公演の“核”となる一曲になることだろう。
チェ・ヒョンロク
9月21日(水)には、ヴァイオリン部門136名の応募の中、最高位(1位なしの2位)を受賞したシャノン・リー。カナダ出身で現在アメリカ在住のシャノン・リーは、クリーヴランド音楽院とカーティス音楽院で学び、今秋からは更なる研鑽を積むため、アムステルダムへ渡りヴェラ・ベスに師事する予定だ。エリーザベト王妃国際音楽コンクールで第4位入賞を果たした直後に来日し、仙台でも入賞を果たすというバイタリティ溢れるヴァイオリニスト。公演では、カーティス音楽院時代の恩師アイダ・カヴァフィアンと深いつながりのある武満徹や、リーの代名詞であるバルトークのソナタなどバラエティに富んだプログラムを贈る。コロナ禍で演奏機会が減った中、1曲1曲をより深く学び、作曲家のメッセージと対話することができたと語るリー。それゆえに、選曲はあえて中止前のプログラムのままになっているという。
シャノン・リー(c)Justin Aranha
仙台国際音楽コンクールは、仙台市が開府四百年を記念して2001年に創設、その後3年ごとに開催している国際音楽コンクール。才能ある若い音楽家を輩出し、世界の音楽文化の振興及び国際的文化交流の推進に寄与することを目的としており、ヴァイオリンとピアノの2つの部門が設けられている。コンチェルト(協奏曲)を課題曲の中心に据えているのが特徴で、これまでにアリョーナ・バーエワ、松山冴花、クララ・ジュミ・カン、岡本誠司(以上、ヴァイオリン部門)、ユジャ・ワン、ヴァディム・ホロデンコ、津田裕也、ブルース・リュウ(以上、ピアノ部門)など多くの入賞者たちが世界で活躍している

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